2018年8月31日金曜日

「日本誌」 その3

エンゲルベルト・ケンペル 著
今井 正 編訳
上下巻 合本 1989刊

 1691年4月24日 江戸城内。
「奉行は、われわれを将軍の御台所で用意した食事に招待した。われわれには一人一人各人に松材の小さな足付きの角膳に載せて、甘菓子といわれる搗き立ての温かい膠(にかわ)のように柔らかい四角い白い切り餅5個、砂糖を加えた粉を原料にして焼いた白胡麻入りの丸型煎餅2枚、その他に陶器の沙鉢に盛った塩味の生魚の刺身に甘口の醤油を少量添えたものが運ばれた。もっと食べろとすすめられたが、われわれは宿でもまたここの番所でも出来たての餡入り饅頭を食べたあとだったので食欲がなく、儀礼的にちょっと箸をつけただけであった。『茶を一服いかが』と訊かれたので、『頂きたい』と答えたところ、お側坊主はお茶を運ばせた。ところがそのお茶なるものが、なんとまるで白湯だった。その容器は珍器だということであったが、見たところいかにも粗末な茶色の条模様入のいびつな茶碗だった。」

「これが将軍家のお食事とは考えられないような、まことに粗末な朝食を頂いた後、・・・将軍の謁見の間の方へ行った。」


 日付は4月24日。23日は記されてないので、お腹の休息日&休肝日だったのかもしれぬ。
この日は22日よりさらに体力勝負の一日になる。

 ここに来るまでに、宿と番所でも饅頭を食べている。
そして将軍御台所の食事が、それも朝食が、餅のあとに刺し身とは・・・。
お茶が白湯だった、ことにはそれほど驚かないが、ケンペルさん茶碗の渋さがわからぬ御仁だったのは無理からぬことか。

 さて、謁見の間ではどんなことがあったのか。
有名な場面になる。


2018年8月30日木曜日

「日本誌」 その2

エンゲルベルト・ケンペル 著
今井 正 編訳
上下巻 合本 1989刊

 次の作事奉行邸では、
「茶と煙草が出された後、
1)味付け味噌にまぶし、軽く粉生姜を振りかけ、小さな薄板に載せた田楽豆腐2切れ
2)茹玉子1個
3)皿盛りの魚団子の揚げもの
4)醤油を添えた鯛の塩漬卵
5)素焼の沙鉢に入れた鵞鳥の肉の一口揚げ2個
ここでも奉行の侍医が取持ちして十分に酒を酌み交わし、おかげで頭が重たくなるほど飲んでしまった。」


 江戸時代の代表的な料理本としては、「万宝料理秘密箱」があります。しかしこれはケンペルの時代の約100年後の書籍。でも基本は変わらないとおもう。

 1)は田楽豆腐の上にみその餡をかけ、生姜のおろしたものをのせたものか。現在とあまり変わりがなさそうだ。
4)はイクラだろう。それともタラコのように鯛で調理したものがあったのか。

 こちらの奉行邸は本日2軒めになる。
もてなしは日を変えて、さらにつづく。


2018年8月29日水曜日

20180829朝の庭

 電信柱脇のアカメにツルがからまっていて、何か白い点々みたいに見える花?が。
なんかへんてこりんな花だな。
蜂がまとわりついていない。うまくないのかも。



 ミントが満開。
手で包むと、手のひらがいい香り。




 見事なピンぼけ。
これはなんて言ったけ、いつも見る。



 湿気は多いが、気温はなんとか過ごせそう。
秋になってゆくのだな。



2018年8月28日火曜日

光の速さと1光年 つづき

 文字通り「桁」違いに宇宙は広がっている。
現在の生命体と移動体ではこれを乗り越えることは不能。

 人類と同様かそれ以上の生命体があちこちの系に存在するかもしれないが
宇宙のこの空間と広がりを乗り越えぬ限り、お互いに知らしめることはできない。
さらに悲観的観測は、宇宙の空間(と時間)の広がりは光速以上らしいのだから
もうどうしようもない。
馬と人参なる古典的なたとえがジジイには思い浮かぶのみ。

