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2025年8月28日木曜日

「潤日(ルンリー)」日本へ大脱出する中国人富裕層を追う

 を読んだ。

 一昨日アップした小説は戦後の東ドイツの秘密警察の取締りのはなしが出てくるのだけれど、この本では中国(共産党)のおなじような圧政の様子が、日本に移住してきた人たちからの生々しいはなしが述べられています。

 日本に移民してきた人たちの個別インタビューがとても興味深く、翻ってかれらを鏡として、これらの諸問題はみなこれからの日本の問題であると深く考えたのでありました。

 米国は原住民をけちらかして成り立ってきたという国でありますが、その後、移民の国として時が経ました。

 日本は、今後東南アジアからの移民が激増し、米国とは異なった移民の国になるかもしれません。小中学校から外国に背景を持つ子どもたちと垣根なく一緒に学んでいける環境を作る、やはり教育が柱のひとつになるとおもいます。

 

2025年8月26日火曜日

「湖の男」を読んだ

 

 アイスランドの首都レイキャビクの警察官エーレンデュルを主人公とするシリーズの第4作目。

 『アイスランドは第二次世界大戦中1944年にデンマークから独立し、1949年軍事同盟NATOのオリジナルメンバーの一国となり、アイスランドは当時も今も自国の軍隊を持っていない。当時の冷戦状況下、米軍がアイスランド全土に駐留していた。1991年ソ連崩壊後はアイスランドの軍事的意味合いがなくなり、2006年に米軍はアイスランドから引き上げている。

 その後もアイスランドは独自の軍事力は持たず、過去に一度も徴兵制を施行したことはなく、近代的軍事力を持った経験はない。国土の防衛は警察と沿岸警備隊が担当し、国外に平和維持の目的で派遣されるアイスランド危機対応部隊は外務省に属すという。』

 本書のあとがきから抜書きしましたが、かって50年前に北周りのジャンボからみた小さな島に、こんな歴史があるとはちっとも知りませんでした。

 おもしろいシリーズです。

 

2025年8月3日日曜日

「満州スパイ戦秘史」を読んだ

 戦後80年8月敗戦が近づいてきたから、意識高くこの本を求めて読んだというわけではなく、いつもの図書館でいつものごとく新刊書の棚で手にした一冊であります。

 『ノモンハン事件が1939年9月1日の第二次世界大戦の勃発につながった、欧米の研究者らの間で近年、そんな指摘が相次いでいる。』

つまり、世界大戦の「導火線」になったというわけです。

 驚きでした。

 わたぐしごとでありますが、わたしの父と母は戦時中、奉天(瀋陽)で軍属医療従事者として病院で働いていました。現地の満州に渡った日本人、現地の中国人や朝鮮人、そして戦争の負傷者をおもな患者としていました。母は中国語が達者で、諜報活動もさせられていたのではとかってに想像していますが、あたらずとも遠からずだろうとおもっています。

 なので、父や母からきいた戦争中のはなしは、このような本を読んでも人ごとではなく、とても身近に感じてしまい、母が聞かせてくれた手術中の兵隊さんのうめき声や叫声、また匂いなどがよみがえってくるようなときもあるのです。

 第6章の最後にこうあります。

『日本の傀儡国家を舞台にしたスパイ戦は、そこに以前から暮らしていた人々の多くを味方にできないまま、ソ連に後れをとり続けた。現場の情報を軽んじ、大局的な視野を持たないまま総力戦に突き進んだ日本。戦況が悪化すると、満州国は本土を守る「防波堤」とされ、こうした情報を知らされなかった多くの民間人を巻き添えにした。』

 満州国を沖縄におきかえても、そのまま通じますし、戦後80年もたっているのに、基本的にはほとんど変わることのない日本の体制。

 もう少しましな日本になるとおもったのですけど、そうでもありませんでした。次の世代の方々に、申し訳がたちませぬ。

 で、本はとてもよくまとまっていて、このような本にありがちな枝葉末節を茂らせていたずらに分厚くなるというようなこともなく、一気に読めるくらいの分量厚さであります。

 わたくしは人様に何かを勧めるということをしない人間なのですけど、この本は一読をおすすめいたします。

 

