2019年1月31日木曜日

ミャンマー

 ミャンマーの自立支援事業
NPO法人アジアクラフトリンク
https://www.acl.or.jp



 ひょんな事で、このサイトにたどりついた。
驚いた。

 Amazonにも「ショップsai」という店名で木工品小物を販売している。
なおかつ、配送料無料のものもある。
そして、価格が百均なみに安いというより、お買い得ときている。




 私自身、同じような木工小物を制作販売している。
ミャンマー木工製品の価格が低く抑えられていることに、頭の中でいろいろなことがくるくるまわってしまっている。

 20年前近くになるかもしれない。
タイのチェンライからミャンマーのメーサイに行ったことがある。
国境の街なのでそれなりに賑わいがあるのだが、税関の簡素な門をこえると、とたんに町並みが埃っぽくなったことをおぼえている。それにミャンマー文字、数字から何から何までなんだって丸っこくなる。愛らしい。

 お店の女の子たちの写真を撮った。
あとで送るからと言って、そのままになってしまっている。
申し訳ない。

 これらの木工品、いったい現地の労働者たちはどのくらいの稼ぎになっているのだろう。
マスコミ、とくにテレビで継続的に宣伝すれば爆発的に人気がでること確実だろう。
または特番で15分でも紹介してくれるだけでも、売れる。

 非力なジジイでも何か彼らの役にたつことができればとおもう。



2019年1月30日水曜日

ゴーンの年金

 フランスのルノーの会長でもあったゴーンの1年間の年金が
な、なんと1億円だって。

 その他にもなんとか保証金っていうのが数億円。
ここまでくればスクルージも立派なものだな。

 どこの街を歩いていても、あれが年金1億円もらっている人だよって
噂好きの庶民は言うのだろうな。


2019年1月29日火曜日

CAINZのシニアグラス

 昨年11月1日に1980円で購入した。型番はW-310とあった。
いつもは100均のシニアグラスなので、ジジイにとっては破格の価格の買い物である。
100均のものは目にあっていると見えて、目疲れもなく問題なかったのだが、
メガネの鼻の部分のプラスティックが破断してしまうことが3回あった。
でも、300円の損金ですむ。

 しかし、この破断は続くのではないかと考えた。
なぜなら、原因はどうやらジジイの顔のデカさに、巾と言ったほうがよいかもしいれぬ、あるようだからだ。
これからも顔巾はでかくなるやもしれぬが小さくなることはない。

 そこで、そこそこの価格で鼻の部分が破断しそうにないものを探した。
そのなかで、CAINZのシニアグラスは顔巾の変化に耐えられるように、
メガネのツル部分に工夫がしてあって、柔軟な動きができるようになっているのだ。

 問題なく快適に使用していたが、今年の1月24日にメガネのレンズ部分に亀裂が入っているのに気づいた。写真に収めておけばよかったのだが、すぐにCAINZに出かけて交換してもらった。
亀裂が入っていた箇所は、レンズと鼻の部分を極細のネジで固定しているのだが、そのネジ穴部分からだった。

 約3ヶ月でこんな亀裂が入ってしまうなんて、大きな問題がありそうである。
今回取り替えてもらったものも同じ型番である。
心配。


2019年1月28日月曜日

おじや

 おじやはカタカナにするとリゾット?

 左上の犬歯を抜歯して、気を使って何度か夕飯におじやを作っている。
とても簡単でうまい。

 少量の湯をわかし、玉ねぎを適当な大きさに切ったものを入れる。
人参一本を程々に細かく切り入れる。
鶏ガラスープの素を適量入れる。
別途用意した鶏のつくね8個を入れる。
しばらくことこと煮る。
長ネギかセロリがあれば細かくして加える。
火を止める。
食べる直前に一膳分ご飯を入れて軽くほぐす。
できあがり。

 パルメザンチーズがあればさらにおいしくなるけど、
このままでも十二分にうまい。


2019年1月27日日曜日

片岡鶴太郎

 先日、普段見ないテレビのドラマを見た。
てっきり片岡鶴太郎さんが女性に扮装して役を演じているとおもっていたら
エンドロールで片岡鶴太郎の名はなく、
片桐はいりという名があらわれた。