 地球に他のところから生命体が訪れないのは、
この桁違いの距離を征服できないからに他ならない。とジジイは考える。
なんせ、1光年進めるのに27000年もかかるのだ。
人類よりよほど進化した生命体は存在するに違いない。
しかし、いまだ彼らとて、この難題を乗り越えることができないでいるのだろう。

 1歩の歩みを、万歩にすることができたとしても、
空間(距離)の方はその万歩よりさらに速く広がってしまうのだから、
どうあがいても、追いつかぬ。

 この空間の広がりの速さを超える推進体(移動体)ができぬ限り、
いかなる生命体もこの宇宙にあっては孤独である。
孤独もよいではないか。

 ずっとずっと未来には星々の間は広がり星座はくずれ、やがて夜空は暗黒になるという。
だが、月もあれば太陽系の仲間たちも同じ運命にある。
ひっそり生活しながら、いずれ星屑になる。
そしてまた新しい系の中に生命体が宿る。

 次の世代はこの宇宙の広がりを果たして乗り越えることができるか?
ジジイの楽しみである。


2018年8月27日月曜日

光の速さと1光年

 これはもうすでに何度かとりあげた話題かもしれぬ。
ジジイは何度も同じことを繰り返してしまうもの、許されよ。

 光の速度は正確には299,792,458 m/s と調べることができた。
端折ると 約300,000 km/s となる。
時速にすると 300,000 km/s ✕ 3,600 s/h = 1,080,000,000 km/h ・・・①
従って、1年かかって進む距離は
 1,080,000,000 km/h ✕ 24h/d ✕ 365d/y = 9,460,800,000,000 km/y 。

 ざっと9兆5千億キロメートルとなる。
光が1年で進む距離が1光年なので、これがその正確な数値になる。
正確ではあるが、実感が伴わぬ。

 旅客ジェット機の速度を1,000km/h とすると、9,460,800,000 時間もかかる。
これでもピンとこないので、何年かかるか計算すると、
 9,460,800,000 ÷ 24 ÷ 365 =  1,080,000 年 とでた。

 この数字、上記①と桁は異なるが数字の並びが同じになっておる。
どうやらジジイはまわりくどい計算をしてしまったようだ。
すまぬ。このまますすめさせてもらうことにする、許されよ。

 1光年分進むのに旅客ジェット機で百万年!?
このようなのを無理難題、机上の空論ともいう。

 かってのアポロ宇宙船はこの40倍速かったという。
それでも27,000年もかかる。
これでも頭がクラっとする。

 クラっとするが、なんとか踏みこたえ
もう少しはなしをつづけたい。
ジジイのネチネチ噺、許されよ。


2018年8月26日日曜日

ケンペル「日本誌」 その1

エンゲルベルト・ケンペル 著
今井 正 編訳
上下巻 合本 1989刊

 こんなに分厚い本、手に持って読めない。



 まずはケンペルがどんなもを食べたかが気になっていたのでそこの箇所から。
1691(元禄4)年4月22日江戸城内両作事奉行邸でのおもてなしの折の食事。
「最初に訪れた作事奉行の邸で出された御馳走の品々は
1)茶
2)煙草式
3)無着色果汁
4)鯛の吸い物
5)焼き蒲鉾2切れ
6)玉子巻
7)緑色の竹串に刺した魚の天麩羅1つ
8)砂糖をまぶしたレモン2片
であった。1品運ばれる度に酒を1盃ずつ飲んだが、こんなにおいしい酒は、これまで飲んだことがなかった。この他に2度ブランディの壺に入れた梅酒が運ばれ、御馳走になったが、これまた素敵な味だった。食事につきもののご飯はでなかったが出された料理は、とにかく飛び切り上等な味付けであった。」

