生まれも育ちも知らぬ。
来たときはもうこんなふうだった。
じじいのわたしは十分老け込んだが、こいつは来たときからちっとも変わらぬ。
しかし、最近よく落ちるようになった。
診断したら坐骨と大腿骨の相当な部分を切除しなければならぬことが判明。
このままだと余命30年だが、手術をすれば余命は楽に100年は保証する。
手術前である。
術式は、全身麻酔大腿骨坐骨鋸大胆切除。
かなり大きく余裕を持って切除した。
なお切除中、新たに病巣発見のため予定より大きく切除した。
これ以上の浸潤はないと思われるので、余命はさらに50年伸びるだろう。
全身麻酔でまるまって熟睡していたが、大好物のイワシの缶詰をカンカン耳元で鳴らしたら目をパッチリさました。無理やり座らした。
術後は落ちる心配もなくなり安定そのものである。
表情も柔和である。
あとは、感染症が心配であるが、じっとしているのは得意だから
順調な回復が期待できはずだ。
これにて手術完了。
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