図書館の貸出期間は2週間なので、1日40頁前後のノルマで読んだ。最終章の21章だけを読んでも現在の遺伝子工学や遺伝学の様々な問題とこれからどうなるのか(こたえは「わからない」)を概観できる。
疑似科学である優生学に携わってきた個人個人に焦点をあわせて伝記のようにかきすすめる章は読みすすめやすいのだが、優生学のある問題に関しての手紙のやりとりで組み立てる章は読むのがかったるい。
翻訳は完璧です。著者の事細かく記述しすぎて読みとばしたくなるような箇所も丁寧に記されています。「優生学の歴史」をながれにそって組み立てた本なので、専門書的な面もあるため致し方のないことであるとおもう。
およそ百年とちょっと前に生まれた優生学は第二次大戦で見かけ上はなくなったけど、はてさて現代の新優生学が生まれないとも限らない。それは差別というものと同義かもしれないけど、
人のDNAが読み解かれ、これからはさらに詳しく分析されて様々なことが解明されることとおもう。ひとが「差別」するDNAの原因因子を是非とも見つけ対処できないと、人類が滅びてしまうのはそれほど先のことではなさそうな気がしてならない。
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