 まずはお茶が出て、煙草。この煙草式とは何だろう。一式の誤植か?煙草盆に一式が揃っていてだされたとか。

 無着色果汁とは?果汁を絞るにはまずおろしてから絞るのだろうな。大根おろしのときには必ずおろし汁ができる、あんな感じの果汁だろう。種類は4月下旬にある果物、何だろう。

 鯛の吸い物、焼き蒲鉾、玉子焼き、魚の天麩羅、このへんは定番かもしれない。
当時はやはり卵が貴重品とみえ、玉子焼きとか茹で卵がおもてなしによくでてくる。

 レモンはなかったから、これは日本の柑橘類の砂糖漬け。これはいろいろな種類があったはず。

 ケンペルさん「とにかく飛び切り上等な味付け」を楽しみ、歓び感激しています。


2018年8月25日土曜日

草刈り不要の雑草の研究

 どなたかこの研究をしてはくれぬだろうか。
ジジイはもう先がみえておる。
無理だ。

 しかし、ジジイの余命とは無関係に雑草はたくましく伸びる。
雑草はなぜこうも生命力豊かなのか。
今年の激暑なんてへっちゃらであった。
葉先が枯れ色になることもなく、いたって元気、緑々していた。

 雑草を観察していると、毎年その勢力が変化しているのに気づく。
ユキノシタが優るときもあれば、なんの特徴もない名も知らぬ細い葉が一面のこともある。
春先には杉の子が顔を出すが、埋め尽くすことがあるかとおもうと、さほど目立たぬときもある。

 数種類が勢力を交代していることは確かだが、
その中にあって一定の他の勢力に侵されない一派がある。
シロツメグサである。

 ゴルフ場や芝地にとっては厄介な雑草らしいが、このシロツメグサ、我が庭では歓迎したい。
理由は簡単、外の雑草とことなり丈が伸びなく草刈りの手間がないからだ。
見てくれもよい。踏んづけたって大丈夫。季節がすぎれば自然と目立たなくなる。
そして時期が来ればまた生えてくる。

 ジジイは心の臓に病がある。
今年はなんとか乗り越えることができそうだが、来年はわからぬ。
生きていれば、庭の雑草が気になる。

 植物自身の力による、伸びない草刈り不要の雑草はないものだろうか。


2018年8月24日金曜日

おにぎり好き好゛き

 おにぎりは炊きたてご飯でふわっと軽く握るのがよいのだそうだ。
これも旨いが、これに限るみたいな風潮に、ジジイは異議を唱える。

 炊きたての御飯をぎゅう〜うっと固く握りしめ、
冷たくなってから、かじるようにして食う握り飯もたまらんくらいうまいのだ。
口の中でほぐしながら、一粒一粒の米の旨味を味わう。
冷たくなった米粒を何度も噛み締めなが口中にひろがるあの温度変化と旨さの芳醇さ。

 炊きたてだけでなく、冷えたご飯でもよい。
やはり固く握り締める。
炊きたてを握ったときとの違いは、すっかりさめているので米の芯まで固くなってしまっている。
なので、なおいっそう、口中でかみしめながら味わう。
少しずつ口中にひろがるあのひとときがたまらん。
米粒たちが口中にいる時間が長く、したがってこちらのほうが味覚の楽しみも長い。

 おにぎり専門店で試しに、硬握りと称して販売してみればよろしい。
何割かの人たちはこちらを買うこと必至である。


 ついでにもう一つ。
海苔についてである。
これも世間一般、海苔はパリッとしているに限るが定説となっておる。
ジジイもパリッと派なのだが、
しっとりぺったりこびりついているようなおにぎりの海苔も好きなのだ。
実際、こちらのほうが好きだという友人は多い。

 彼らは、そのために握ったらすぐに海苔をまく。
そうして海苔に湿り気を与え、しっとりぺったり感をだす。
海苔の佃煮をおもいだしてみよ。
しっとり海苔巻き握りは、この味わいに近づく。
こちらも是非試しに販売してみたらきっと驚く結果を見ることになるだろう。

