2017年2月28日火曜日

印鑑入れ(名刺入れ) その26

 印鑑入れの、高さを低くして幅を広げただけのもの。
仕上げに入る前は、これはボツと感じた。

 しかし、仕上げのイメージに、
削ったりサンドペーパーがけに入ったら夢中になった。






 回転軸を底板に位置させることにより、このように開いたとき、
外箱の両側板が内箱の側板を兼ねるのが、このシリーズの特徴。




 ポータブルのハードディスクの形状になってしまった。




 このデザインで、もっと薄くし
アルミかマグネシウム、またはアクリルで作ったらきっとヒットする。
作ってみたいな。




2017年2月27日月曜日

印鑑入れ(名刺入れ) その25

 名刺入れを、もう一つ試作した。



前回と同様の設計。
両側はブナ材、10年以上前の薄板5ミリ。





ツートンカラーもいいな。


2017年2月26日日曜日

譜面台の脚の課題をとりあえず解決した

 10年以上前に制作した譜面台、3本脚の蟻組みの脚に問題点がありました。
この譜面台は完全にバラせることも特徴としています。
なので、脚も簡単にはめることができて、使用後は道具を使わずに外せる構造にしたかった。

 しかし、円柱の筒に3本のアリ溝を掘り、脚を取り付けるという構造は、
当初予想した通り10年以上経過すると、
持ち上げると脚が少し下がってしまう程度にゆるくなってしまった。
ときには、スルスルスルッと抜け落ちてしまう。

 結局採用した方法は、制作したときに考えた方法に落ち着いた。



斬新なアイデアが浮かばなかったことがチト悔しい。
単純に裏からネジで蓋を固定して、脚がおちてこないようにするという
なんとも、古典的な方法であることが、また悔しいな。




 しかし、まだ諦めてはいない。
何か取付取り外し簡単な方法があるはずだ。



2017年2月25日土曜日

印鑑入れ(名刺入れ) その24

 印鑑入れではないが、おなじ構造で名刺入れを試作した。





どうもここのところ使っているケヤキの薄板がそる。
この試作品も仕上がったら、片側が少しそりだした。






 軸の位置がここでは、内側をすべて開いてしまうと、名刺が落ちてしまう。
でも、こんなに開くことはないか。


 作ってはみたものの、こんなにかさのはる物を持ち歩く人はいるのかとハテナが浮かんでしまう。
まぁ、なんとなく格好良く仕上がりはした。




2017年2月24日金曜日

印鑑入れ その23

 角印24mmも作ってみた。
どこから見ても木目はつながっている。





この2ヶ月近く、ずっと作り続けているので
自分でも手際が良くなったと感じる。
コツもつかんだ。

 今回のこのケヤキ、とても素直な木質で、鉋のかかり具合が大変に良かった。
仕上がりも今回作っているシリーズで一番だな。




2017年2月23日木曜日

VATONというオイル塗料を買った

 アトムペイントの油性自然塗料が廃番になり、
手持ちの同製品クリアー2缶も使いきってしまった。
気に入っていたので、困った。

 似たものはないかと、あれこれ探した。
缶で、ではなく、感でVATONというオイルを購入した。


 
 個人経営の家具職人や木工屋さんたちは、
オスモのフロアクリア、グロスクリア、リボス、オリオ2など他にもまだあるが
比較的外国製品を使用しているようだ。
わたしも上記製品など作るものに応じて使い分けている。

 これらはアルミのコーヒー缶に小分けして使っているが、
刺激臭が鼻についてたまらない。


 VATON、気に入りました。
刺激臭はなく気になりません。
よく伸びて仕上がりもよく、チークの板をなでたときの感触に似ています。

 塗って、拭き取り、乾拭きをするわけですが、
そのまますぐに使えてしまいそうな感じに仕上がります。
塗った当初は濡れ色がやや濃いかなとおもったけど、
乾くにしたがって、落ち着いたクリアーになった。

 ごく少量を使うときも、コーヒーのアルミ缶に小分けしたものを少し取り出して、
綿棒に付けて塗り、ササッと拭き上げておしまい。
0.7L約2300円で先程の外国製品に比べると約3分の1の価格でお買い得です。

 普段はこれを使うことに決定です。

2017年2月22日水曜日

別々の缶と蓋がピッタリ

 使い切った塗料の缶です。



この蓋に塗料を使う分だけちびちび入れて、
布に染み込ませます。
結構便利に重宝していました。

 これは全く別の缶。



 ところがです、



塗料の蓋がこの缶にピッタリなのです。
隙間なく、ぎゅぅーーとしっかり締まるのです。
塗っている布をまた少し後で使いたいときなど、今まではレジ袋などに入れていたのですが、
これなら缶に入れて、蓋をすれば簡単です。

