もう1台の同じフロアースタンドの同じ部分が同じように壊れてしまったので、今度はどんなふうに作ろうかと思案。(写真では底が割れているのがちょっとわかりずらいです)
お世話になっている、臼・杵やこね鉢を作っているお店から頂いた、ケヤキの輪切りで台の作成に挑戦しました。こんなに太い輪切りを使って工作するのは初めてです。
太さは50センチ弱ですが、目が比較的よく詰まっていて、年輪を大雑把に数えたら約80年でした。でももっと年輪はありそう。100年近くかもしれない。
臼にする材木の端材の輪切りなのですが、よいケヤキです。
2枚のうち、厚い方(厚さは約70mm)を八角形に切ります。
輪切りの年輪の面の片方は、製材所で切ったのでそこそこ平面なのですが、もう一面はチェーンソーで切断しているので凸凹だし、チェーンソーのノコ目がしっかりついています。
最初の計画は、ディスグラインダーでほどほどにならしてから、ルーターで平面を出す予定でした。
しかし、ディスグラインダーで作業しながら大きな凸凹が取れてくると、なんとも言えない曲面ができてきました。こんなのもありかなとおもい、こちらの面はこのままにしました。
使ってみて、見た目が悪かったら、平らにならせばよいだけですし。
中心部分にスタンドの中空のパイプをネジ止めする細工をするだけなので、作業自体は大変ではありません。ただ、輪切りの上下面はすべて木口ですので、硬い。
大きい径のフォスナービットでは危険だし歯が立たないので、変更してルーターで穴掘りです。
ビットの刃が30ミリで掘った深さが35ミリ、これ以上は無理。
困った。
基本に立ち返って、のみでコツコツ必要な深さまで掘りました。
割れが一箇所気になり、ちぎりを入れました。
金太郎飴みたいな長いちぎりを各サイズ何本か作ってあって、その都度カットして使います。
輪切りの材は、ほとんどは割れが入りますが、使いながらどうなるかも興味のあるところではあります。
コードを出すための横穴は約10センチあり、ドリルスタンドでエイッと一気に、うまくいきました。
塗装は、今回はアトムペイントの自然塗料クリアーオイルの2度塗りです。
支柱を仮止めしてみると、中央穴の部分が平らでなく、ストッパーの部分が傾いてしまうことがわかって、
これまた困った困った。
ボール盤やフライス盤があれば、簡単にその部分をならせるのところですが、こんな風にしてディッシュビットで数ミリなめてあげて見た目は平らになり、まぁこんなもんでしょうか。
ポールを固定するネジ止め部分が、のみで掘り下げた時、ついつい深めに掘ってしまったみたいで、6,7ミリ掘りすぎたので、上面の厚さが予定より薄くなってしまった。ちとしくじりました。
このフロアースタンドは瑞穂のジョイフル本田で同じものを2台購入したのですが、7年もしないうちに台部分の重しのために詰めた砂利混じりのセメントが膨張して破裂するという欠陥がありました。
破裂して細かい砂利などがボロボロ出てきてしまうし、台もセメントを入れているプラスチックケースが割れて傾くしで、使用不可となっている方もたくさんいるのではないでしょうか。
台の素材は適当に選んで、ポールを固定するネジ止め部分さえしっかり作れば、気に入ったフロアースタンドに作り変えられるはずです。ポール部分やネジ止め部分はしっかりできているので、捨ててしまうのはもったいないです。
さて、これで完成です。
木と金属の組み合わせもなかなかよいです。
上面の凸凹は写真では余りわかりませんね。
居間に戻してみると、もう何年も使っている古びた感じがかもし出されていました。
いいかげんに作ったのが、プラスに働いたようです。
めでたしめでたし。
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