 ジジイのおにぎりと海苔の異議申し立てであった。


2018年8月23日木曜日

おっ、ナナフシだ

 玄関ドアを開けようとしたら、玄関タイルの上に何かいるのが目に入った。
枯れた枝のよう。




 よく見ると、ナナフシではありませんか
我が家の周りには生息しているようで、年に数回みかけますが
今回のこんなに枯れ枝色のは初めて。




 直射日光の下で焼けちゃうとおもうんだけど。
どうみても温度は50度近くあるはず。

 夕方、ナナフシの周りにアリがまとわりついていました。
死んでました。


2018年8月22日水曜日

バッテリー満充電表示が?

 MacBook Pro 2015のバッテリーの「バッテリーは充電済み」の疑問です。
100%になるとこんな風に表示されます。



 これを詳しく確認するために、
上部左端のリンゴマーク→下部のシステムレポート...→ハードウエアの電源
をクリックすると、下記画像となります。



 充電完了が「いいえ」となってます。
残りの充電量が完全充電量に達してないためか、これが一致すると充電完了が「はい」となります。

 満充電になるとバッテリーに悪影響がでるか何かするのでしょうか。
ほどほどのところで充電を終わらしたほうがバッテリー保護のためにはいいのでしょうか。
どうもよくわかりません。


2018年8月21日火曜日

ケンペル 礼節の国に来たりて

ミネルヴァ日本評伝選
ミネルヴァ書房 2009.9
B.M.ボダルト=ベイリー 著
中直一 訳

 前作「ケンペルと徳川綱吉」1994 からさらに明らかになったことを加え改訂した
ケンペルの確固たる伝記になっている。
読み応えは十二分で、とても満足のゆく本です。

 ケンペルの生前の大著「廻国奇観」はネットで見ることができる。



 一番下の行に「Typographi,1712」とある。(印刷)プレスしたのが1712年ということだろうが、
挿絵の銅版画も職人を雇って仕上げさせた。文章はすべてラテン語。総ページ数988頁。
これを自費出版しているのだから、言葉を失う。

 ケンペルの一番優れているところは、あの時代にあって、自分の知っているあらゆる事柄と異なるものを偏見なく調査し、認め受け入れていることだろう。
現代にあって一番欠けていることではないか。

 巻末の参考資料や論文名がとても役に立つ。



2018年8月20日月曜日

今秋初物の梨をくった

 梨のできは上出来のようだ。
みずみずしくって適度な甘さ、うまい。
シャリ感もいい。

 今日、8月20日月曜日、曇りの涼しい朝である。
台風2つ19、20号が明日以降接近するようだ。
食い意地がはっているジジイはせっかく実った梨やリンゴやぶどうなど果物が心配。

 北海道大雪山系では一ヶ月以上も早く初雪が降ったという。
猛暑といい初雪といい、おもうようにならぬのが天候だな。


2018年8月19日日曜日

「ケンペルと徳川綱吉」  を読んだ

ドイツ人医師と将軍との交流 中公新書
中央公論社 1994.1
B・M・ボダルト=ベイリー 著

 ケンペルの日本誌を18、19世紀に日本を訪れる異国人たちが事前に読む本であることは知っていた。また部分的な引用をされることも多く、知っているような気になっていた。

 ところが読み始めたら、ケンペルの伝記で、これがおもしろい。
ガッシリとした文章と飽きのこない文体、幅広くケンペルの周辺を探り拡げるが、
あくまでも主人公に集約する。

 ところで、まえがき一行目にケンペルの横文字が Kaempfer とでてくる。
ドイツ語読みすれば、ケンプファー あるいは ケンファー だろう。
訳者のあとがきにそのことついてふれられていた。
日本で定着してしまった、現地では通じないまたは使われていないこういった読み方は
どうにかならないものかといつもおもう。

