2020年5月31日日曜日

ルーターによる平面出し治具の制作

 平面出しもできますが、今回はお盆の凹面彫りのためです。
作りは単純で部品もアルミL字アングル2mmと欅端材などだけ。


 普段使っている作業台にのせるようにしました。



 アルミ2mmではちょっと心配だったのですが、ルーターをのせて台までの高さを測ると30mmまでは同じで、小数第一位が少し異なるだけで誤差は0点数ミリと上々です。



 しかし上からそれ相応の力で押しますから、やはりアルミは3mmにしたほうがよかったかとおもいます。

 またアルミではルーターのベースと周囲の樹脂を擦って傷がつきます。
アルミには敷居スベールを貼りましたが、側面にも貼るべきでした。
現物合わせで作ったので修正不能です。
たいした手間ではありませんが作り直すしかありません。



 ストッパーは端材、偶然幅が同じでピッタシです。



クランプすれば動きません。
重くなりますけど・・・

 まだ使用してないので、それは後日に。


2020年5月30日土曜日

槐(えんじゅ)のトレイに我谷(わがた)盆風に彫った

 我谷(わがた)盆は職人さんがいなくなってしまったそうですが、
復活させて制作教室もやっているそうです。
栗の板を力強くガシガシ繊維を断ち切るように彫ってゆきます。

 15ミリの丸鑿で、ほんの真似事をしてみました。



 いい感じになりますね。



2020年5月29日金曜日

南京鉋 刃口埋め

 先日作った南京鉋の刃口を黒檀で埋めた。

 あいだが空きすぎていると、材の端でどうしてもカタンと鉋が下がってしまうため
そこでえぐれてしまいます。
アリミゾにして叩き込んだ。
きれいとは程遠く、まぁご笑覧ください。




 これではいくらなんでも長すぎるので、適当に切りました。



 それでも3cmくらいでっぱってます。



2020年5月28日木曜日

槐(えんじゅ)の板 仕上げた

 何枚かは四方反り鉋で細かな溝をいれた。
槐はツルツルすべすべの鏡面のような仕上げがきれいだが、丸鑿や鉋での仕上げもよいもです。
お盆では我谷盆が有名です。

 富士山をイメージ。南から。



 裏は北側。



 小さい富士山。



 これが従来の槐の仕上げ方。



 節もきれいにすると、おもしろい。



 試験管花瓶とする予定。




2020年5月27日水曜日

アマリリス開花

 最初に咲いたのは壁向きに。
見られるのがイヤそうなのを無理やり撮影。



 二つ目はこっち向きに咲いてくれた。
どちらも同じ茎についている花で立派です。



 まだあと蕾が数個おひけぇなすってます。



 道路沿いにもアマリリスあるんだけど、
こっちはもう2014年に咲いたきり咲いてないんだよな。




2020年5月26日火曜日

楓のカッティングボードやっと平らに

 (きっと)秩父産の楓、イタヤカエデのカッティングボード制作、
二枚に挽いたときの傾きと、その後の反りと捻りがひどくて、最初はこんな状態でした。
一辺は耳なので他の部分です。





 一度に削る体力はないので、数回に分けてしゅっしゅっと、
といっても電気鉋なんですけど、それでも疲れる。

 とにかく(たぶん)平らになりました。


2020年5月25日月曜日

バジル植えた

 今年は苗を買いに行くのがいつもより遅くなったためか売り切れでした。
それともコロナ騒動で家で育てようとする方々が多かったのか・・・

 しかーし、JAに立ち寄るとそこにスイートバジルの苗が二鉢セットで売っていました。
水やり不足で萎れてました。
もういくらか大きく育ってしまっていて、まとめ売り感あらわ。
葉はしなだれていて水みず水とうめいています。
水やりくらいちゃんとやりなさいっ、だな。

 帰宅してすぐに手当。
鉢植えしたのも、水に入れたのも、これこの通り元気になりました。




 順調に育てば、今年も楽しめそう。


2020年5月24日日曜日

鉋刃を買った 南京鉋をつくる11

 南京鉋制作とそれを作る道具類について、ダラダラとどうでもよい話をしてきました。

 結局、36mm刃の南京鉋を新たに作りました。



 何台か連続して作り、道具もそれ用の専用道具を使ったためかジジイにしては良い仕上がりになりました。

 ふう、いろいろ新しいことをして学ぶことが多かったな。

おしまい。

2020年5月23日土曜日

鉋刃を買った 南京鉋をつくる10

 一分鑿の使い方を知りませんでした。

押さえ溝の加工は難しいです。
最初はこんな手順でしてました。

①3mmの墨線を罫書く



②鋸で台側とその上の2箇所をひく



③1分鑿で突く

しかし、台側は台を支えに鋸を引けるのですが、その上側の罫書いた線を正確に3mmで引くのは難しいのです。3mm厚の平板を台にあて、それを支えにしてノコを引いてもみましたが・・・


