デンマークでホームステイをしたり、南下しながら数カ国を観光して帰国したときは20歳になっていた。
そして大学生の夏休みは毎年、数ヶ月以上、今で言うバックパッカーを欧州でした。
まだ、便利な観光本など一冊もなかった時代のことである。
ユーレイルパスとトーマス・クックの鉄道時刻表の本一冊を持って、動き回った。
今思うと、それらの貧乏旅行は自分を鍛えてくれた。
金はなくとも時間はあった。
10年前にパスポートをとった。このときは前の旅券有効期限がうっかりしていて
切れてしまったので、戸籍謄本をとったりとめんどうだった。
それが、今年の8月で切れる。
外務省のHPであれこれ聞いてくる内容に記入して、さらに現在有効なパスポートの旅券番号を記入し、すべてが終わると、それらが記入された申請用紙をダウンロードすることができるようになっていた。あと必要なのは写真だけとなる。
ずいぶん便利になったものだ。
役所へ申請に行った。地元の役所で手続きができるようになったのもありがたい。
しかし、写真はハネられた。
耳の後ろ側にフラッシュの影が少しあるのがいけないのだという。
これぐらいでと、不満たらたらだ。
やむなく、備え付けの身分証明書専用の機械で撮った。
800円もする。
確か10年前は700円だった。
次は、自身の署名のところが問題があるという。
名前のやや右上部分に、ごく小さい黒い点があるのだという。
係の方は「よく見ても見えないんですけど」と言った。
「見えなければ問題ないではないかと」とはジジイの反論。
ややトゲトゲしくなってしまい、すぐに冷静になる。
バカバカしいので、このまま申請した。
待つこと、なんでこんなに待たせるんだとチトいらつきながらも、受理された。
ジジイは800円が悔しい。
クソ!
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