 綱吉に謁見する場面がやはりワクワクする。
ウイリアムス・アダムスが家康に謁見してる場面と同じく、実際の映像を観ているようだ。
綱吉がケンペルたちに用意した食事は何だったんだろう。
どうでもよいことだが気になる。

 日本に来るまでの行程も驚きの連続だな。
日本に滞在後、よくもまぁ無事に帰国できたものだとおもう。
ライプニッツやカントの名前がでてくるが、この時代のバッハやニュートンなど科学文芸音楽などの有名大家たちは日本の話題で雑談することなどあっったのだろうか。

 ケンペルのこの時代の歩みは300数十年前のできごとなのだが、
ひとつひとつの事柄が、つい100年前くらいのことというか、
身近な出来事のように感じてしょうがなかった。
それくらい現代でもケンペルの足跡や悩みが共感できるものだったからに違いない。

 ドイツ人であるベイリーさん、日本史を専門とするすばらしい学者だな。
訳者の 中 直一さんの訳文も手堅くすばらしい。
訳者ではなく共著としてもなんら不自然ではないとおもう。
ありがとうございました。


2018年8月18日土曜日

横浜大空襲

 国立国会図書館デジタルコレクションに
文書名:Records of the U.S. Strategic Bombing Survey = 米国戦略爆撃調査団文書
の実に膨大な資料があることを知らなかった。

 早速、No. 186, Yokohama, 29 May 1945. Report No. 2-b(41), USSBS Index; Section 7
に目を通した。

 気象状況を調べ




 爆撃航空路では復路に不時着したときのための潜水艦や船を配置させ




 爆弾や燃料の積載量を確認し



 爆撃時に敵から攻撃される上下左右の見込みを予想し



 横浜上空のからの明細な航空写真により爆弾投下地点を絞り込み







 爆撃後の機材損失をまとめている。



 これは横浜空襲に限ったことではなく、日本本土爆撃のたびに作成していた攻撃計画書だ。
非戦闘員である一般市民、老若男女、子ども幼児がたくさん死んだ。

 1931年の満州事変から戦いをふっかけ、1941年に真珠湾攻撃で米国に戦争をしかけた。
取り返しのつかぬことをしてくれたものだと、つくづくおもう。

 戦争という選択肢だけは決してとってはならぬ。
ヘタなりにも外交の力に頼るほかはないとおもう。

 米軍の本土爆撃は66の街を焼き、46万人が亡くなった。負傷者を加えればその数倍になる。
たったこの一つ、5月の横浜空襲レポートの一部概略にもならぬものを並べてみただけでも、
米国は米国人自身も死ぬことを承知して、
ビジネスとして空爆をしていたような気がしてならない。

2018年8月17日金曜日

秋がやってきた

 寝室で起床後すぐ外気温を調べたら21度。時間は5時半、ジジイは早起きなのだ。
すぐに全室の窓を全開にした。
秋だ、秋がやってきた。
空、雲、空気、風、・・・、秋だ、秋。

 赤とんぼが、庭の前の広場で飛んでいる。いっぱい飛んでいる。
セミが鳴きまくっている。
大小の波のように鳴き声が重なるとどっとおしよせてくる。

 猛暑よ、もう勘弁しておくれ。
秋よこい。


2018年8月16日木曜日

サッカーや野球の応援 うんざり

 何度かここの投稿でとりあげている話題、再び。
観衆の応援方法だが、ラジオやテレビ解説も含めての話です。

 要するに、試合中ずっと騒ぎまくっていてうるさいの一言なんだな。
そのような応援方法がしたくてやってくる人たちにとっては、満足でしょう。
でも、静かに見たい人にとってこの馬鹿騒ぎは耐えられない。
とてもお金を払って見たいとはおもわない。

