2019年8月24日土曜日

小さい靴べら制作3

 今度はこんなふうに固定して、凸部分を凹ませるように削ります。



 新幹線の先頭車両、カモノハシみたいになります。



 手にしてくださり、または購入していただけるお客様は、先端部分が薄い靴べらが好みの方もいらっしゃるので、1mm前後まで削るものもあります。
薄いと力のかかりようでは必ず割れるので、そのことを説明しても、薄いのが良いとの好みです。
まぁ割れがひどくなければ、短くはなりますが削ればまた使えるようにはなります。

 次に、凹面が荒取りのままなので、ひたすらサンドペーパーがけしてなめらかにします。ペーパーがけしたら、水拭きして毛羽立ててから、番手を120番にしてさらにかけます。今回の栗は広葉樹の中でも柔らかいので、120番でかけて、スクレーパーがけしてスベスベになりました。



 最後に、靴べらの木口(靴べらの先端と反対側の切り口)もヤスリがけしてなめらかにします。小さい靴べらも長い靴べらの加工と全く同じ工程になるのですが、小さい分大変になります。

 仕上げに植物性オイル(VATON)を塗り込んで乾かしてとりあえず作業は終了です。
オイルを塗った後に加工が不十分な所がでてきますので、最終仕上げはまた後日。

 次回は長い靴べらの工程です。

つづく




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