2025年7月8日火曜日

「Little Fires Everywhere」を読んだ2

 一昨日アップした読書本で、題名のことにふれました。なんか日本語訳がしっくりこないと。

 不思議なことがあるもんで、昨日読んでいた『藤沢周平全集18巻P476。よろずや平四郎活人剣「暁の決闘」』に、この題名ピッタンコの文章に出くわして、こんなことってあるんだなと、うれしくなりました。

 こんな文章です。

『ーーーーどこの家にもーーーー

多かれ少なかれ家の中の煩いというものがあって、

それは金があるから免れ得るという性質のものでもな

かろう。それが人間のより集まりである世の中の自然

というものだろうから、この世は、貧富を問わずなか

なかに住みにくい仕かけになっているわけだ、と平四

郎は柄にもない感慨に耽った』

 この中の「煩(わずら)い」に目をひかれたのです。「煩」は漢字源では「頁と、火(熱)とから成り、熱があって頭痛がする、ひいて、なやむ意を表す」とありますが、この「火」偏がちょうど「Little Fires」に重なって、とても腑に落ちるところがあったのであります。

 そして、この文章はそのままこの本の要約そのものになっているのも、見事であります。

 作者の Celeste Ng さんに読ませてあげたく思います。

ためしに DeepL にそのままほうりこんでみると、

「Every house has its own troubles, 

and it is not something that can be avoided because of money.

 This is the nature of the world 

where people are gathered together,

and that's why the world is made to be a difficult place to live, 

regardless of whether you are rich or poor. 

Heishiro was deeply moved by this unusual sentiment.」

となって、このまま十分意味を伝える訳になっているのに、驚きました。

 しかしながら、「煩」の「火」偏と題名との重なりの妙がなくなってしまって、

う〜ん🤔なのであります。

 さて、この本の題名をこのようにしたら面白かろうとおもいます。

原題そのままのあとに

『Little Fires Everywhere 〜 煩いたち』

いかかでしょうか?

 

2025年7月6日日曜日

「Little Fires Everywhere」を読んだ

 Celeste Ng 著、井上里 訳。 

 図書館に新刊が並べられる書棚があって、聞いたことのない作家だなと思いつつ借りて、いわゆる一気読みをした。

 おもしろい。

 初出版されたのは2017年なのでやや古く、翻訳されたのが今年です。

題名の日本語訳が「密やかな炎」とあって、今ひとつしっくりこない。

「Little Fires」は直訳すればボヤ、それが「Everywhere」なので、あちらこちらにということだけど、う〜ん🤔。「火だねはどこにも」じゃぁ、軽いしなぁ〜。

 

2025年7月2日水曜日

藤沢周平全集

 数年前、いや5年前の9月頃でした(自分のブログを検索、備忘録なのでこのようなときに便利です)。

大佛次郎の鞍馬天狗シリーズにハマりました。本の装丁が横尾忠則若かりし頃のもので、これも実にすばらしく、日の出とともに早朝からずっと読みふけりました。

 そして今、ここ数ヶ月ずっと、藤沢周平全集にハマっています。

現在も(江戸時代を舞台に)時代劇を書く作家はたくさんいますが、藤沢氏のはそれらどれともことなり、別格の感があります。

 借りてくる本は、もうよれよれで活字も小さく読みづらいのですけど、 


おもしろいので次々に頁を繰ってしまいます。

 全部で26巻あって、ようやく半分くらい読み終わったくらいでしょうか。

楽しくおもしろいです。

 

2025年3月22日土曜日

「日本その日その日」エドワード・S・モースを読んだ2

 モースの伝記は『ドロシー・G・ウェイマン著/蜷川親正訳 『エドワード・シルベスター・モース』(上・下巻)(中央公論美術出版 1976年)』が詳しいようだ。わたしは未読。