 投手が投げる。
かすかに聴こえるボールがシューッていう走る音、そしてパーンてミットに収まる音。
打者がボールをたたく音。つまったときのあたりとミートしたときの音の違い。
選手たちのいろいろな指示のときに話す会話。
静かにしていればたくさんの声や音が楽しめる。

 サッカーも同じ。
選手同士の声掛けやボールを蹴る音、ボールが走る音。
やはりたくさんの音がある。

 とにかく、静かに観戦したい人にとっては現在の応援大盛況一辺倒がある限り
スタジアムに足を運びたいとは決しておもわない。

 ラジオもひどい。テレビはもっとひどい。
静かな間が怖いのか、とにかく何か音を流し続けている。
昔の、ややくぐもったアナウンサーの声、淡々とした実況放送が懐かしい。

 ジジイは批判だけでは終わらぬ。
きちんとこうしたらよかろうという提案もする。
これこそが次世代シニアーの生きる道である。

 まず野球。
九回あるのだから、奇数回の表裏、おもいっきり現況のような応援をやってよろしい。
そして偶数回は静かに観戦する。鳴り物や集団での発声は禁じる。
やってできぬことではあるまい。
主催者がその意義をきちんと説明すればすむことだ。
ラジオやテレビもそれに準じる。

 サッカーはこれと同様のことを、前後半で行う。
前半は静かに観戦、後半は騒いでOK。

 スポーツ関係者はどうか真剣に考えてください。


2018年8月15日水曜日

敗戦記念日

 許可なく新聞広告を無断転載してしまいました。
ゴメンナサイ。



 国民を誤った方向へ導いたのは誰か。
戦没者の追悼はする。
平和を祈念するけど、それは積極的に戦争へつながる道を断つことだ。

 「戦没者を追悼し平和を祈念する」。
こんなに無味乾燥として、毎年使用できる広告は、かえって戦没者に礼を失するというものだろう。
かっての戦争指導者たちや彼らとともに戦争への道へ歩んでいった歴史教育こそしなければいけないはずだ。

 年に一度の1分間の黙とうを呼びかけるなら、年に一度、戦争歴史についての学習を小中高でしてほしい。


2018年8月14日火曜日

夜露と朝露

 雑草の葉先に一粒の朝露がある。
葉先の数だけ、ひとつずつ露が朝日をうけて輝いている。
雑草には悩まされているが、こんな風にながめていると雑草もきれいだ。

 満月の夜に、夜露も葉先でこんな風にキラキラするのだろうか。

2018年8月13日月曜日

本日は新聞休刊日

 新聞休刊日はもっとあっても良いとおもう。
でも新聞各社が全国版も地方版も含めていっせいに休むのは能がない。
出し抜いたり抜かれたりなど種々の心配をなくすためなのだろうけど、肝っ玉が小さい。



 地区を3つ程度に分け、順番に休み、全体としてどこかしらの新聞が絶えず発刊されているという工夫は現実的で、今すぐにでもできるはずだ。
いつも見ている新聞が休みでも、同じ地区で異なる新聞が販売されていれば手にとって読むかもしれない。休刊が新聞拡販の一助になるではないか。

 フランスではバカンス制度ができた当時から、パン屋さんはそんなふうにして地区ごとにバカンスをとっている。フランスのbaguetteは日本の米にあたる主食である。全国いっせいに1ヶ月も休業したのでは暴動が起きる。庶民がとるバカンス自体も地区ごと毎年順番で時期が変わる。

 日本の新聞社だってちまちま休肝日、おっとこっちじゃなくて休刊日を年に数回とるんじゃなくて、4週間のバカンスなんていわないけど、せめて1,2週間くらい仕事に向ける情熱と同じくらい積極的にとるようにしたらよい。


2018年8月12日日曜日

ブログをもう一つ開設した

 ブログ名はとりあえず「江戸期頃文献読楽」、のちに変わるかもしれない。
江戸時代前後のくずし字で書かれた文献を読んで楽しみ、
ジジイの備忘録として記録していこうという内容。

