2016年5月11日水曜日

元サッカー全日本監督ジーコさんの思い出ともうひとつ

 もう20年以上も前のこと、姉が帰国するとき成田までよく迎えに行った。
最初の頃は到着ロビー出口で待っていたのだが、そのうちわたしは決まった椅子に座っていて、姉とはそこで待ち合わせるようになった。本を読んでるときもあれば、うとうとしているときもあった。
大好きな人間観察もよくした。

 そのときの僕は椅子に座って眠りこけていた。
なんか目の前が
ざわざわして賑やか。

 慌てて反射的に立ち上がったら
目の前にいたのは、ジーコさんでした。



 偶然ですが、ボクはジーコのすぐ脇に立っていて
ジーコと一緒に報道陣に囲まれる羽目になってしまいました
Cameraはジーコだけでなく何故かわたしの方もしっかりレンズを向けている
付き人か、中年のサッカー選手と間違えたのでしょうか?!

 ボクもマイクを向けられましたが、
普段からインタビューに慣れているボクはそんなの無視ですし
まぶしいライトやフラッシュに顔をしかめることもなく表情もくずれません

 ゴメンナサイ、ウソです
寝起きでただびっくりしてポカーンとしていただけのこと

 ジーコさんはわたしをやはり協会関係者と勘違いしていたらしく
チラチラわたしの方をみながら報道マイクに受け答えをしてました
別れるときわたしが手を差し出したら
ごく自然に握手となりました
分厚い手のひらでわたしの手のひらより
二回りくらい小さかったなぁ

 姉と一緒の飛行機で
姉もジーコが乗っているのに気づいていたと言ってました
アンダー20の監督でヨーロッパ遠征の帰りだったのでした。

 そんなこともありました
のお話でした。



 もう一つ
成田空港の話を思い出していたら
羽田空港の出来事も思い出しました。

 仕事のリフレッシュで夜の羽田空港へでかけていたときがありました
首都高で1時間もかかりません。
そんなことをしていることを家族も誰も知りません。
また、誰にも話していませんでした。

 屋上のデッキで
離陸しながら遠ざかる光
着陸しながら近づいてくる光
同じ光跡を残して次々に発着を繰り返す飛行機
見てるだけで気分がすっきりしたものです。

 夜ですから、飛行機のライトや、空港のいろいろな目的で設置されている光がきれいなのです。
深い青色や緑、橙色や赤、黄色っぽいのもあります。
誘導でくるくるまわしているライト
整備や運搬で決まったラインを車高の低い滑るように走る車両のライト
どこを見ても飽きません

 当時デッキのある階のお店には余り観光客や一般の人は来ませんでした。
空港の従業員や職員の方が多かったような記憶があります。
それが理由だったのか、お店に華やかさはなく、簡単な休憩所的な雰囲気でした。

 何度か通っているある日、4階の廊下越しに、ある喫茶店の中のペアーに目が止まりました。
ひとめでどなたかわかりました。

 黒柳徹子さんです

テレビで見るそのマンマ、気づかれないような工夫など、これっぽっちもしていませんでした。



黒柳さんの向かいに座っている方は、同年輩ぐらいの金髪の外国人男性でした。
歩く速さを遅くし、お店前の廊下を行ったり来たり、にわか探偵になりました。
黒柳さんは背筋をしっかり伸ばした姿勢で、相手の目をじっと見ながら楽しそうにお話されてました。

 周りの目を避けて、なおかつゆっくり過ごせ、都心から至近
なかなかよい場所だったのでしょうか
その日も気分すっきりで羽田を後にしました。


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