2019年8月4日日曜日

母の習字2

 蜜柑の木もあったと母が教えてくれた。
ボクが田舎にあずけられたときにはもうなかったけど。



 とってもスッパかったのよとおもいっきり顔をしかめて皺だらけにしていたっけ。
酸っぱくっても色はきれいだったに違いない。
熟れて割れたところからみえる小粒のぶつぶつの柘榴の実を思いながら筆を振るった次は蜜柑。
そうおもってみると、口中がつばでいっぱいなった。


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