 モースの兄は19歳のときに腸チフスで亡くなっている。その葬儀で牧師が、兄がまだ洗礼を受けていないので、あの世において地獄の業火で苦しめられると説教したことに反感を抱き、キリスト教に距離をおいたようだ。当然聖書の創世記は否定され、進化論をそのまま受け入れる素地が出来上がっていたのかもしれない。

 手短にモースの人となりとその歩みを知りたい方は、

「http://www.aruka.co.jp/tushin/aruka211.pdf」を読まれたい。

 

2025年3月21日金曜日

「日本その日その日」エドワード・S・モースを読んだ1

石川欣一訳 講談社学術文庫。

 以前に東洋文庫全3巻で読んだけど、こちらのほうが字が大きくていくらか読みやすい。また東洋文庫は全文が訳されていて、こちらはいろいろ、文と画が削除されているところがあります。

 また、青空文庫にあるのも今回調べてみて初めて知りました。こちらは文も画も完全版のようです。

 おおざっぱに目を通したい方は、青空文庫がおすすめです。モース自筆の画を見ているだけでも楽しく、明治初期の日本を感じることができます。

 こんなことも記録しています。

『河上の景色は美しかった。一日中南部富士が見えた(図444)。

我々は筵の下でうつらうつらして、出来るだけ暑い太陽の直射を避けた。飲料水とては河から汲むものばかりで、生ぬるくて非常にきたなかった。図445は


 船尾から見た我々の舟である。帆は上述した通り、かなりな間隙をおいて布の条片をかがったものであること、写生図の如くである。この河の船頭の歌は、函館の船歌によく似ている。図446は、 

フェノロサ教授が、その歌を私の為に書いてくれたもので、最初の歌は函館の歌、次の節は北上川の舟夫が歌う、その同質異形物である』

 南部富士は岩手山のことでしょう。

音符を歌ってみるとなるほど民謡のようでありました。

つづく

 

2025年3月17日月曜日

本の栞紐(しおりひも)

 これです。

 英語では一般にブックマーク(bookmark)、ブラウザーで当たりまえのように使っている単語で、こちらのほうが余程なじみがある言葉であります。

 で、わたしは画像のように、紐の端を固結びにしてほぐれないようにしてしまうのが常です。いけないことなのでしょうが、図書館から借りてきた本もほぐれないように同じようにしてしまってます。

 ほんとはいけないことなんでしょうけど、そうしないと、画像の右側(これは図書館の蔵書)のように、ほぐれてきて弱くなり切れてしまって、少しずつ短くなっていってしまうのです。そうしたら栞紐の役目はなくなっていってしまう。

 なので、わたしの蔵書(もうジジイなので蔵書はほとんど処分して、手元に置いておきたい本だけしかありません)の栞紐はすべて端が固結びになっています。

 図書館などで借りた本の栞紐の端がヨレヨレで切れそうになっているのを見ると、継ぎ足そうともおもうのですが、それはやりすぎでそんなことしませんけど、それ以上はヨレヨレが進まないように、固結びにしてしまうのですけど、これもほんとはいけないことなんだろうな、ちょっと複雑な気持ち・・・🤔

 

2025年3月16日日曜日

今日は「折りたたみ傘の日」

なのだそうだ。ちなみに傘の日は6月11日。

ラジオを聞きながら(NACK5)これをかいているのだけど、今しがたそのようにいっていたので、即ググるとはたして、そうなのでありました。

 「摂津名所図会二」にこんな画があります。大阪の話です。 

『名呉町(奈ごなち)の今の長い町

名物として價(あ多ひ)の

賤(いや)し起傘(可ら可さ)を多く

張(者りて諸国(しよこく)へ商(あ起奈)ふ

晴天(せいてん)尓あま多奈らべ

干(本)し个る時魔(ま)風

吹来り傘空(そら)へ

舞(まい)上るをとらんとして

柄(え)を強(つよ)く持个れハ

其人も遂(つひ)尓吹()飛(と)