 一分鑿をながめることしばらく・・・
台側の鋸引きは正確にできますので、あとはもう鑿で付いてしまえば正確に3mmの溝ができるのではないかと考え、突いてみるとおぉー、溝が掘れるではないですか。
片側の鋸引きだけで大丈夫だし、正確に3mmの溝ができました。


しつこくまだつづきます。

2020年5月22日金曜日

鉋刃を買った 南京鉋をつくる9

 鉋刃の押さえ溝を突く一分鑿は購入しました。
その押さえ溝を加工するための押さえ溝挽鋸(おさえみぞびきのこぎり)が気になります。

 ノコギリの替刃がありますから、それを幅が20mm程度にカットしようとも考えたのですが、
相手は鋼です。堅い。ディスグラインダーで切ることもできましょうが、なんとなく怖い。

 なんかないかと探したら、オルファにノコ刃のあることをおもいだしました。
サイズを調べるとなんとかなりそう。
値段も700円弱とマアマア。

 不要不急のご時世ながら、久しぶりにHCへ出かけ、ゲット。
柄は自作するつもりなので、無駄な出費はしない。

 刃をみていたら、ふと思い出すことあり。
ダボ切の鋸と比べてみると、なんとか入るではないですか。
グラつきもなにもありません、チト傾いているけど。



 さっそく溝きり。普通につかえました。



 でも使うたびに付け替えるのも手間なので、やはり自作しました。
柄の方は6mmで開けて、ネジは手持ちの1/4Wのもの、6.35mmなので木にそのままねじ切るように押し込めばしっかり挟めます。更にボルトでしめればOK。



 こちらは反対側。その脇に穴がありますが、ドリルで刃を貫通させることができませんでした。



あきらめて、周辺をねじガシラで押さえます。


2020年5月21日木曜日

鉋刃を買った 南京鉋をつくる8

 その1分鑿が到着した。



 品物を見て、これをずっと以前に購入していればよかったとおもうことしきり・・・
まずはともかく、鑿の叩く部分、桂の整形です。



 スパナにはめて、こんなふうにして叩いたらあっけなかった。
メーカーによりきつくはめてあるところもあるし、輪っかを抜きやすいように軽くしているところもあるようだな。



 頭の部分を木殺しします。
ガツンガツン念入りにやった。



 やりすぎた・・・


つづく





2020年5月20日水曜日

鉋刃を買った 南京鉋をつくる7

 手持ちの道具を工夫して鉋、それも小鉋や細工鉋を作ってみると、
鉋制作専用の道具があることが実感としてよくわかる。

 鉋の刃を滑り込ませ押さえるための溝(押さえ溝)を正確に加工するには
①1分(3mm)の突き鑿があればはかどるし、

②その溝のための最初の切れ込みを入れる押さえ溝挽鋸(おさえみぞびきのこぎり)がこれまた便利、

③さらに刃口周りを正確に美しく整形するのには刃の部分がT型をした口切鑿(くちきりのみ)があれば更に良し。

 と、更にさらに・・・と専用道具が増え続けます。

 しかしジジイのような老い先短い木工小物販売をしているものにとっては、現有のもので代用させる知恵でのりきるしかなさそうなのです。


 がしかし、今回はずっと以前より必要だし買いたかった1分鑿を購入してしまいました。
細かい部分の整形はこれなくしては無理で代用道具はないのです。

つづく

2020年5月19日火曜日

楓のカッティングボードを作った

 昨日は気温が左程上がず、電動工具の騒音のために窓を閉め切るのだが、
汗だくになることもなく作業ができた。

 2月に秩父で仕入れてきた地元近辺の楓でカッティングボードをつくった。
もともとは2300mm✕250mm✕55mmの大きさだったのを、半分に挽いてもらって、さらに長さも2等分にした。ひねりがあったので挽いても均一の厚さにはならず、さらに挽いたためにそりもしっかりでた。



 小物を作る予定の材で、削りだして形にするので材の暴れは特に問題にならない。
しかし、5mmから10mm程度削れば平らになる部分もありそう。
そして、魅力的な節がある。
その節、貫通させて掃除するととてもきれいで魅力的。



