2022年10月18日火曜日

「豆本」を作った

 国立国会図書館にある編輯出板人堤吉兵衛の「鼠のか留わざ」を原寸大で印刷製本しました。内容は鼠が当時有名であった軽業師早竹虎吉の芸を行うというものです。

 豆本は夜店や本屋で子どものお小遣い、一銭〜三銭程度で買える絵本です。手のひらにのるくらいの大きさ(約12cm〜8cm)なのでそのような名前がついています。江戸後期〜明治に全盛でした。もちろんその流れは大正時代のポンチ絵や漫画へとつながり現在のアニメへとなっています。

 ジジイはExcelでファイルを貼り付けて印刷しました。原寸大をミリ単位で調節できるアプリならなんでもOKです。

手順です。

1.Excelで最初にページレイアウトモードにしておきます。メニューからでもよいし右下のページレイアウトアイコンからでもかまいません。A4縦に設定します。

2.セルの幅高さをそれぞれ10mmにします。画像を貼り付けたときの目安になります。

3.環境設定でルーラー目盛りをミリメートルに設定します。

4.プリントした用紙は半分で折込ますので左右を間違えないように画像を貼り付けます。

5.画像の対角線方向の端をつまんで大きさを調整しますがそのときにマウスカーソルの部分に縦横のサイズがでますので約120mm×80mm程度になるようにして配置します。

6.適当な一枚を選んで試し印刷で原寸大の大きさに調節します。決まったらそのままプリントアウト。

7.あとは切り取って二つ折りにして、四つ穴で和とじします。

完成です。

 実際に原寸大の豆本を手にしてみるとこんなに小さかったのかと驚きました。

 たいした儲けもでなかったこんな小さなものに子どもたちのために情熱をかたむけた出板人や絵師・彫師・摺師に頭が下がったのでありました。

 

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