 さてこの缶は何かというと、



でした。

 JIS規格などいろいろな規格がありますが、
全く別のものが、ピッタリ合うという経験はままあることですが、
塗料の缶の蓋と、スイートコーンの缶詰がねぇ
おもしろい。


2017年2月21日火曜日

印鑑入れ その22

 ふっと思い立って、2本入る印鑑入れを作ってみた。










 以前篆刻で角印を作り、その入れ物を作ろうかともおもったが
それは次回にしよう。

 2本入れるかどうかはちょっとおいておいて、
こんな小箱あってもイイなとおもった。
もう少し大きくして、化粧セットなどに使えるかもしれない。

 2本入れるとこんな感じ。




悪くはないな。



2017年2月20日月曜日

「杉 ケボニー」で検索してみた

 驚きました。
「kebony」で商標登録されているようです。
針葉樹(ソフトウッド)を広葉樹(ハードウッド)のように、する技術です。

 ここのHPを見ると、だいたいのことがわかります。
http://www.barcelona-trade.com/brands/kebony.html

 最近の技術ではなく、20年も前にこの会社は設立されています。
サトウキビやとうもろこしの廃棄部分から抽出された、フルフリルアルコールを針葉樹に注入含浸させて作るそうです。

 こんなに素晴らしい技術がどうして20年間も世間に広まらなかったんだろう。
先程のHPを見ても、価格は問い合わせになっていて価格表はのっていません。
これらの部分だけが、引っかかります。

 日本は7割が山、そのほとんどが針葉樹林。
日本の針葉樹をケボニー化すれば、国内では使い切れないくらいの資源になる。
輸出するんだ。

 使ってみたい。
切削加工もオイル塗装も通常の材木と同様にできるらしい。
簡単に日本で手に入れるにはどうしたらよいのでしょうか。

 有料で見本を送ってくれるようにすれば、もっと広まるだろうな。


2017年2月19日日曜日

印鑑入れ その21

 印鑑は3種類持っていれば、困らないだろうということです。
認印・銀行印・実印です。

 自分自身のが順番に太さが10mm・12mm・15mmで長さが60mmでした。
実印は長さが数種類あるようです。

 ところが、銀行印は13.5mmのものが多いことを最近知りました。
なのでこの径のものを作りました。

 15mmの丸棒を削ります。
実にいい加減な縦型ろくろであります。





 でも、できた。




2017年2月18日土曜日

印鑑入れ その20

 作ったものを並べてみた。
額装して壁に飾っても面白そうだ。



 きれいだな。




2017年2月17日金曜日

印鑑入れ その19

 木片を接着中。
クランプを締めるときに、木片もずれてしまうので気をつけなきゃ。
蓋と本体はセットなので、バラバラにしてしまったら貝あわせじゃないけど、
相手を探すのが大変だ。



はさむだけの簡易クランプはこのようなときに便利です。
サンドペーパーをツールギアで注文したときにおまけにもらったこのクランプは
最初は使わないとおもっていたのだけれど、意外と出番があります。



 木片を削って、ギュウッと締まるように調節する。
今回は接着した木片が、箱の幅ギリギリでしっかり締まらず、
10個中3個やりなおした。



 締め付け具合を木片を削って調節するのは簡単なのだが、
蓋が左右に僅かはみ出したときの、修正が難しい。

 蓋は本体から切り離しているのでピッタリです。
ズレの原因は、
木片の位置と、木片の左右の削り具合、それと接着剤のはみ出しがおもなもの。
あと、締め付けるので、どうしても側面がわずかにふくらむ。

 塗装前です。
このままでも充分きれいだな。



 木地職人はここから次の工程の職人にバトンタッチする。
ウーン、近所に漆職人がいればやってもらいたい。
漆で磨き上げツヤツヤして蒔絵なんてほどこしたのを見てみたい。



2017年2月16日木曜日

印鑑入れ その18

 穴掘り治具に取り付けて、3mmずつ掘ってゆく。





 掘り終わったら、ノミをスクレーパーにして、底のビット跡を消す。

 蓋裏に木片を接着する。
厚さは2mmくらいがよさそう。



 木口側で接着するかどうかは、悩むところです。
木口で接着すると、印鑑入れ本体側面の木目と木片の木目が直角になります。
これだと締め付けたときに、木片の木目が側面に食い込みません、押し付けはしますが。

 側面の木目に食い込むように木片の木目をとれば
多少でも押し付けられつつ木目がくいこみ、締め付けられることになり
なおかつ、上下の動きが木目同士の食い込みで少なくなるかもしれません。

 木片の両端は、少しずつ削って調整するわけですが
木片に垂直に削るより、ややアリ気味に削れば
蓋がはずれにくくなるかもしれないと考えますが、
いくつか作って現在確認中です。