2017年11月6日月曜日

「江戸の科学大図鑑」を読む その4

 司馬江漢先生、1808年発刊の訳本でコペルニクスを紹介している。



 江漢先生、その1で紹介した正月宴会風景画像の中に、チョコナンと座していらっしゃる。

 ケプラーの中国の呼称であった「刻白爾」をコペルニクスの当て字としてしまった誤りは
ご愛嬌でした。

 第二十八圖に金魚が革袋に入っている図がある。
「水ハ氣ニタトウ」とあるが、すごいな。
見えなくて、手に持つことのできない空気を水にたとえている。
空気の重さをはかったのはこの時代よりもっとあとだったけ。



 第三十圖。
「水ヲ噴イテ虹ノ象ヲ見ル 日光映ジテ五彩ヲナス イツツノイロドリ」
髭のおっちゃんが茶碗を手にして、水をプーって噴いている。
なんかリアルだな。
その先に4筋、5筋の霧状のなかに浮かぶ五彩が見える。

 この当時、印刷物はすべて木版画だもんな。
うなってしまう。

 文化文政年間、現代とそんなに変わらなかったのだろうな。


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