 カッティングボードは穴を開けることが多いけど、自然の節の穴はなかなかよい。



その節をポイントに木取りをして、ほぼ完成まで半日かかった。

 厚さを均一にする自動カンナ(プレーナー)があれば一瞬にして済んでしまう。
しかし持ってないので、電動カンナでセッセと削った。
節周りのところなので、木目が複雑でプレーナーでやってもあちこちに逆目がでる。

 丁寧に鉋をかけます。
楓の鉋がけは実に気持ちがよいのです。
これと同じ感覚の材はないな。



 このあとは、ペーパーがけして仕上げる。




2020年5月18日月曜日

鉋刃を買った 南京鉋をつくる6

 曼荼羅屋さんより36mm刃が届いた。
なんとなく見た目と手にしたときの大きさがおもっていたより大きく感じる。

測ってみた。




 あれっ、やっぱ大きいじゃん。
38mmある。
2mmも大きい。

 刃が到着する前に、台の方の加工をしちゃったからあわてたけど、大きいぶんには広げればよいだけなのでどうにかなるか。

まっ、いいや。


 つづく

2020年5月17日日曜日

鉋刃を買った 南京鉋をつくる5

 24mm用に新しく作ったものは厚さが11mmなので、押さえ溝が不十分かともおもいましたが大丈夫そうです。
一緒に写っているのは36mm用の台。




 刃口周りもきれいではありませんが、これでも切れるのですよ。



 r24mmの凸面にしました。



 ややきつい凹面もきれいに削れました。



2020年5月16日土曜日

鉋刃を買った 南京鉋をつくる4

 せっかく作った台を今度は36mmのもに改造します。
すでに穴は開いているので、最初から作るより全然楽。

 仕込み溝は試しに糸鋸を使ってみました。



 刃はまだ手元にないので切り込みだけです。というより切り込みを斜面に沿って入れておかないと、上から鑿を入れたときに側面を落としにくい。
ハンディソーは刃を重ねていたので切るというより削る感じでしたが、さすが糸鋸は切れる。

 で、24mm刃のほうはどうしたかというと、もう一台南京鉋を作りました。



別件のはなし
 画像の左上に鑿のカツラがみえています。
使いはいじめにカツラの輪っかを抜いて、頭をまくれるようにしなければならないのですが、輪っかが抜けるのとなかなか抜けないのがあるのです。単に未熟だけなんですけど。この鑿は途中までやって疲れたのでやめてしまいました。お恥ずかしい。

 調べたら、この刃を購入した曼荼羅屋さんのHPに丁寧な解説がありました。
やってみます。



つづく

2020年5月15日金曜日

鉋刃を買った 南京鉋をつくる3

 南京鉋を作るのははじめてです。
基本は鑿(のみ)でコツコツ掘ることですが、なんせ掘る穴が小さい。
彫刻刀の右と左の印刀が刃口最後の深いところで役にたちました。





おかげで刃がボロボロ、当たり前ですな。



 仕込溝は前回でも紹介したこのHANDY SAW、刃を重ねて使うと幅がかせげるのでそれなりに便利ですけど、ヤスリで仕上げないといけません。


 切れ味です。

檜。



欅。



栗。



 これくらいに仕込めて切れるなら言うことありません。
なので、曼荼羅屋さんから今度は36mmの刃を注文しました。値段も250円高いだけ。

つづく

2020年5月14日木曜日

鉋刃を買った 南京鉋をつくる2

 鉋を工場などで制作するには、ストレートビットとTスロットビットで穴掘りと仕込み溝ができてしまいます。もちろんそれに合わせた治具が必要ですが。これを作るのが一仕事・・・

 しかし手作業ではこの斜めの穴を掘るのが一仕事。
ネジをつかったり、現在は優秀な接着剤がありますから、ほぞ穴を貫通させて、あとで斜めになった三角形状の塊をその穴に埋めてもそれほど強度的にも問題はないかとおもいます。
コツコツ掘るのに比べれば、鉋刃の角度決めも三角形状の塊で決めることができますから正確です。
まぁ、職人さんやプロからみれば一笑に付されてチャンチャンです。

 私はまだこの形状を作って確かめてはいませんが、そのうちやってみるつもり。

で、コツコツ掘るのに熱中集中したため途中経過画像がこの一枚だけになってしまいました。



掘る部分は小さいので時間はそれほどかかりません。
でもって、いきなり完成です。



 試し削りをすぐにでもしてみたいので、刃口部分はズタズタ状態、それにしてもヘッタピだな。
お恥ずかしい。



 しか〜し、とてもとてもよく切れるのでした。
一番の理由は、この刃です。こんないい加減な鉋に仕込んでもよく切れるのですから。

つづく