2020年12月31日木曜日

「甘いバナナの苦い現実」石井正子 著 を読んだ2

 そんな気持ちでもう一度気になった箇所を再読してみる。

「第6章バナナが食卓に届くまで 市橋秀夫」のまとめにあたる箇所を引用しよう。

『たとえばファーマインド社では、全国のどこの小売店にも同一品質の均一なバナナを毎日配送できることが理想とされ、産地のバナナ育成状況の詳細な把握にも余念がない。有機栽培バナナや高地栽培バナナなどの高級バナナになれば、そうした管理体制は第三者認証の導入も含めてさらに徹底されている。この姿勢と情熱、そこに賭けるエネルギーは、大手・中小、輸入業者・卸業者問わず変わらない。それぞれの業者の利益追求は、品質管理を前提として行われいるように見える。

 したがって、一面では日本の業者のサプライチェーンの管理はきわめてよくなされていると言えるかもしれない。しかし、そこで決定的に後回しにされているのは、その徹底管理されたバナナを育て、収穫し、箱詰めし、運搬する労働者とその家族への人権面での配慮であり、正当で公平な利益還元である。大量の均質なバナナが化学肥料と農薬散布によって生産されることによって引き起こされる生産者や生産者コミュニティへの健康被害と周囲の自然破壊への負荷についても、事業者の視野にはほとんど入っていない。

 そして、そうした事業者の姿勢を究極的に許しているのは、企業の喧伝する安心・安全やおいしさ基準を問い直すことなく満足してしまっている消費者だと言わざるをえないのではないだろうか。』

 

 やや長い引用になってしまったが、ジジイのもやもやしていたものがここにまとめられていた。

このあと第7章「私たちはどう食べればよいのか」とつづき、何らかの対応なり対処方法・解決方法が示されるのかとおもいきや、明確な答えは示されない。

 ジジイは考えた。水や米ならば生産者や関連企業は決してこんな対応はとらない。バナナ業者のようなことをしていては商売は成り立たないし、すぐにつぶれる。わかりきったことだ。バナナが必須の食い物でないということもあるが、それ以上にバナナ業者は消費者をなめきっているのが原因だろう。不買運動や告発など決して起きぬ、われわれはもうしっかり消費者の胃袋をつかんでいる。自信を通り越し信念である。そんな企業を打ち崩す。容易なことではない。

 どうしてよいかわからぬが、一冊購入して息子に読んでもらうことにした。かわいい孫のためである。

 

2020年12月30日水曜日

「甘いバナナの苦い現実」石井正子 著 を読んだ1

 どの章からでも読むことができるようになってる。しかしやはり一番気になるのは第4章「バナナ園の農薬散布」。他の章は読まずにこの章だけを読んでも、この本の価値は十分すぎるくらいある。といってもやはり他の章も読んでしまうけど。どの章もとにかく詳しい。詳しすぎて読みずらい。章ごとの参考文献などもたっぷりある。

 農薬汚染されたバナナを消費者が食わなければ、汚染バナナが減るというものでもない。日本がダメなら中国がある。別に日本ではバナナを食わなくたって死なぬ。どうしても食わなければならぬものではない。フィリピンの国も裁判所もあてにならず、諸外国の商社もよってたかってやり放題。解決策なんてあるのだろうかとおもってしまう。

 鶴見良行が「バナナと日本人」を出版したのが1982年。岩波新書だったか、たしかに読んだ。あれからもう40年近く経っても、何にも解決していないどころか、イッチもサッチも行かないくらい酷さが定着してしまっている。どうすりゃよいのだろう。気持ちは萎え、悲観的になる。

 セスナから噴霧される農薬を浴びながらも取材執筆する著者に勇気づけられれば、ジジイもなにかできることはないかと気持ちが上向きになるのだが、読後直後の今は情けぬがため息しかでぬのだ。苦い現実なんてとっくに通り越している。


つづく

 

2020年12月29日火曜日

OTORO Fクランプ購入

  オフコーポレーションの新製品。画像の通り締めるところが横にあります。

 試しにいろいろ使ってみたけどこりゃ便利。通常のクランプだと締める取っ手部分が材などと接近しているとつまむようにしか回せなかったけど、これはそういった箇所で威力を発揮しそう。いままでのクランプより軽いのもよいところ。セールで6本¥12000の価格も適切でした。


2020年12月28日月曜日

今朝も起床後から不整脈

 朝食後ビソプロロール2.5mgを服用後約2時間経過しましたが、乱れは戻りません。ちょうど年末年始で困りました。10時過ぎ頃胸の不快感や息苦しさがなくなったので、簡易心電計と血圧計で測定すると「波形に乱れはないようです」になりました。ホッ・・・

 しかししかしこのパターンが繰り返すのはよろしくありません。なんとかのりきらなければ。


 

2020年12月27日日曜日

不整脈が久しぶりにでた

 2017年七月以降しつこかった期外収縮や不整脈がなぜかピタッとやみ、2019年12月からは服薬していたビソプロロール2.5mgも飲まなくなり、約2年半心臓は落ち着きを取り戻していました。

 しかし、昨日朝食後以前の不快な感じがあらわれて簡易心電計で見るとやはり不整脈。午後になっても収まらずかえって心拍数は増していました。病院に行こうともなんともタイミング悪すぎです。24,25日と夕飯に赤ワインを約500mlずつたっぷり飲んだのがいけなかったのかもしれません。

 今までは一晩寝るとたいていは拍動も脈拍も正常値に戻っていたのですが、今朝目覚めて安静なうちに簡易心電計をあてると、解析できないとエラー、脈拍は目覚めたばかりなのに108も!

 朝食後、冷蔵庫に保管してあったビソプロロール2.5mgを服用。さて効いてくれるか。

いよいよお迎えが来たのかもしれません。

 

2020年12月26日土曜日

バンドソーBS-10K2 刃口板できた

 端材で二つ作って修正の少ない方を使用する。


最初から付いていた赤い刃口板にブレードが食い込んでいたのはどうやら下のブレードガイドのガイドブロックが押さえつけていたみたいでした。押し付けていた右側のガイドブロックが減ってました。

 恥ずかしいことに、今まで下のブレードガイドの調節をするときしゃがむ姿勢が苦しく苦労していました。テーブルが出っ張っていてさらに細かい作業がやりづらかった。

何のことはない、刃口板を外せば目の前にブレードガイドがあったのでした。

これならわけない。調節しながら自分のアホさ加減にうなだれていました。

 さて、あとはブレードの軌道調整です。どうもうまくいきません。



 

2020年12月25日金曜日

Windows10、バージョン20H2の機能更新プログラムをインストールした

 Windows Update に表示されていたので素直にダウンロードしてインストールをクリック。

現在のバージョンは2004でこれが20H1に相当するとは知らなかった。

 2時間半くらいで完了。その後いろいろいじっていたら2回画面が真っ暗になって電源が落ちたようになり、再度立ち上げると落ちたところから開始するというよくわからない現象がおこった。

いままでこんなことはなかったんだけど・・・

ジジイの機種はMacBook Pro2015でBootCampです。