正社員の副業は以前は禁止されているところが多かったが、昨今そんなことも言ってられなくなった。副業するなら届け出を出してやってくれとなっているようだ
おかしなことだ。
給料支払者に「社員の雇用」イコール「その社員の全人格全人生を好き勝手に左右できる」とのおもいが根底にあるからだ。
雇用とは雇用主が雇用される者の労働の対価に支払う契約のことであって、雇用されるものの生活全般を支配できるものではない。
副業の届け出はいってみれば、労働の対価の支払いと労働者の奴隷のような扱いを著しく混同していることにほかならない。
労働者がわたしは余暇にこれこれこのようなことをやっています。実家の家業を手伝っています。一族が経営している会社組織があって、そこの役員をやらされています。実家は農業で繁忙期には手伝いをしてかなりの収入があります。音楽活動・作家・絵描き・陶芸などで稼いでいます、などなど。
雇用主と被雇用者は労働の契約なのだから関係としては対等なのに、賃金を支払っているという行為が肥大してその対等という均衡がくずれてしまう。
なんとも前近代的以前の、いやそれ以前の丁稚奉公以前の問題なのか、根は深い。
いずれにしろ、雇用主側が被雇用者に副業云々を言うことは、自分等の頭が恐ろしく古く、ガチガチに硬い脳みその持ち主なのだと自白しているようなものだということだ。
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