 一瞬、エッとおもい、ネットで調べた。
うーん、そうなんだ。
他の方々も、そうおもっていたんだ。

 今度は、片桐はいりが片岡鶴太郎に扮して、ドラマにでてほしい。
なんか、どうでもよいお話でありました。

2019年1月26日土曜日

障子紙の張替え

 我が家はカーテンはなく、すべて障子です。
この2月で入居10年になる。

 その間、部分的な継ぎ接ぎはしているが、
いくらなんでも、そろそろ張り替えどきだろう。

 一度にやると、疲労困憊するだろうから、少しずつ貼りけてゆくつもりだが
さて、調べてみると、多種多様の障子紙が販売されている。

 どれにしたものやら、悩んでいる・・・。


2019年1月25日金曜日

たぬき 現る

 昨日午後3時前、お向かいの庭からトコトコ現れた。



 冬ならばもっとモコモコしてなければならないが、皮膚病がひどい。



 反対側も・・・。



 たぬきはよく現れるが、ほとんどみなひどい皮膚病になっている。
伝染しているのだろうな。


2019年1月24日木曜日

MSN Japan ホームページ

 どうにかならんかね。



 四分の一が検索画面などで締められてしまっている。
ただでさえ、縦方向は画面が狭いのだよ。

 もしかしたら MSN Japan の会社のPCは縦長画面のモニター?


2019年1月23日水曜日

Safari エネルギーを著しく消費中

 MacBook Pro 15inch macOS Sierra ver10.12.6 。
Safari 12.0.3 。Safariはタブを2つ開いているだけ。
なのに「エネルギーを著しく消費中」だって。



 これで検索するとたくさん引っかかるんだけど、よくわからん。
なんなんだろうね、コレ?


2019年1月22日火曜日

左上犬歯抜歯した

 1月18日、左上犬歯を抜歯した。
数年前から歯根破折(縦に割れる)していたが、
特に問題はなさそうだということで様子を見てもらっていた。

 しかし、ここにきてレントゲンを撮ってみたら、
根元のほうがよろしくないということで、この状態では抜歯が一番適切という判断だった。

 お医者さんは丁寧に説明してくれました。
抜かずに温存することを第一に検討しましたが、抜歯することに決心。

 抜歯した歯を見たら、ゾッとしました。
破折面は真っ黒で炭化してしまっているような感じ。
画像をアップしようとおもっていたんだけど、今はやめときます。
根本の骨の方に悪影響がでていたらとこれまた、怖かった。
一応、抜歯した歯はもらってきました。

 ひどい痛みもなく良かったのですが、
まだ鼻の左穴下あたりをちょっと強く押すと少し痛いんだな。

 さて次は入れ歯の検討です。
はじめてのことでどうなるやらさっぱり。

2019年1月21日月曜日

秩父錦 龜酒

 2019年1月に絞ったものです。



 2014年夏以来、アルコール類は一切購入してなかったが、
約5年ぶりに買った。



 といっても、アルコールを飲まなかったわけではなく、
買いだめてあったものはほとんど飲み干しました。

 生原酒はどの蔵の酒も生独特の似かよった香り・味わい・風味があるが
この酒は、それに加えて美山錦のほどよい舌への触感が気持ち良い。
これが山田錦だともっとその感じの凸凹の起伏が強くなる。
ザラザラ感とでもいうのかなぁ、そんな感じ。

 この酒を飲んでたら、うん十年前に飲んだ酒を思い出したけど、
銘柄がなかなかよみがえらない。
記憶は不思議で、フッと浮かびました。
島根の天佑というやはり生、酵母はYなんとかかんとか。

 価格も適切で、おいしい酒です。


2019年1月20日日曜日

塗装済みの材への墨線の工夫

 先日テレビで宮大工さんがやっていた。
目からうろこで学ばせていただきました。

 塗装されている材木に墨線を引いてもほとんど見えません。
ケガくように先端の尖ったものでやればできますが、なかなかやっかい。

 宮大工さんの工夫は、マスキングテープのようなシールを加工面全体に貼っていたんです。
うん、これならきれいに引ける。

 まだ一度も試してないからわからないんだけど、
シールに引いた墨線を切削しても、テープがずれたり剥がれたりしないのかなぁ。
刃に巻き付いたり、くっついたりしたらやっかい。

