2018年8月26日日曜日

ケンペル「日本誌」 その1

エンゲルベルト・ケンペル 著
今井 正 編訳
上下巻 合本 1989刊

 こんなに分厚い本、手に持って読めない。



 まずはケンペルがどんなもを食べたかが気になっていたのでそこの箇所から。
1691(元禄4)年4月22日江戸城内両作事奉行邸でのおもてなしの折の食事。
「最初に訪れた作事奉行の邸で出された御馳走の品々は
1)茶
2)煙草式
3)無着色果汁
4)鯛の吸い物
5)焼き蒲鉾2切れ
6)玉子巻
7)緑色の竹串に刺した魚の天麩羅1つ
8)砂糖をまぶしたレモン2片
であった。1品運ばれる度に酒を1盃ずつ飲んだが、こんなにおいしい酒は、これまで飲んだことがなかった。この他に2度ブランディの壺に入れた梅酒が運ばれ、御馳走になったが、これまた素敵な味だった。食事につきもののご飯はでなかったが出された料理は、とにかく飛び切り上等な味付けであった。」

 まずはお茶が出て、煙草。この煙草式とは何だろう。一式の誤植か?煙草盆に一式が揃っていてだされたとか。

 無着色果汁とは?果汁を絞るにはまずおろしてから絞るのだろうな。大根おろしのときには必ずおろし汁ができる、あんな感じの果汁だろう。種類は4月下旬にある果物、何だろう。

 鯛の吸い物、焼き蒲鉾、玉子焼き、魚の天麩羅、このへんは定番かもしれない。
当時はやはり卵が貴重品とみえ、玉子焼きとか茹で卵がおもてなしによくでてくる。

 レモンはなかったから、これは日本の柑橘類の砂糖漬け。これはいろいろな種類があったはず。

 ケンペルさん「とにかく飛び切り上等な味付け」を楽しみ、歓び感激しています。


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