2019年4月30日火曜日

GPS補正と相対性理論

 ご存知アインシュタインの相対性理論、日常生活には無関係な理論だとおもっていた。
普段の生活ではそれ以前の古典力学、ニュートン力学で事足りる。

 無学なジジイは恥じ入る。

「GPS衛星の時計と地表にある時計では時間の進み方が違う」のだそうだ。
どのくらいの誤差が生じるかと言うと、
1日でGPS衛星は、0.0000286sec 時間の進みが遅くなる。

 こんなのわずかどころか無視しても大丈夫じゃん、ではないのだ。

光速は30万km毎秒だから、
 300000km/sec ✕ 0.0000286sec/day = 8.58km/day
一日あたり約9kmも誤差が出てしまうことになる。

GPSでこんなに誤差が出てしまったら使い物にならない。


 理屈はこんなところだ。
a)特殊相対性理論では、光速に近づくと時間の進みが遅くなる。
b)一般相対性理論では、強い重力場の時間の進みは、弱いそれよりも遅い。

 またGPSは高度20200kmを約3.9km/secの速度で周回軌道をとんでいます。
なので、
高度20200kmよりb)の理由で、GPSの時計の進み方はは地上に比べて早くなる。
約3.9km/secの速度よりa)の理由で、遅くなる。

 この2つの誤差は相殺されずに、結果として
「1日でGPS衛星は、0.0000286sec 時間の進みが遅くなる」となります。


 この例の他にも、相対性理論が日常の生活に応用されている事柄にはどんなことがあるのでしょうか。
興味がわきます。

 パッとおもいつくのは、月に行って戻ってきたり、ハヤブサなどの小惑星観測のときにも
当たり前のように使われているのだろうということは想像できるな。


2019年4月29日月曜日

桜の次は藤

 桜色から藤色へ、季節はすすむ。



 家の西側は手を伸ばせば届くような崖というか峰下で、ここに住んだ当初は、そこに藤が咲いていることに気づかなんだ。



 年々、房が大きくなってきているように感じる。
藤色のしっとりとしたこの色あいが好みであります。


2019年4月28日日曜日

飯能市立博物館「名栗の歴史 上」その2

 前回の投稿のように、名栗村の日常生活の些末な事柄について細かな研究内容が記載されています。
その中の、町田勝治郎の寛政7年(1795年)の道中日記を紹介します。



 旅の行程図を見ただけでも、目をみはります。
全部「歩き」です。

 勝治郎さんの清水寺の記述箇所。ご本人の原文です。



 訳文を頼りにしながら、読むことができます。



 首都圏周辺の中学生の修学旅行はほとんど京都奈良です。
事前学習で、こんな旅日記を読んだらどんな感想を持つでしょうか。
特に現在、名栗在住の中学生たち、ご先祖様の見聞にきっと興味を持つはずです。


2019年4月27日土曜日

飯能市立博物館 「名栗の歴史 上」  その1

 本の紹介です。
残部僅少かもしれません。¥2000円
興味のあるかたは、この連休中に飯能市立博物館見学ついでに、
お求めになることをおすすめいたします。

 このような専門書といいますか、一般販路にのらない本は発行部数も少ないため
すぐに一冊数千円、数万円もしてしまうものです。
しかし、2千円とは破格です。

 図書館でも借りられますが、やはり手元において何度も読んだり、調べ物の手引きとなります。

内容の紹介です。














 名栗村という、日本全体からすれば、吹けば飛ぶような極めて小さい村の細かい事柄ひとつひとつをできるだけ詳らかに記載してあります。
しかしながら、そのようなことを突き詰めれば突き詰めるほどに今度は日本の全体像が見えてくるというのは大変に興味深いことです。
陳腐な表現ではありますが、まさにミクロはマクロでもあります。




2019年4月26日金曜日

母の誕生日

 昨日、4月25日は母の99歳の誕生日でした。
白寿です。

 で、今日99歳と1日の母に会ってきました。
声が大きく、発音もしっかりとしており、かくしゃくとしてました。

 ちょうどお昼ご飯を食べ終わったところで、わたしを見るなり
大声で「来てくれたの、大変だったでしょう!?」と
誰かはちゃんとわかっているようで、まずは安心しました。

 耳が遠いためにやりとりが大変ですが、まぁなんとか世間話はできます。
過去の出来事と少し前のことがこんがらがっていたり、
同じことを何度も繰り返したり、
さっき聞いたことをまた聞くというようなこともありますが
ひどくボケているということないです。

 兄夫婦とわたしとで3人だったのですが、
母は「わたしがこんなに長生きして、お前たちにお金のことで面倒かけてすまないねぇ」と
何度も繰り返してました。

 顔色もよく、精気もあります。
帰りに握手をしましたが、手は温かくしっかりと握り返してきました。

 兄たちは毎週金曜日に必要なものを届けに行ってます。
わたしは、次は連休明けに行きましょう。


2019年4月25日木曜日

飯能市立博物館 高札

 昨日24日、書籍を求めに飯能市立博物館へ行った。
来たときにはいつもぐるりと一周する。

 高札があった。



 内容は「徒党札」というものらしい。



 「明和7年4月」とある。1770年なのでちょうど今から249年前だ。



 屋外に出していたものだろうに虫食いはあるが左程傷んでいないし反ってもいない。
目のよく詰まった良材である。
西川材だろうから杉か檜だろう。



 ざっと年輪を数えてみると、この一枚板はゆうに百年は超えていそうだ。
ということはこの材木そのものは350年〜400年前のものとなりそうだ。
ふぅ〜、すごいね。


 ちょっと調べてみた。
この高札制度は時代遅れとのことで明治6(1873)年2月24日の布告で全廃されてます。
つまり、この展示されている高札は103年間人目に触れるようにされていたのでしょうか。
そしてそれから蔵の中で146年間眠っていたことになりそうです。


 木口から眺めてみると、傘の部分がちゃんと掘り込んで板をはめています。
それにしても、反ってません。
左側のところに少しでっぱった部分があります。



 アリが切ってありました。



 制作した当時はピッタシに作ってあったはずですが、約300年間でこの一枚板が縮んでしまったために、反り止めに入れた材木がでっぱってしまったのです。材木の性質で木目に平行方向つまり縦にの伸び縮みはほとんどありませんが、横方向は反ったり縮んだりしてしまいます。


 もっと奥をみると、反り止めの材が抜けてしまってました。
アリの形状をよく見ることが出来ます。



 腕の良い大工さんです。
しかし、この程度のアリ2本で反りを抑えることは難しかったはずです。
もともとのこの一枚板が良材であったことが大きいようにおもわれます。
良材を見極めるのも、腕の良い大工さんの実力のうちです。


 見事な板を見させてもらいました。




2019年4月24日水曜日

庭の様子

 ブルーベリーがなんかタッポリと花房をたらしていて、きれい。



 アマリリスの新芽というか葉っぱがでてきたぞ。




 今春はローズマリーの花がきれいに咲いていて、咲いている期間も長い。
きれいな色だ



 芝桜。
今日は曇りのせいか、画像の発色がよくありません。
でもきれい。



 花の中央のテンテンテンがかわゆい。