 このときの放送では、ウレタン塗装か何かの塗装の材への加工でしたが
黒檀やウオールナットの濃い色の材などでも、シールを貼れば同じように
できるとおもいます。

 そういえば、書いてて思い出したんだけど、米国のユーチューブなんかで
材に液体のり塗って、図面の簡単なのをプリントアウトして貼って加工しているのが
ありました。

あれとおなじようなものかぁ。


2019年1月19日土曜日

椅子の座ぐりについて

 椅子の話しのついでです。

 椅子の座面が板座面の場合、大抵はお尻部分が痛くならないように座面を削ります。
私の場合は、用途によって削ったりしなかったり。
でも、削らないことのほうが多いです。
というか、ほとんど削らないです。

 この形状は作る方によって様々です。
おしりの形にならって、ふたつの凹みをつくりその境がやや凸の形状が多いように見受けます。

 しかし、この形状は私みたいにお行儀の悪い人間には、都合が悪いのです。
横座りをすると、ケツにちっとも優しくないんだな。
つまり、ひとつの座り方だけに限定してしまっているんです。
寝返りの出来ないベッドみたいで窮屈です。

 もちろん正しく前向きにお行儀よく座れば、楽ちんです。
だってそのように作ってあるんですから。

 なのでザグルなら、どんな向きに座ってもいいように、なんのへんてつもなく
ゆるいカーブで凹んでいるのが一番です。
中華鍋のすごく薄いゆるい凹みが理想的かなぁ。

 以前、反った板をそのまま座面にすることを投稿しました。
これならばザグル必要もなく、また板の反りがたいていおしりに優しい曲面なんだな。

そんな椅子を2,3脚作ってみようとおもってます。


2019年1月18日金曜日

椅子の修理 その5

 屁理屈はともかく、こんな具合に補強しました。




 補強材は欅の端材です。
このくらいの角度から見ても、補強材は見えません。



 ネジは4.5mm✕25mm、座面に食い込む長さは約12mmとしました。



 補強材にネジを埋め込むので、10mmで皿部分を、5mmで貫通し
少しバカ穴として、座面の伸縮を気休め程度に気遣いました。


 この椅子の材はブナで、一応下穴を開けたのですが、必要はなかったみたいで
下穴とは違うところにねじ込んでしまいました。下手くそともいいます。
まぁ、材はそれほど硬くはありませんでした。

 補強してはみたものの、なんか気休めのような気がしてなりません。
割れたことの原因の一つが接着剤の劣化であることは明白ですが、
ならば、この後も割れる可能性は大であります。
なんせ、30数年使っているのです。

 そして、割れないと修理できない。
なら、補強などせずに、割れるにまかせればよい。
と、ぐるぐるグダグダ考えてしまうのでした。

 しばらくは大丈夫でしょう。
また、割れるまではね。



2019年1月17日木曜日

椅子の修理 その4

 以下 い)の場合で話をすすめます。
見た目の感じで、背板にa)垂直b)平行のどちらがはぎ面が切れやすいかとすると
a)を選んでしまいます。
腰掛けたときに、左右に板が割れそうな感じがするからです。

 実際に、ネットで「木工 椅子 座面 割れ」で検索すると、
割れた画像がたくさん出てきます。
b)で割れている画像はとても少ないのです。

 大雑把に考えると、a)では矧ぎ合わせ面が剥がれる方向で負荷がかかります。
b)では木目が左右に走っているので、橋と同じで丈夫そうな気がします。
しかし、体の向きを横向きにすれば、やはり矧ぎ面が剥がれる方向となり、同じことになってしまいます。

 どこかの工業試験所でこのふたつの場合を比較試験してくれないかなぁ。

2019年1月16日水曜日

椅子の修理 その3

 接着はうまくいった。いったとおもいます。
座面の底面に補強をします。

 どのように補強をいれたらよいかと考えだしたら、他にもいろいろ妄想しました。
椅子の座面についてです。

まず二つに分類します。
あ)座枠の上に座面をのせる場合
い)座面にじかに脚をつける場合

そして座面を数枚の板ではぎ合わせ、矧ぎ合わせ面(接着面)の方向を背板に
a)垂直
b)平行
にして、制作した場合に分けます。

 今回の飛騨の家具・キツツキマークの椅子は い)a) になります。
ちなみに私がいま座っている椅子は あ)b) になります。
これです。



 あ)の場合はa)b)でもはぎ合わせがキレることの心配はさほど心配しなくても大丈夫なような気がします。橋の橋脚に相当する基礎が枠として入っているからです。

ところが い)の場合はa)b)でははぎ合わせ面に対して負荷に差があるのでしょうか。


つづく

2019年1月15日火曜日

椅子の修理 その2

 さて、次は接着です。
が、座面のかたちがクランプで挟むのが難しい。
同じような作業をするなら、ためらわずに治具を作ります。
でも、この一回だけ。

 あれやこれや、クランプの挟めそうなところを探します。
まずは練習、なんとかなりそう。

 普通の木工用の(白)ボンドを使います。
すき間に流し込んで、薄い端材で均等に広げます。
接着したときに接着剤がはみでるくらいにして、クランプします。
締め込むと、ムニュムニュはみ出します。
ヘラですき取って、布切れで拭き取ってっと。




