588ページの大著。
今までのシリコンバレーについての書籍とは一線を画していて、政治・軍事の面からその歴史を紐解いてゆく。
まさに産業軍隊大学一体となって若い起業家たちに莫大な資金を投資して、かれらを動力として国の経済を発展させてきたことがよくわかる。天才的な起業家たちだけの力で会社を大きくしたような印象があるが、まったくの間違いであることを明らかにしてくれる。
著者は調査したこと、インタビューで得たこと、その他この本を書くにあたってすべてを語り尽くさなければならないような語り口で、延々とつづく。
最後の訳者解説、高須正和「次の経済的フロンティア、次の技術的フロンティア」と山形浩生「新しい技術発展のシーズを見つけるための知見」が短くよくまとまっていて、本書に負けず劣らずおもしろい。忙しい人はこの部分だけでも読むとよさそう。
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