著者が大学院生だった1990年代中頃、15000年前という年代には±1000年の不確かさが伴っていたという。intCal98の登場によって、その誤差は400年ほどに縮まり、intCal13では±93年であり、その誤差は100年を切っている。なお、intCal13に加工される前の水月湖の生データだと、15000年前という目盛に私達が認めた誤差は±60年であり、intCal13よりもさらに野心的である。
と本書にあって、その精度に驚嘆であります。一番正確なのはやはり木の年輪を数えるというもので、現在は12550年前まで達しているというからこれはこれですごいことだ。
どうしてこれよりも先に達しないのかというか難しいということは、本書をお読みください。
わずか122頁にまとめられるご苦労は相当なものであったでしょうけれども、よくまとまっていておすすめいたします。
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