この美人画(木版画)は平紙版とちりめん版がありますが、手持ちのこれは後者です。
ちりめん本は先に紹介した長谷川武次郎の日本昔話シリーズやカレンダー・日本の風俗など多種にわたって出版されていますが、ちりめんの手法そのものは江戸時代からありました。
この木版画、保存状態もよく色も鮮やかで、拡大鏡でながめているとあっというまに時間がすぎてしまいます。
文章です。
「
豊 原 國 周 筆○
とよはらくにみつひつ
開 花 人 情 鏡 勇婦
可いく王尓んじやう可ゞミ由うふ
いさミ
十三
通二丁目四ハンチ出校人 小林鉄次郎
浅草小島町三十五ハンチ
画工 荒川八十八
御届明治十一年四月二日
彫栄
外 能飛 火と焚 付け天。口即 筒の口 を向 られ
ら可のとひひと多起つけて 本゜んぷのくちをむけられ
天も。もと可ら通 ふを承 知由へ胸 で縛 ツ多
ても もとから可よふをしやうちゆえむ年でくゝっ多
綴 布の。焼 保とり尓ハ付 安 き。火能
多し可この やけほとりにはつ起や春き ひの
粉を挿頭春換 纏 。素知らぬ顔 の火
こを可ざ春可へまとひ そしらぬ可本のひ
がゝう尓。多゛ん\/ 昇 る竹 者゛しご。一 本 打 込む
がかうに。だ んだんの本゛る多けば しご。いつ本゜んうちこむ
鳶 口 ハ。いつ天゛も此 方のけしくちと。人 の煽動 乎
とび久゛ちは。いつで もこつちのけしくちと。ひとのあをりを
立 切 天熱 く奈ら連ぬ大姉 公可ぶ長谷川
多てきつてあつくなられぬお本あねへ?かぶ
」
声を出して、調子良く読むと自然と題名の通り勇ましく元気になってきます。
しかし、出だしの「外(ら可)」が変!う〜ん・・・
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