岩波新書 滝口正哉 著。
研究書を社会人へ広くわかりやすくかかれたものですが、この新書だけでも充分に研究書として読むことができます。
佐久間長敬(おさひろ)・原胤昭(たねあき)、二人は兄弟でともに江戸時代八丁堀の江戸町奉行所の与力でした。佐久間は天保10年5月25日(1839年7月5日)〜大正12年(1923年)1月4日、原は嘉永6年2月2日(1853年3月11日)〜昭和17年(1942年)2月23日)、佐久間は江戸・明治・大正、原はさらに昭和を生き抜きました。
また二人ともにウィキペディアでより詳しくその生涯を知ることができます。
最後の将軍、徳川慶喜のインタビューは「昔夢会筆記: 徳川慶喜公回想談 (東洋文庫 76)」で読むことができますが、江戸の雰囲気を語っているかというと、そうではなくて淡々とおとぼけ殿様の語り草なのです。まぁそれなりにおもしろいですけど。
ところが、この原胤昭はラジオで江戸時代の様々なことを語って人気を博したのでした。元江戸町奉行所与力がラジオ放送で語る、なんて痛快で愉快なことでありましょうか!
胤明は明治の中期に元江戸町奉行所与力・同心の会である「南北会」を設立し、膨大な史料を残しました。
時代劇では頻繁に与力・同心がでてきますが、その本人が昭和の時代でも活躍していたとは、驚きであります。
つづく。

0 件のコメント:
コメントを投稿