てっきり、漬物が何種類か細かく刻んで入っていて
それらがキラキラするから、この命名になったのかとおもいこんでいた。
能書きを読む。
なるほど。
この漬物の諸材料はいっさい関係がなかった。
由緒ある坂道の名前が雲母坂といい、
その途中にあった茶屋で出していた「みそ漬」というわけだ。
母に食わせたいな。
小茄子が大好物なんだ。
おせっかいは百も承知。
小さなプリン容器くらいの入れ物に入れて、販売したらどうだろう。
価格は200円(税込み)。京都駅の駅ビルでバンバン売りまくる。
大丈夫、外国人にもうける味。
でも京都弁で軽くあしらわれそうだな。
「うちはほそくながくが家伝どすぅ、そなぁみっともないことできまへん」
でででもですねぇ、そうなんでしょうけど、
小分けにパックしたものを商品に加えれば、
食べるたびに新鮮なものが食べきることができるので、考える余地はあるとおもうんですけど。
ところでジジイのおもいこみには訳がある。
子どもの頃、何度も母の実家にあずけられた。
その家より子どもの足で往復40,50分のところに白扇という酒蔵があった。
正式名は酒造会社「藤崎そう兵衛商店」、ネットで確かめてみるとあれれ経営難で
埼玉県寄居町の本店は取り壊しになっていた。
2018年7月より長瀞で再営業とある。
そこのお店は酒だけでなく、奈良漬も扱っていた。
その奈良漬を作る過程で、でた落としや他の野菜を細かく刻んで
酒粕で奈良漬風にしたものがあった。
奈良漬よりおいしく好きだった。
地元の人は勝手に「ダイヤモンド漬」とよんでいた。
母の実家の家族だけがそうよんでいたのかもしれない。
白い酒粕の中で漬け込まれた細かい野菜がキラキラ輝いていたからだ。
奈良漬は酒が完全にとんでないが、
ダイヤモンド漬は酒粕の香りと甘みだけで子どもにもやさしかった。
雲母漬はまだ冷蔵庫に残っている。
白米はもちろんだが素麺でも蕎麦でもうどんでも合う。
旨い。
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