子どものころほんちとよんでいたが、まさきなどの生け垣でそのほんちを捕まえ、キャラメル箱くらいの箱を6等分程度に区切って、さらにその上から硝子板などで中が見えるようにして持ち歩き友達とそのほんちを戦わせる、ほんち相撲である。
いったん勝負になると、両者腕を八の字を開いたように宙にかかげ戦闘モードに入る。
この遊び横浜下町付近でしか通じない遊びであったことは高校に通学するようになってからわかった。
じじいになり、先も見えた。
家の周りに女郎蜘蛛がアチラコチラに巣をはっている。
人が出入りするところは勘弁してほしいので、巣を取り払いながらその住人は他の場所へ転居してもらうことになる。
ただ転居させるだけではジジイの暇つぶしにならぬ。
いじわるく他人の巣へのせてあげる。とても面白く愉快。
だいたいが先住民の激しい攻撃に合う。
無理やり転居された方はたまったものではないのだろう。たいていはあわてて逃げる。
右往左往している様子が蜘蛛もそうするのかと愉快なのである。
ところが先住民のなかにはとびかかることなく、ジッと様子をうかがうやつもいる。
からだの大小にかかわらず、少数派ではあるがいるのだ。
暇なジジイは見つめることしばらく、何も起こらないので引き上げてもまだ睨み合っている。ひょっとして一目惚れ?!
朝方に睨み合ったままのが昼過ぎても夕方近くになってもまだ二人は見合っている。
これはマッチングOKか。
何かとてもよいことをした気分になった。
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