たしかに謎に迫っていました。それも十分に。
三浦按針は家康があたえた日本名でウイリアム・アダムスが実名。
アダムスの謎に迫るべく、彼にスポットライトをあてるその照明は舞台を自在に動き回るのですが、いやおうなく当時の日本の勢力の動き、ポルトガル・スペインの日本を植民地としようとするその先頭に立つクソ宣教師たちの動静、そしてオランダ・イギリスの武器をたずさえた商人たちの活動などをもあばきだします。
ひとりにあびせたスポットライトが、東アジアの動静をそしてそれは世界の勢力図をみせてくれるのがとてもおもしろい。
以前読んだアダムスの手記に家康との謁見の様子を記したところがあって、一段高いところに座る家康がアダムスにもっとこちらに来いと手招きしているところがありました。これほど家康を身近に感じた文章はなく、家康がかれを外交のブレーンとして大事にしていたことがよくわかる内容でありました。
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