され柄を放(者奈)さバ地へ

落んと天放さゞ里

个れ者゛何國(いづく)とも志らぬ

國へ落尓个り其國の

王府(和うふ)より舩尓て

日本へ送(おく)り帰(可へ)され

ことある人の

か多り起』

 オズの魔法使いは家ごと飛ばされてしまったけど、こっちは傘にぶら下がってのはなし。

 日本洋傘振興協議会HPから借用すると

『折りたたみ傘ブーム到来

 洋傘の製造は戦中に中断を余儀なくされたが、戦後は程なく復興。目覚しい発展を遂げることになる。

 まず各社が目を付けたのが折りたたみ傘だ。戦前にも欧州からの輸入品が市場に出回ったことがあったが、本格的な普及には至らなかった。そこで、1949年 (昭和24年)頃から一部の業者が開発に着手。ドイツ製の折りたたみ骨をモデルに、真鍮製の大小の異形パイプがスライドして短くなる中棒を開発し、商品化 した。

 1951年(昭和26年)頃には親骨に溝地金を採用したホック式の改良タイプが開発され、現在の折りたたみ骨の原型が形成された。

 そして、1954年(昭和29年)、スプリング式の折りたたみ骨が発明される。これは骨の一本一本に伸縮自在のスプリングを組み込み、簡単に開閉できるよ うしたもの。その後改良を重ね、さらに防水性が高く、低価格な新素材・ナイロン生地を使用し、画期的な折りたたみ傘を世に送り出した。

 その人気はうなぎのぼり。使いやすさから飛ぶように売れ、空前の折りたたみ傘ブームが到来する。後に国産化に成功したポリエステル生地の採用モデルも発売し、普及が加速。世はまさに洋傘全盛時代に入る。』

 ということで、今日は雪に変わるりそうな冷たい雨が降っています。

雨の一日のお話でありました。

 

2025年2月23日日曜日

「雪夢往来(せつむおうらい)」を読んだ

 新潮社 木内昇 著  

 新潟県南魚沼市に鈴木牧之記念館があるという。

春になり雪がとけたら、といっても車でゆくには4月下旬ころになってしまうかもしれない。片道3時間弱のドライブでいけそうだ。

 わたしの母方の祖父勇三郎は明治28年(1895)生まれ、その祖父の祖父である新三郎は天保2年(1831)年生まれ。

 わたしが子どものころ、勇三郎じいさんから聞いた「爺さんが新三郎爺様の子どものころはなしをたくさん聞いたものだが・・・」というはなしは、1840年前後の天保年間頃のこととなります。

 また、父方の祖父謙造は明治14年(1881)生まれ、その祖父の祖父である利助は文政4年(1821)生まれ。

 やはりこの謙造じいさん(気難しく、帽子フロックコートそして下駄の外出姿が格好良かった)から聞いた「おれが利助爺様の子供のころのはなしをあれこれ聞いたものだが、その話の中には、地本問屋のものもたくさんあった。おれが紙工の店をかまえたのも(爺さんは伊勢佐木町でいろいろな箱の製造や、紙類をあつかっていた。しかし関東大震災で消失し、再興したものの、今度は横浜大空襲で灰燼ときした。それが原因だろうか、爺さんの笑顔を見たことはとうとうなかった)、利助爺様のはなしがきっかけかもしれない・・・」。やはりこの謙造じいさんのはなしも天保年間最初の頃のはなしとなるのであります。

 この小説の内容はおよそ200年前頃が舞台となっていますが、読むうちにすっかり引き込まれ、つい手を伸ばせば届くくらいの気持ちになってしまいました。

 

2024年10月25日金曜日

「無料オンラインOCR-EzOCR」の変換精度が完璧

 この漢文を

一語一語入力するのは大変なので、表題のWEBの力を借りた。

結果、出力されたままですけど

「審強弱之勢於三幾先決三成敗之機。 於三呼吸」知人善任。体推誠。是以謀無不中。

而戦無不克(剋)。誓二心天地金不渝。 不二為利回 不二為害故能興復王室。還"

