2016年11月8日火曜日

長時間労働

 ワタミに引き続き、DENTSUがブラック企業に殿堂入りした。

 「お客様は神様だ」を守札にして、商店に食って掛かる客がいる。
ホントに神様だと思っているからたちが悪い。
金を支払っているのだから何をしてもいいとおもっている。
金を払って神様になれるなら、そんな神様は嘘っぱちだ。

 「お客様は神様だ」と唱和させ、部下にハッパをかける。
社員に給金を払っているからといって、牛馬のようにこき使う。
高い給料を払っているのだから、何をしてもいいとおもっている。
そして死ぬまで働かせる。

 店で威張る散らす客も、会社で部下を怒鳴り散らす管理職も同じだ。

 牛馬ほど大切にされた家畜はあるまい。
農地を耕すには、なくてはならない家畜だったからだ。
一日田畑で汗水たらして働いた牛馬は、藁で汗を拭き、飼葉を食わせ、休ませた。
その世話をした、農民は風呂など入らず、食うものも食わず寝た。
江戸時代、人間以上の扱いをうけていたといっても過言ではない。
それが文明開化から150年以上たっているというのに、このざまだ。

 始業時間を守らせることには厳格だ。
朝礼・朝会・体操など企業ごとに工夫を様々にしている。
一斉始業し、昔の工場ではお昼のサイレンが鳴り響き、昼食休憩となった。

 ところが終業となると、途端に手のひらを返したようになる。
働かせる戦略はあの手この手で実行し続けるが、
就業時間を守らせる手立てはしない。
しっかり休ませて、次の労働にそなえさせるということをしない。
牛馬以下だ。
代りはいくらでもいる、というのが根本にある。

 いくら労働法で制約をかけようとも、
人間を人扱いしないのだから、なんの解決にもならない。
国は会社の責任を追求するが、そんな見せかけには騙されたくない。
沖縄を差別する国の姿が端的にそのことをあらわしている。

 過労で人が死んでいくなんて・・・


2016年11月7日月曜日

訪日客が2000万人をこえた

 結構なことだ。
国別順位は中国・台湾・韓国・香港とつづき、米国がくる。
何が一番喜ばしいことかというと、爆買いしようがしまいが、
実際の日本を見てもらえることだ。

 近隣諸国と仲良くやっていくのには、お互いの民間交流が他のどんな外交にもまして
大切なことは言うまでもない。
そして、あちらから、島国日本へ脚を運んでくれるのだから、こんなに良いことはない。

 観光客が地元にお金を落としてくれなくたって、嘆いてはいけない。
国として平和外交を維持し続けるには、莫大な税金がかかるが、
民間外交の費用対効果は、国のそれとは比べ物にならないくらいのはずだ。

 平和な友好関係を隣国と維持し続け、コツコツ地道な観光収入を得るのが一番だ。
特にアジアの近隣諸国の人たちには、来日し楽しんでいってほしいとおもう。
平和学という学問があるが、その研究対象には
交換留学生制度・民間交流・他国への観光などは入っているのだろうか。


2016年11月5日土曜日

大相撲 力士の国籍云々は言わないで下さい

 日本出身力士という言葉を聞くたびに、相撲がつまらなくなる。
もとを正せば、先々代くらいの親方衆が国内でスカウトしていたのを、
外国まで手を広げなければならなくなったことにある。
国内スカウトが昔のように集まらなくなってしまったのだ。
相撲の将来の危機感からだろう。
ハワイ、モンゴル、欧州と順に親方たちは出かけていった。

 スカウトにあたっては、白い飯が腹いっぱい食えるし、汽車や飛行機にも乗れる、
とは戦後しばらく親方衆の決め台詞だったことは有名な話だ
そうやって発掘したハワイやモンゴルの力士たちの活躍を見て、
モンゴルなどでは近畿大学などへの相撲留学がさかんになった。
さらに、自国の外国人力士の活躍を見て、自ら力士部屋の門をたたく者も増えた。

 相撲協会も親方衆も全面的にスカウトしてきた外国人力士の卵たちを責任をもって育てた。
日本独特の文化しきたりを教え、日本語の会話・読み書きも教えた。
卵たちは、相撲協会が期待した以上にこたえ、賜杯を高々と持ち上げる力士もあらわれた。
彼らの猛烈な努力を讃え、勝ち取った地位を賞賛されこそすれ、
日本出身力士でないことをことさらに言われ続けることに、彼らはどんな気持ちだろうか。

 もともとはこちらからお願いして日本に来てもらい相撲取りになってもらった。
お願いしてきてもらった力士たちにむけて、マスコミは当たり前のように本人たちの真ん前で、
更には千秋楽で、NHKアナウンサーが久しぶりの日本人力士の優勝ですと繰り返し言う。
礼を失するとは、このようなことを言う。
モンゴル人力士の懸賞を受け取るときの手刀の切り方がなってないと言う前に、正すべきはこちらの方だ。


