2017年6月13日火曜日

「歩兵の本領」を読んだ

 文学という切り口から自衛隊論が随所にあらわれる。
文脈の中で語られるそれらは、
新書版などで販売されている自衛隊論等の書籍に比べ重い。



 無論、著者の浅田次郎氏は
そんなことはどうでもよい事柄なのではとおもう。

 今でも連帯責任という言葉がよく使われているが、
その言葉の重さと、その言葉でくくられる歩兵の軽さが
「歩兵の本領」なのではあるまいが、
いったん連帯責任の投網にかかってしまったら、一匹も逃げることは不可能だ。

 現在、日本の高等学校普通科の在籍人数は7割を超える。
戦後、歩兵科は普通科になった。
文科省は着々とかっての歩兵を養成しているのだろうか。

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