 暖房のある居間に移動してほったらかす。
念のためにクランプできそうなところ探して、もう一箇所締めた。



 うまくいけばよいのですが、やや心配だな。


2019年1月14日月曜日

椅子の修理 その1

 30数年前に購入しました。
息子一家で使用しており、座面がきれいに真っ二つに。




 新年挨拶・孫の顔見せと一緒に車に積んで運んできました。
キツツキマークで有名な飛騨の家具です。



 割れてしまう事例がそこそこあるらしくDrキツツキというHPで修理を受け付けています。
修理代がバカにならないので、暇なジジイの時間つぶしにと親思いな息子であります。
座面の接ぎ(はぎ)が切れてしまいました。
まぁ怪我がなくてよかった。

 接着剤で再びくっつけるわけですが、其の前に接着面の確認をしなければなりません。
合わせてみると、中央付近からわずかに光がもれる。
木を矧ぎ合わせるときは、真ん中あたりをわずかにすいて接着するのが普通です。

 しかし、これではすきすぎです。割れてしまったのはこれが原因のようです。
これでは再接着してもまた割れてしまいます。
ほんの少しだけ、接着面を削りたい。平面をしっかり保ったままで、です。
しばし悩みました。

で、ひらめいたのがこの方法。



 新年早々、われながら、素晴らしい、自画自賛。よしっ!!。
鋸のアサリを使う方法です。
これならほんの少しだけと平面に、の両方を満たしています。

 何度か光の漏れ具合を確認しながら、そおぉーっとギコギコ。
うまくいきました。

つづく


2019年1月13日日曜日

孫が来た

 かわゆい。
2歳と2ヶ月弱か。
人見知りすることもなく、おいでと手を広げると飛び込んでくる。
かわゆいのぉ。

 mitene というサイトに息子夫婦が子どもの写真・動画を頻繁にアップしてくれているので
孫の様子は手に取るようにわかっているのだが、実物はあたりまえだカワユイ。
片道2時間以上を掛けて来てくれてありがたいことである。


「孫かえり、障子の穴に紅葉はり」


2019年1月12日土曜日

欅のこぶ

 昨年末にお世話になっているお店から、端材でいただきました。



 このお店、専門は臼・杵製造販売、すべて手作りです。
蕎麦のこね鉢なども大小たくさんあります。

 試しに年輪を数えました。
予想では80年程度かと見立てたのですが、大間違い。
想像以上に目が詰まっており、なんと160年以上でもう少しあることは確実です。

 瘤(こぶ)がどのように育つのかは不明ですが、
この瘤の主の樹齢はそれ以上ですから、ただものではない欅となります。


2019年1月11日金曜日

改元5

 辰九月廿二日の日付の次の頁にいきなりあらわれます。

一   明 治元 年 辰 年 と相 成 候
ひとつ めいじがんねんたつどしとあいなりそうろう

一  江戸表  東 京  府と相 成 候    古 道 具屋多 し 大 変 之事
ひとつえどおもてとうきょうふとあいなりそうろう ふるどうぐやおおし たいへんのこと

一  江戸表  武家之儀者駿 府行 被仰 付 、
ひとつえどおもてぶけのぎはすんぷゆきおおせつけ、

猶 又 朝  臣 ニ相 成 候   者 東 京  府住 居 候   、
なおまたちょうしんにあいなりそうろうものとうきょうふすみおりそうろう、

百  姓  町  人 ニ落 入 候   者 も有之  候   、
ひゃくしょうちょうにんにおちいりそうろうものもこれありそうろう、

外 くるハの御屋敷 取 払  御領  地上  知相 成
そとくるわのおやしきとりはらいごりょうちじょうちあいなり


明治元年辰年と相成った。
江戸は東京府と名前を変え古道具屋が繁盛し町は大変に騒がしいとのこと。
江戸にいた武士たちは駿府へ行くもの、
または新政府に使え東京に住むもの
百姓町人になってしまったものもいた。
城外の屋敷は取り払われ領地は没収された。