於旧都諺云前門拒狼。後門進

元兇接〟踵構殺二国儲傾移鐘篋

廟謨蔵(城)。

功垂成而震主策。雖二善而弗。自古未有三元帥妬前。庸臣専断而大将能立功。於外

者卒之以身許国之死。靡佗観 其臨終訓子。 従容就義。託孤寄命。言不及私。自

非精忠貫日。能如是整而暇乎。 父子兄弟世篤。 忠貞節孝萃二於一門、盛矣哉。至今王公大

人。以及三里之士」交口誦説之」。其必有三大過人者。惜乎載筆者。無所考。信不

能 発揚其盛美大徳耳。

右故河摂泉三州守。贈正三位近衛中将楠公賛。明徴士舜水朱之瑜。字魯璵之所撰。 代

碑文。以垂不朽

しゅんす

右は兵庫湊 川楠義士の碑 明の舜水の文也。」

 となり、ほぼ完璧です。

驚いたね。

 ついでに、この部分を「DeepL」翻訳ツールに入れてみた。

なんだかわけのわからぬ物語になった。

 

2024年10月20日日曜日

福生市郷土資料室「ちりめん本」図録

 昨日、ちりめん本の調べ物をしていたら、これがヒット。 

 いままでどうしてこれを目にすることがなかったか不思議でありました。

 早速、車で約40分(その前に電話で在庫があるかどうか確認して)、購入しに出かけました。

 横田基地の5番ゲートを曲がってちょっと行ったところの住宅街の奥、行き止まりでそこは中学校、豪華な建物なので驚きました。図書館と同じ建物で、その脇には茶室まである。とにかく、立派な佇まいの建築物でした。

 この図録とてもよくまとまっています。おなじ題名で異なる版のものが並べられているので調べ物をするときに大助かりです。

 ここのちりめん本に関するアン・ヘリングさんの論文があって、「国際出版の曙[明治の欧文草双紙]」をPDFでダウンロードすることができます。何度も読み返して勉強させてもらいました。

 この図録は人気(窓口の方が言っていた)だそうで、まだ残部はあるとのこと。興味のある方は今のうちに購入すべし。¥950也

 余談ですけど、この近くに日本酒の蔵が数軒あって(福生は地下水豊か)、地酒も求めるべし。

 

2024年10月16日水曜日

古書をネットで購入した2

 あれから KAWASAKI PORT に配送され、 

 そこから、次の the delivering post office (川越のはず)へ、 

 そして最後に 地元の局へ October 15, 2024, 9:14 am に届いて 

 昼頃 October 15, 2024, 12:02 pm に我が家へ到着したのでありました。

 ものは何かというと、これです。 

 ちりめん本です。牛肉ではありませんが、ランク付けすると間違いなくA5です。

また、 

 明治卅二年十月十六日第一版發行

 同四十五年七月二十日第二版印刷同月日發行とあって、

 明治は45年7月30日でおわり同日が大正1年(元年)7月30日となりますので、

なんともまぁ明治のギリギリの出版物となります。

 最上の状態のちりめん本を格安の価格で手に入れることができて、

まことにめでたしめでたしでありました♫

 

2024年10月14日月曜日

古書をネットで購入した

 ニューヨーク州のお隣コネチカット州にあるアンティークショップで一年間ほど探していた古書を見つけて、それが少し待つと半額セールの対象品になると予告されていた。

 その開始時間が日本時間の日付が変わる24時ときた。20時半ごろに寝て目覚ましで10分前に起きて、PCから注文できた。

 確認のメールと保険をかけるかとのやり取りをして、商談成立。

発送したとのメールがきた。

[TRACK ORDER]というボタンがあってこれをポチすると荷物の現在地と状況がわかるようになっている。

 今日現在、やっと日本の税関で通関中とありました。

 明日か明後日ころには届きそう。

楽しみだね♫

 

2024年10月12日土曜日

「日本暦西暦月日対照表」

野島寿三郎編 日外アソシエーツ 発売元/紀伊國屋書店 ¥3,000円。

英文で「Japanese Chronological Table Contrasted by Gregorian 1582-1872」。


 凡例に『本書は天正10年(1582年)から、明治5年(1872年)にいたる、日本暦(一名・旧暦)と西洋暦(一名・西暦)の年月日を対比した、対照表である』とあります。

