2025年9月25日木曜日

「南海王国記」を読んだ

 

 1626年1月23日から1683年8月22日までの中国大陸、台湾周辺の戦乱の世のはなし。日本では徳川将軍家光、家綱、綱吉の時代。はなしの主人公鄭成功が日本に救援を頼むが断られている。

 歴史書のように淡々と史実を積み重ねてゆく。じわりじわりとその積層に圧倒され鄭成功やその時代の武将たちの苦渋が染み出してくる。

 飯嶋和一の本は読了後何年たっても、はっきりと思い出すことができ、なおかつたくさんの情景をプラネタリウムドームに投影されるように見ることができる。

 感動があるからだとおもう。


 

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