 武士社会は崩壊し、慶喜が駿府へ下り一緒に行動をともにしたものや、明治新政府で役人になったもの、または食い扶持が得られないものは百姓や町人になって食べてゆかねばなりませんでした。

 明治新政府が国造りのための根幹となる精神を国民に植え付ける上で、改元を天皇の代かわりとと結びつけ学制を整え皇国史観を全面に押し出して富国強兵を目指しました。

 慶応よりあとの改元はそれまでのものとは全く意味も概念も異なるものとなってしまいました。
さて、孫子の世代では元号の扱いはどうなるのでしょうか。
慶応以前と同じような至って事務的なものになる気がしますし、そうなってほしい。



2019年1月10日木曜日

改元4

 たった1年間の元治年間のあとは、いよいよ江戸時代最後となる慶応年間になります。
しかし慶応改元の記述は見られず、明治になってしまいます。

慶 応 四年 辰 年
けいおうよねんたつどし

改   明 治元 辰 年
あらためめいじがんたつどし

一 上野東叡山戦争、官軍様勝利、
ひとつ うえのとうえいざんせんそう、かんぐんさましょうり、

関東徳川様家来敗北の様子、
かんとうとうがわさまけらいはいぼくのようす、

五月廿三日飯能戦争、是も官軍様勝利、
ごがつにじゅうさんにちはんのうせんそう、これもかんぐんさましょうり

徳川様家来脱走人敗北、廿四・廿五日落人参ル
とくがわさまけらいだっそうにんはいぼく、にじゅうし・にじゅうごにちおちうどまいる

上野御本堂焼失、中堂共不残、飯能宿不残焼ル
うえのごほんどうしょうしつ、なかどうとものこらず、はんのうしゅくのこらずやける


一 七月十四日夜、徳川脱走と申新立江参り主侍三人、
ひとつ しちがつじゅうよっかよる、とくがわだっそうともうししんだてへまいりしゅじさんにん

源左衛門ニ用向次第申立候ニ付
げんざえもんにようむきしだいもうしたてそうろうにつき

参上致金子差出し可申事ニ付、
さんじょういたしきんすさしだしもうしべくことにつき

無之趣断候得ば大勢押而参ル趣ニ付、
これなくおもむきことわりそうらわばおおぜいおしてまいるおもむきにつき

無余儀、金□両差出し、
よぎなく、きん□りょうさしだし、

岩鼻様江御届ケ、金廿三両書上致、
いわはなさまへおとどけ、きんにじゅうさんりょうかきあげいたし

大難渋いたし申候
だいなんじゅういたしもうしそうろう


 ここ上名栗・下名栗村は飯能村から20数キロ離れ、当時は米も育てられない山奥の僻地と言って良い場所でした。ところが林業は盛んで西川材という杉を筏を組んで江戸まで運び潤ってました。
江戸の材木商たちが集まる地域に店を持ち、そこから江戸や全国の政治経済や噂話などかなり正確な情報を得てもいました。

 いつもどおり、改元についてはいたって事務的にしか記述されていません。
そんなことよりも、世情のほうがはるかに大事とばかり、結構詳しく状況を記しています。
ざっとこんな感じでしょうか。

上野の東叡山戦争は官軍様勝利であった。
関東徳川様家来は敗北の様子である。
5月23日の飯能戦争でも官軍様勝利だった。
徳川様家来の脱走・敗残兵が24,25日にここにもあらわれた。
上野の御本堂は焼失し中堂なども残らず焼けた。飯能宿も残らず焼けた。

7月14日夜、徳川脱走の侍3人が新立へあらわれ、
平沼源左衛門宅にお願いがあると一方的に押しかけ
お金を要求された。
もし断ったりしたら大勢で押しかけるぞと脅され
やむなく、金○両を出し
あとでその旨岩鼻代官所へ金23両渡したことを届けた。
大変に困った出来事であった。


とまぁ、敗残兵たちは押し込み強盗のようなことまでしていたことがわかります。
これらのことは飯能近辺のことではなく、江戸周辺のどの街々村々でも起こっていたとおもいます。

つづく


2019年1月9日水曜日

隙間風

 家の中は様々なところからすきま風が入ります。
最近の住宅は断熱性能が格段に良くなっていますが、それでもすきま風は入り込みます。
そのほうが部屋の空気が適度に循環して、匂いなどもこもらず良いって言えばイイ。

