The Last Day
Wrath, Ruin, and Reason in the Great Lisbon Earthquake of 1755
Nicholas Shrady
山田 和子訳
白水社
リスボン西南200kmあたりが震源で、大きな海溝もなくほどほど平らな海底で、なぜあのような巨大地震のとなったのかは、今も不明であるそうだ。最近の研究ではどうやら大陸移動の割れ目ができつつあるのではないかといわれている。
以上はこの本には何にも記されてなく、わたしがネットで得た知識です。
この本は、この大地震の復興にあたってとてつもなく大きな役割を果たした、カルヴァーリョの伝記といってもさしつかえなさそうです。
『彼が行った変革の数々は、恐るべきものだった。奴隷制の廃止、新キリスト教徒と従来のキリスト教徒の間の差別の撤廃、すべてのポルトガル人が国家の職務に就けるようにし、法のもとでの全国民の平等を確立したこと』
とあり、さらに『産業と教育の場で彼がなしとげたことは驚異的としか言いようがない』
とあります。
ポルトガルは20数年前に観光で訪れたことがあり、そのときはカルヴァーリョのカの字も知らなく、宮殿やお城を散策しました。街の中をくまなく、また河畔や海辺をあるき回りましたが大地震の記念碑や何らかの大地震にまつわる説明パネルは見なかったようにおもいます。
イエズス会の宣教活動を隠れ蓑にした日本侵略はあやういところ、なんとか日本は切り抜けましたが、本国のポルトガルではイエズス会に国家を乗っ取られるてしまったという話は、なんとも皮肉な話でありました。
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