絵の文章を読んでいきましょう。
『豊原國周筆
彫工渡辺榮三
開 花 人 情 鏡 傾城
可いく王尓んじやう可ゞミあそびめ
五
御届明治十一年四月二日
浅草小島町卅五バンチ
画工 荒川八十八
通二丁目四バンチ
出校人 小林鉄次郎
契 情 の涕 で建築し蔵 造 り。煉 瓦 造 り尓。
けいせい 奈ん多 多て くらづく 連んく王づく
三 階 五階。空言と真實 の。花 美樓 閣。 物
さん可゛いご可いうそ まこと く王びろうくわくもの
言ふ花 の色 くらべ。初 會 再宴 馴染 と。昇
い 者奈 いろ いち多゛ん尓多゛んさん多゛ん の本゛
らせる工の可け階梯。客 登酒 肴 尓入
き 者しごきやく し由可う つい
費も嵩 ミ阿房 と呼 連天烟 りきへ
ゑ 可さ あ本う よバ けむ
三月 ハ置 天忽 ち尓。傾 城 能名
ミつき おい 多ちま 个いせい 奈
空 しかるまじ
む奈
者せ河一嶺記
』
「画工 荒川八十八(あらかわやそはち)」は「豊原國周(とよはらくにちか)」の本名。絵師と彫師渡辺榮三の名前はありますが、摺師はありません。三位一体で完成される多色刷り木版画、とても残念です。
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