 我が家はトイレ・洗面所・風呂場・台所換気扇が常時回っています。
意外と知られていませんが、壁などのコンセントの穴からの隙間風がけっこう入り込んでます。
または壁スイッチ部分も手を当てると冷たい風が入ってくるのがわかります。
でも、これはふさぐ必要はない。

 居間に作り付けの棚があるのですが、ここのすきま風が以前から気になってました。
紙を折って隙間に押し込み様子を見ること数週間。



 どうやら効果はありそう。
端材をセッセセッセと鉋がけして翼のようにします。



 日にかざすと透き通ってきれい。
それを調節しながら鉋がけを繰り返します。




 でもって、はめ込むとピッタシでよしっ。



 今年はじめての木工仕事と相成ったのでありました。
めでたしめでたし。


2019年1月8日火曜日

改元3

 そして文久(ぶんきゅう)より元治(げんじ)に改まる。

一   元 治元 年 と年 号 替 る
ひとつ げんじがんねんとねんごうかわる

子三 月 十  三 日 医王 寺ニおいて申  渡 し相 成 候
ねさんがつじゅうさんにちいおうじにおいてもうしわたしあいなりそうろう


 やはり、事務的に改元が記されてます。
医王寺というのは上名栗森ケ原にあるお寺、もちろん今でもあります。


 この元治(1864)年間も万永年間と同じく1年間でした。
この時期、筑波山では天狗党の乱、京都では蛤御門の変など、また江戸大火で材木は値上がり、諸物価も上がり、ますます世は喧騒を極めました。

最初の東京オリンピック百年前になります。

つづく


2019年1月7日月曜日

改元2

 次の改元は文久になる。「古今稀成年代記(ここんまれなるねんだいき)」より

万 延 二酉 年 二月 九  日、飛物 致 し、西 ノ方 より飛び出し、
まんえんにとりどしにがつここのか、ひぶついたし、にしのほうよりとびだし、

東  ノ方 江落 候   、其 音 大 筒 ・鉄 炮 打 如 し、朝 六ツ頃
ひがしのほうへおちそうろう、そのおとおおづつ・てっぽううつごとし、あさむつころ

文 久  元 年 と年 号 改 元 、酉 二月 晦日 御支配 様 より触 出し、
ぶんきゅうがんねんとねんごうかいげん、とりにがつみそかごしはいさまよりふれだし、

三 月 五 日拝 見 仕    候
さんがついつかはいけんつかまつりそうろう

 文久元年は1860年。
この前年1859年5月横浜開港。異国の圧力に耐えかね開国したものの物価高騰の原因のひとつになる。
また江戸後期のこの頃は天災地変も頻発して幕府の疲弊をはやめたようだ。政治経済も混乱しまさに動乱の時代となった。しかし異国人のたちが残した当時の庶民の様子は違う。
渡辺京二氏の「逝きし世の面影」に詳しい。

二月晦日にお触れが出て、三月五日に拝見とあるから、一週間もしないうちに改元されちゃうわけだな。頻繁にやるんでお上も慣れてるってことだ。
なんせ、この「万延」年間は1年間。

つづく


2019年1月6日日曜日

改元1

 今年4月に改元されるらしい。

 ジジイの住んでおるところから山深く入ったところに、かって上名栗、下名栗村というところがあった。江戸時代後期、そこの平沼源左衛門さんという名主が「古今稀成年代記(ここんまれなるねんだいき)」という日記のような記録のようなものを書き残していた。代々引き継がれたようで弘化3年(1846)〜大正8年(1919)までの74年間ではあるが大きな時代の節目の記録として貴重なものだろう。

 改元した年の記録だけを抜き出してみた。

一   万 延 元 年 と年 号 閏  三 月 一日  御府内 御触れ、
ひとつ まんえんがんねんとねんごううるうさんがつついたちごふないおふれ、

名栗 閏  三 月 十  六 日 拝 見 いたし候、
なぐりうるうさんがつじゅうろくにちはいけんいたしそうろう、

切 杉 八 寸 より九  寸 迄 長 サ弐丈  壱 丈
きりすぎはっすんよりきゅうすんまでながさにじょういちじょう

御本 丸 様 御普請 ニ付 お入 用
ごほんまるさまごふしんにつきおいりよう


 あっさりとしたものだ。改元が特に珍しいものではなく、年がら年中行われていたためだろう。
明治政府から現在に至るまで国体護持を強調して年号の扱いを厳しく取り締まった。
公用文書は元号でなければならぬとか様々な混乱をみるなか法律で元号法を1979年にさせたりした。
時代の流れではなく、もともと押し付けたのが間違いだった。
今度は政府は免許証は西暦併記でもよいと言っているそうだ。

