2017年9月14日木曜日

風力発電の羽根 あんなでかいので効率的なのかなぁ

 敗戦間際、日本から米国本土を巨大爆撃機で攻撃する計画があったらしい。
風船爆弾と発想は同じだ。
ほぼ設計案はできあがったのだが、離着陸に必要な車輪が問題だった。
機体がでかいので、車輪もそれを支えるべく通常のものよりでかくなってしまっていたのだ。
ところが、そんなでかい車輪は機体に格納する上でも、整備する上でも、車輪の設置部分の品質など問題が山積みとなってしまった。
そうこうするうちに、敗戦となってしまったが、最後まで車輪の問題は解決できなかった。

 日本を爆撃していたB29を見れば気づきそうなものだが、そうではなかった。
撃墜したB29を研究していたはずなのに、やはり新しい発想はでなかった。

 結論は、ジャンボジェットなど巨大旅客機で完成された。
小さい車輪をたくさんつけたものを一つのユニットにして、それらを複数配置するというものだった。
大きな衝撃力を分散して、小さな車輪で支える。
大きな力がかかるから、太くしっかりした大きな支えでその力を受けるという、
直線的な考え方では限界があったのだ。

 飛行機など制限のない地上では、超巨大なタイヤが採掘現場など重機のある現場では使われている。
実際、オーストラリア西部パースに近い金採石場では人の背丈の2倍以上のタイヤのダンプが活躍している。
タイヤ1本が約400万円、半年で使えなくなるという。
運転手は半年持たせることができないと首らしい。
目的にあったものを、常識にとらわれないで作ることの難しさを見るおもいがする。



 風力発電の羽根はでかい。
本物を見たことがあるが、圧倒される。
最近は小型の羽根の風力発電も多くなってきている。

 小型羽根風力発電の数を多くして必要な電力を得るのと、大型のものとでは
運用する上(設備の設置・廃棄、メンテナスや維持費など)でどちらが効率がよいのだろう。

 現在、日本の風力発電は国内消費電力の約0.5%というから、吹けば飛ぶようなもの。
ちなみに、経済産業省の2030年度の電源構造案によると風力は1.7%とある。
再生可能エネルギーは24%だからそこそこだけど、石油・石炭・天然ガスが56%だって。
 
 輸入に頼らない太陽光・水力・風力・地熱・バイオマスなど日本にいくらでもあるものを半分以上にしないといかんな。

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