 科学分野では三角関数表や対数表の詳しい数票冊子などが昔からあって(わたしも両方とも持っていて、辞書のように数表を調べるので、本はへなっています)、いまは関数電卓やPCがありますので、出番はほとんどなくなってしまいました。

 旧暦西暦の相互変換をしてくれるWEBツールに【換暦】というのがあって重宝してます。しかしこれは単独変換で、この本のように一覧ではありません。

 天明八年をみるとこんな具合です。

      
 そして近いところで、慶応四年つまり明治元年でもある年、

 古文書や江戸時代の文献・浮世絵や錦絵などを読んだり見たりすることが多い人にとっては座右の書というか対照表であります。

 

2024年9月9日月曜日

「江漢西遊日記」全巻がアップされてた

 司馬江漢の「江漢西遊日記」(このBlogでもその内容を取り上げています)の自筆本は一巻のみが東京国立博物館のコレクションのデジタルライブラリーで公開されていました。

 昨日(もうそろそろ全巻公開されているのではと)あらためて調べてみると、うれしや!、2022年6月1日の日付のものが全巻公開されていました。

 江漢の自筆はちょっと丸文字っぽいのですけど、読みやすくてくずし字の勉強にはもってこいなのです。

 一巻ごとまとめてダウンロードはできる仕様ではないので、一枚ずつせっせとダウンロード、それを6巻分(単純作業なので間違えやすい)、途中休憩しながらの作業でした。

 あらためて、もう一つの「江戸期頃文献読楽」Blogで取り上げる予定です。

 

2024年8月27日火曜日

古本探し

 江戸時代の黄表紙など古典の文献の書物を探すと、たいていは「日本の古本屋」というサイトでいろいろ検索することになります。もう何冊も購入してとても便利であります。

 今日は「黄表紙十種」と「黄表紙廿五種」を検索し、後者は隣町にあることがわかりさらに¥700と格安。さっそく買いに行こうかとおもいました。

 しかし、もう少し深く検索すると、ありがたやどちらもデジタルコレクションがあって、さらにダウンロードできる!!!

 黄表紙廿五種は大正15年刊、

 黄表紙十種は昭和10年刊、

 まるまる二冊、じつにありがたいことであります。感謝感謝。

 この手の古い書籍のデジタル本は字が小さくて、紙の原本の場合拡大鏡が必須なのですけど、デジタルならばスワイプできるので楽ちん。

 二冊も手に入ってうれしいのでありました☺️

 

2024年7月29日月曜日

「時を刻む湖」を読んだ

 著者が大学院生だった1990年代中頃、15000年前という年代には±1000年の不確かさが伴っていたという。intCal98の登場によって、その誤差は400年ほどに縮まり、intCal13では±93年であり、その誤差は100年を切っている。なお、intCal13に加工される前の水月湖の生データだと、15000年前という目盛に私達が認めた誤差は±60年であり、intCal13よりもさらに野心的である。

 と本書にあって、その精度に驚嘆であります。一番正確なのはやはり木の年輪を数えるというもので、現在は12550年前まで達しているというからこれはこれですごいことだ。

 どうしてこれよりも先に達しないのかというか難しいということは、本書をお読みください。

 わずか122頁にまとめられるご苦労は相当なものであったでしょうけれども、よくまとまっていておすすめいたします。

 

2024年7月21日日曜日

STEPHEN KING'S「The Stand」を読んだ


  とてもとっても長編小説です。

そして米国キングファン一番のお気に入りだそうで、絶大な人気を誇っているのだそう。

一方、キング自身はマイベストとしているのは「デッド・ゾーン」をあげています。

 のしイカを噛んでいると口の中で増えてくるような感じ、読めば読むほどはなしはふくらみ、文字数も増していのではと、何度も読了した頁数を確かめてしまいました。