現在の生命体と移動体ではこれを乗り越えることは不能。
人類と同様かそれ以上の生命体があちこちの系に存在するかもしれないが
宇宙のこの空間と広がりを乗り越えぬ限り、お互いに知らしめることはできない。
さらに悲観的観測は、宇宙の空間(と時間)の広がりは光速以上らしいのだから
もうどうしようもない。
馬と人参なる古典的なたとえがジジイには思い浮かぶのみ。
地球に他のところから生命体が訪れないのは、
この桁違いの距離を征服できないからに他ならない。とジジイは考える。
なんせ、1光年進めるのに27000年もかかるのだ。
人類よりよほど進化した生命体は存在するに違いない。
しかし、いまだ彼らとて、この難題を乗り越えることができないでいるのだろう。
1歩の歩みを、万歩にすることができたとしても、
空間(距離)の方はその万歩よりさらに速く広がってしまうのだから、
どうあがいても、追いつかぬ。
この空間の広がりの速さを超える推進体(移動体)ができぬ限り、
いかなる生命体もこの宇宙にあっては孤独である。
孤独もよいではないか。
ずっとずっと未来には星々の間は広がり星座はくずれ、やがて夜空は暗黒になるという。
だが、月もあれば太陽系の仲間たちも同じ運命にある。
ひっそり生活しながら、いずれ星屑になる。
そしてまた新しい系の中に生命体が宿る。
次の世代はこの宇宙の広がりを果たして乗り越えることができるか?
ジジイの楽しみである。
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