2024年2月19日月曜日

「漂巽紀略(ひょうそんきりゃく)」を読んだ

 

『「漂巽紀略」は、1851年に帰国した万次郎から聞き取った話を基に土佐藩の絵師、河田小龍が執筆。万次郎が救助されたときの様子や米国での生活や文化が書かれている』と紹介されています。題名は巽(たつみ)の方向へ漂流した簡略記録の意味でしょう。

 文中で河田小龍が自分の考えや意見は一切記さず、万次郎の言葉をそのまま綴ったと強調しているとおり、じかに万次郎が語りかけてくる迫真さがあります。絵図(カラーでないのが残念)もあるのですが、虫眼鏡が必要です。

 そんじょそこらのドキュメンタリーTVなどよりはるかにおもしろい。

 この本のある万次郎27歳の絵。

 歳は不明ですが、晩年の万次郎

 目をパッチリとさせ、チョンマゲにすればなるほど絵の万次郎になりそう。

 

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