 元号はそれぞれの時代を醸し出す表札のようなものでよろしい。
話をもとに戻す。

 切杉云々は、前年の安政6年10月17日に江戸城出火、その本丸普請のために、西川材という杉が入り用になったということだ。名栗あたりは西川材の有力な産地で、現在でもその名残の製材所や材木屋さんがある。西川材のいわれは単純で、江戸の西からやってくる材木の総称。

つづく

2019年1月5日土曜日

父の命日を間違えた

 昨日1月4日、役所の帰りに父の命日だからとお墓によった。
そこそこ大きな墓碑があるのだが、確かめてみると
あらら、翌日の5日ではありませんか。
親不孝な息子であります。
許されよ、父上。

 父は自分の死期をわかっていたとおもう。
身の回りのものはほとんどきれいに整理してあった。

 真っ暗な小さな冷たい小部屋をのぞいてみた。
がらんとしたその部屋にやや大きなクリスマスケーキが2つ並んでいた。

 そのケーキをみて、はじめて涙がこぼれ落ちた。
今日はもう一度墓参りする。


2019年1月4日金曜日

男体山

 市役所に出かけた。
ここの役所の小さな西向きのバルコニーからの眺めが好きだ。

 今日は昼近くになってしまったので、視界があまりきかまい。
それでも男体山が見えた。



 さらにその西側にも雪をしょった山々が見えた。

 役所への往復の道、混んでたな。


2019年1月3日木曜日

東京の元旦過去59年間の天気

 元旦より快晴が続く。
東京の元旦朝9時の天気を調べてみた。
晴45曇10雨4雪1、やはり晴天率は76%と高い。

 最高・最低気温をグラフにした。



 最高気温はなんとなく右肩上がりのような気もするが、それほどの変動はない。
最低気温は右上がりといってよいかもしれない。
やはり寒さがゆるくなってきているのだろうか、温暖化なのだろうな。

 北国が気になり、新潟・秋田・山形など調べたがどこもデータはあるが、東京のように一覧にまとまっていない。
残念。


2019年1月2日水曜日

雪印バター

 正月早々くだらぬ話。
許されよ。

 4年前にバターケースを試作した。
1年以上使い問題がなかったので、栗材で6個同じようなものを作った。
こんな感じに収まる。



 昨年、切れてるバターの存在を知った。
同じ雪印製品である。
一片ずつが簡単に使えるよう切れ目があらかじめ入れられていて便利である。
同じバターケースに入れるとこんな感じである。



 ところが蓋が閉まらぬではないか。
ふたつを並べてみる。



 重さが半分なので単純にもとの半分の大きさになっただけとだと思いこんでしまった。
測ってみた。
大きい方の高さは30mm,
切れてる方は33mm,
共に箱の外見寸法である。

 なぜ同じ高さにしなかったのだ。
蓋ができぬではないか。
「切れてる」バターを買ってキレタなどとくだらぬ冗談は言わぬ。

 きっと今までのバターケースに入らず泣いている人々がいるはずだ。
雪印ともあろうものが、どうしてこんな不始末をしてくれた。
開いた口が塞がらぬ。

ジジイは正月早々気持ちが穏やかではないぞ。


2019年1月1日火曜日

手袋を買った

 年末に手袋を買った。
目的のもの(スリッパーキャップ)を買って、なんとくブラブラ気になる物品の情報収集をした。
広告の品の棚にある手袋に手をつっこんでみると、まぁまぁいい感じだ。
手を入れた感じも窮屈感はない。
ちょうど買いたいと考えていた品なので買うことにした。




 それまでのが、今でも使っているが、これ。




 長野オリンピック前にLLビーンかエディー・バウアー通販で米国から買った。
20年以上前ということか。
指先を繕ったりしていたが、そろそろ限界に近づいてきた。
左手親指内側はもう修復しようがない。
6年前の大雪の雪かきで擦り切れてしまった。

 ボロボロだが愛着があるのでまだ使うつもり。