横浜に住んでいた頃は、神奈川県立音楽堂や県民ホールに歩いて行けるところに住んでいたので足しげく通った。
特に音楽堂は千円前後のコンサートが多く、中学3年のときから大学生頃までホントによく聴きに行ったものだ。現在の音楽感をつちかったと言っても大げさではないくらい、根深く染み付いている。
どれもこれも印象的であり記憶に残っているのだが、それらの中で一番の演奏は
大学生の頃だったであろうか、
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団&ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団による
マタイ受難曲であった。
その後社会人となり、給料をためステレオセットをそろえ、そのLPを買った。
全曲は約3時間にも及ぶが、一体何度繰り返し聴いたことだろう。
引っ越してからも、◯◯文化会館や◯◯芸術ホールといった施設に、でかけたものだ。
もちろん、足を伸ばして神奈川県民ホールにも聴きに行っていた。
しかし、ある時からパタッと脚が向かわなくなった。
その理由ははっきり憶えている。
神奈川県民ホールの演奏会での事だった。
休憩時間になり階段を降り、ホールに向かうときのこと、
ホールの喫煙場所になっている付近から全体に、紫煙が濃く立ち込め、また匂いもひどかった。
目は涙目になり、匂いや煙で頭がクラクラした。
なんで、誰もが必ず通らなければならない通路途中に喫煙場所をもうけたのか、腹が立った。
当時としては、分煙しているだけでもまだ良かったかもしれないが、
あのけぶりにけぶった、ボヤ騒ぎ以上のホールの光景は忘れられるものではない。
それ以降、どこのコンサートホールにも行かなくなった。
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