 他所様へ啓蒙しようなどという趣旨はまったくなく、
ひたすら勝手に自分流に解釈しフムフムと鑑賞し楽しんでいこうというだけであります。

 くずし字の原本となる文献も投稿したいので、その著作権や無断転載を禁じるとか
どこそこの委員会の承諾をとるなどなど、そちらのほうが結構面倒だな。

 まずは「紙漉重宝記」から始めます。

2018年8月11日土曜日

ネット広告遮断アプリ その後

 とても順調です。
こんなに改善されるとは思わなんだ。

「ABP」アイコンの脇にクルクルって遮断された広告の数が表示される。
結構な数になる。



ブラウザーが重くなるかなとそれが一番心配だったけど、我慢の範囲にある。

 使い始めて一ヶ月弱、良いアプリです。


2018年8月10日金曜日

東芝REGZA32V30 毎週予約ができない

 数日前に気がついた。
シリーズ物ドラマなどを録画するときに便利だ。
ところが、予約操作をしているとどうもおかしい。
あれこれ確かめる。

 説明書を読んでもこれがまた複雑で、こんな込み入った予約なんかしない。
早々に説明文の理解を断念した。


 予約リストを確かめると、同一番組が予約リストに残っている。
どうやら、最近は
「シリーズ番組名 #回数」という題名が原因のようだ。
回数名のところが毎回変わるので、異なる番組と認識してしまうようだ。

 まぁ、これ以上便利になることもないので、このままで結構です。
その日の朝に、録画したい番組を確認すればすみます。


2018年8月9日木曜日

にっぽん音吉漂流記

晶文社 1980
春名 徹 著

 音吉のことだけでなく、当時の漂流船のことを的確にまとめている。
この日本型の漂流の原因は、和船の構造にあり、
さらに日本沿岸のみの航行を許すという、幕府政策方針によるものだという。

 そのため、大嵐にあうと、舵が壊れて次に檣(読みはショウ。帆柱のこと)を切る。
あとは風のなすまま潮の流れに船をまかせ漂いはじめる。
しかし、そうなる前に儀式があり、できることをすべてしたあとは
ちょんまげを切り、全員で無事を祈る。

 漂流記の挿絵の大嵐にもまれている船の絵を虫眼鏡で拡大してみると、
なるほど皆、胸の前に手を組んで必死に拝んでいる。


 現在も版を重ね、読みつがれているようだ。
こういった本が細く長く出版され続けていることはうれしい限りです。


2018年8月8日水曜日

猛暑ひとやすみ

 昨日7日は、一日中エアコンがいらなかった。
部屋は25度前後、車で買い物に行ったときは外気温は22度だった。

 今朝8日、いよいよ午後から台風13号が接近する。
まだ涼しい。
セミもアブラゼミ・ミンミン蝉が混じって鳴いている。
明け方にはカナカナも声高に山に響いていた。
カナカナは「ナ」のあとに少し残響があるのだが、あれが好きだ。

 空気は湿気があるが特に気にはならない。
これくらいなら、体も楽ちんです。

2018年8月7日火曜日

明日はきっといい日になる

 この歌で有名になったらしい。
調べたら、高橋優というシンガー・ソングライターだった。
うん、なんかテレビで見たことがあるような気がする。

 ふだんNACK5を聴いている。
先日、この人が歌っているのを何度もながしていた。
歌の題名も歌詞もおぼえていないのだが、
歌いっぷりはとても印象的で鮮明だ。

 熱唱とも挑戦的とも活力にあふれているとも異なる。
なんかぴったしな形容はないかと思い悩んだ。
あった。
やけっぱち、ヤケッパチ、これだよこれ。

 高橋優はやけっぱちシンガー・ソングライター。

2018年8月6日月曜日

中国の鬱憤ばらし

 19世紀に入って、欧米列強に国をめちゃくちゃにされた清国、
その後、われも遅れまじとさらに痛めつけたのが日本、
植民地化するという言葉がおぞましい。

 中華人民共和国建国は1949年10月だから来年で70年になる。
19世紀のときは列強のされるがままだったが、今は違う。
いちゃもんをふっかけられても、
やるならやってみろ、報復すると全面に対決姿勢を見せる。
まぁまぁ、そんなこといわないで、仲良くやろうよ、
なんていう、なぁなぁなことはこれっぽっちも言わない。