 白鳳と琴奨菊の取り組みで琴奨菊が勝つと、必ず日本人力士云々がテレビや新聞で叫ばれる。
モンゴルと日本の対戦ではなかろう。
オリンピックではどの国も自国の金メダル数を誇るが、あれはオリンピック精神にもとる。
国別の競技になっているから、どこそこの国が勝った負けたをいうことはそのとおりだ。
その結果であるメダル数を競うなど、競技以外のことではないか。
自国の優秀さを誇るのではなく、自分の国にはこんなに素晴らしい力のある人間がいることを
国として自慢すれば良い。
それでおしまいにすればよいのに、余計なことで有頂天になってしまう。

 白鳳と琴奨菊の取り組みは国別対抗試合ではない。
大相撲の関取同士、一対一の争いだ。
国籍・出身地・出身校・学歴など無関係な、横綱と大関のまわし一丁の一番勝負を、
どうしてつまらなくする。
白鵬が優勝すると、琴奨菊が勝ったときと同じように、
モンゴルです、モンゴル出身力士の優勝です、と連呼するのだろうか。

 相撲は裸の勝負だ。
脱ぎ捨てた他のことなどどうでもよい。
力士たちのぶつかり合いをこれからも見つづけたい。



2016年11月4日金曜日

トイレットペーパーホルダーをつくった

 以前、TOTOのトイレットペーパーホルダーについてふれたことがあった。
今回も再び、分解して採寸し、制作にあたって大いに参考にさせてもらった。



 それにしても、このTOTOの製品の完成度は半端ではない。
部品数を最小にし、手作業で組み立てる手順と熟練技の不要さの追求は
これ以上にないくらいに達している。
その数点の部品の制作にあたっても、複雑な金型は不要で、
唯一複雑なところは、ペーパーを支え上下に動くホルダー部分両脇のバネ部分だけだ。
設計製造エンジニアたちの渾身の製品だろう。
MoMA(The museum of modern art:ニューヨーク近代美術館)に展示されるべき製品だ。

 ケヤキ15.5mm厚、柾目で挽いた材で作った。
蓋は、アイロン曲げ木の練習で作った栗の薄材。




芯はケヤキの八角柱、普段はペーパーに隠れて見えないが、
トイレットペーパーを変えるときに手にする、その手触り感と重さがイイなとおもう。
あられの部分は、接着せずに裏からネジ2本で固定した。



 トイレに設置すると、今までのプラスティックの感じとは異なり、やはり雰囲気が変わる。
蓋もケヤキにしようかとおもっているのだが、この栗のツートンも捨てがたい。
ホルダー部分が跳ね上がる形のも、現在製作中。
SketchUp8の図面はこちら



2016年11月3日木曜日

トイレットペーパーホルダーの芯

 材はケヤキ。
丸棒にしようとおもって鉋で削りはじめたが、八角形にしたところで
これもいいなとおもい、八角柱に決定。
片側は丸棒を固定し、もう一方はバネを使い丸棒が出入りできるようにした。





 何も固定していないので、バネも丸棒もケヤキの芯から簡単に抜け落ちてしまう。
これでは、トイレットペーパーを交換するときに便器に落ちてしまうのは時間の問題だ。
試行錯誤して結局こんな形になった。
丸棒をバネの内径の太さで削り、穴をあけて鋼線を挿入して固定した。



 バネも抜け出ないように固定しなければならない。
こんな簡単な方法で、しっかりと固定できた。
バネの直径より鋼線を少しはみ出して切れば、それが穴の壁にぶつかり、これで抜く出なくなった。



あれこれ悩んだが、ローテクの勝利だったな。
めでたしめでたし



2016年11月2日水曜日

バネを作った つづき2

 ジャンク箱に入っていたM6ネジを使ってこんな工夫をした。
画像を見れば特に説明は不要でしょう。



 丸棒に穴を開けての方法だと、その穴から鋼線を抜くのに手間取ったのを改良した。
巻きつけ終わったら、穴を開けた材ごとネジから抜けばよいだけでいたって簡単だ。
M6ネジのピッチがガイドになっていくらか巻きやすいのもグッド。





 別にM6ネジでなくてふつうの丸棒でも巻けるので、この方法は有効です。
この程度のつる巻バネならば、簡単につくれるようになったのが
うれれしいね。

 ついでに、ダブルトーションバネというらしいが、それをつくった。
それなりにかたちになり、実際に機能する。









2016年11月1日火曜日

バネを作った つづき

 ピアノ線の太さは0.7mmと変えずに、巻きつける丸棒の太さを6mm,8mmと変えて作ってみた。
丸棒6mmのとき、バネの直径が7.5mmで仕上がり、これがこれから作るものにちょうどよかった。

 バイスプライヤーはずっと以前より重宝しているが、鋼線を巻きつけるための道具にピッタシだ。
また、丸棒に穴を開けてここに鋼線を通してから巻き出すと、きれいに巻き上げていくことができる。



巻き上がったあと、この穴から鋼線をはずすのに手間取った。
簡単に外すなら、穴のところで丸棒を切ってしまうのが良さそうだ。
だが、丸棒の長さ分しかバネをつくることができないので却下だな。

 これで、この手のバネなら必要な太さ・長さのものを作ることができる。
めでたしめでたし、だ。