2019年9月7日土曜日

「蝶のゆくへ」を読んだ

 数日前に読み終えた。
図書館に予約してある本が待ちに入ってしまってたので、直前に葉室麟の時代小説を読んで面白かったこともあり、同じ作者のものでつなぎの数冊として適当に選んだ本のうちの一冊だった。
どんな内容かも知らずに読み始めた。



 はじめどのあたりに的を絞って物語り始めるのかがやや茫漠としてつかみきれなかったが、次第にこの時代にまとわりつく自由であらねばと背伸びをし、背伸びした分の不安定感がそのまま心の不安を生じ、それらが時代の雰囲気と絡み始め、面白くなりだし頁をめくった。


 一昨日9月3日の夕刊を見ると、この小説の中に出てきた荻原守衛の「女」の像がのっていた。



驚いた。
この「女」の像が「蝶のゆくへ」の主人公であり本の表紙にある人だ。
新宿中村屋のアンパンは旨くて有名だが、かってのその女主人の話が「蝶のゆくへ」となるわけだ。

 ほぼくじを引くように適当に選んだ本の内容が、ほぼ同時に新聞の隅を飾っている。
こんなこともあるのだな。


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