 中国人はメンツを大切にするという。
欧米列強のあのときにされた屈辱を忘れることなどできまい。

 中国は好きなようにすれば良いとおもうが、どの国々も経済金融などあらゆる分野で中国と無関係なところはないから、必ず日本も他の国々も巻き込まれる。
困ったな。

 中国の鬱憤・屈辱などどろどろした感情をなだめ癒やすことができるのは、
てっぺんにたって、周囲を見下すことでしか得られないのだろうな。
ますます困ったな。

 長くダラダラ続きそうなのでこのへんでやめるけど、
中国の鬱憤ばらしは、まだまだ続くな。


2018年8月5日日曜日

エニシダ夏枯れ

 この猛暑続きでエニシダの葉が枯れた。
最初に右側が枯れ、今では葉がポロポロと落ちている。



 数日前に一気に左側が枯れた。
人の髪の毛が一晩で白髪になったかのようだ。

 それにしても、地面の雑草たちはこんな猛暑もへっちゃらでスクスク育ち、色もよい。
強いな。


2018年8月4日土曜日

原爆きのこ雲をシンボルとする米国の街

 明後日は原爆が広島に落とされた日。
米国で原爆を開発した拠点に隣接する街ではきのこ雲マークが街のシンボルとのこと。
街の高校体育館床に描かれ、飲食店のメニューにもある。
きのこ雲ソフトクリームもあるのではなかろうか。
きのこ雲Tシャツはお土産や普段着の定番らしい。

 勝者が敗者のことを顧みずにどんなことをおもおうがしようがかまわぬ。
あれこれ議論評論せず、その町の方々を無償で広島観光にお招きしたらどうだろう。
広島お好み焼きだってあるじゃないか。
広島市単独でだってできるはずだ。

 参加してくださった方からは感想などは決して求めない。
あちこち見てくれればそれで充分だとおもう。

 ジジイに有り余る資産があるならば、すぐにでもとりかかりたい。


2018年8月3日金曜日

介護保険料請求がきた

 誕生日前後だったか、介護保険証がきて、今度はその保険料の振込用紙がきた。
年額約5万円。
予定外の金額にちとビビる。

 人生は短く、老いの日はつるべ落としのようにやってくる。

2018年8月2日木曜日

心房細動の定期診断に行ってきた

 2014年に発症して、2015年2月、12月に手術。
それから2017年7月頃まで期外収縮が頻発したが、
急に落ち着きをみせてから今月で約1年がたった。
薬は服用している。

 今回はコレステロールなどの血液検査もしてもらった。
そうしたら高脂血症だった。
HDL39,LDL182で比は4.67、スタチンを服薬することになった。

 食生活は規則正しく、質も量も質素だとおもうのだがなんでこんな数値なのだろう。
糖尿病でも高血圧でもない。

 今回持参した心電図は2枚、心室性期外収縮と診断された。
すぐおさまっているので、心配はないという。

 次回は1ヶ月後、どうなることやら。

2018年8月1日水曜日

味噌を冷凍する

 テレビ得損でやっていたので試してみた。
味噌はスーパーで販売している、だし入りのごく普通の味噌、特価で298円だった。
開封しないまま、冷凍庫へ入れた。

 きゅうりにつけて食べるために開封、なるほど、固まってない。
スプーンで普通にすくえる。
味はもちろん変化なく、おいしい。

 こんな保存方法もあるんだな。
メーカーはどうして率先して味噌の冷凍保存をすすめないのだろう。