2019年2月28日木曜日

楓(かえで)で靴べら制作 その4

 完成した楓の靴べらはとても良い感じ。
欅とも樫とも栗とも異なります。
触った感じがぜんぜん違います。やさしくて柔軟。

 残りの板から、木取りしました。



 切っているうちに匂いが部屋に充満してくるのですが、
あぁーこの匂い、メープルシロップだぁ!
木に鼻をくっつけてクンクン嗅ぐと、匂いの奥の方にメープルシロップの香りがしました。

 この楓はきっと秩父産のものです。
秩父の道の駅などでは、メープルシロップを販売しはじめているそうです。

 残った樹皮部分は磨けばつるつるのきれいな感じになりそうです。
でも、どんな品物で活用するかがちょっと思い浮かびません。
ケチくさいけど、とっておきましょう。

つづく


2019年2月27日水曜日

楓(かえで)で靴べら制作 その3

 形を整えてゆきます。
この作業に入る前に、両脇はバンドソーで緩いカーブで落としてあります。
こんな風に固定して、



 頭から見たところ、とても素直で削りやすい。



 反対側も同じようにして、



 今度は真ん中辺りから手元のあたりを削ります。



 靴に当たる部分のアールを削ります。



 ところがなんです。
材の中に割れが隠れてました。
一つは、靴べらの凹み部分に、もう一つは中程に。
木工ボンドで圧着です。エポキシを充填しても良かったのですが。



 意外と大きな割れです。アップすると、



 どんな感じになるかの試作だったのですが、いろいろ力を加えても実用には問題なさそう。

つづく


2019年2月26日火曜日

楓(かえで)で靴べら制作 その2

 治具にセットしました。



 この治具は靴べら専用で作ったものでしたが、
他にも有用で、小箱の穴掘りやお盆の掘り下げやアリ加工などほぞでも活躍してます。

 凹面は10mm程度なので、切削加工はほんの数分で終わってしまいます。


まぁ切削加工は9割以上が材の固定と削る手順ぎめで、残り1割以下が実際の切削となります。



 今回はちょっと傾いて固定してしまったのようで、右側の隅線からずれてしまいましたが、許容範囲内なので大丈夫です。



 しかし、この特注のビットは中心の跡が残ってしまい、それを消すためにスクレーパーやペーパーがけをします・・・。



 それにしても、いい匂いだ。

 つづく

2019年2月25日月曜日

楓で靴べら制作 その1

 先日秩父で仕入れた楓材で靴べらを作ってみます。
楓はずっと昔から扱ってみたかった材で、今回偶然材木屋さんが、楓もあるよというお話で手に入れることができました。

厚さが42mmで、この卓上バンドソーでは非力で木取り途中、負荷がかかりすぎると止まってしまうのですが、それが数度ありました。



 が、なんとか切り終えて、さらに余分なところを落とします。



 切り出してすぐ匂いに気づきました。
楓の匂いは楢の匂いとほとんど同じです。
違いといえば、楓のほうがちょっとまろやかで甘みのある感じ。楢はツンとするところがあります。
最近は楢の工作はしてないのですが、ずっと以前の匂いをしっかり覚えているのが不思議といえば不思議だな。

 バンドソーで切り出した面はとてもすべすべできれいです。
いつもの治具にセットします。



 つづく

2019年2月24日日曜日

図書館の購読予約

 先日、約8ヶ月かかって、ジジイの順番がきたことを投稿しました。
今夢中で読んでます。

 わたしのあとに、なんとまだ15人の予約が入っているではありませんか。
驚きました。

 うーん・・・、作家の気持ちはどうなんだろうねぇ・・・。


2019年2月23日土曜日

「雪の階」(ゆきのきざはし)を読んだ

 冒頭の数行を読み始めたら、何かしらの不安を感じ、それがなぜなのかとは気づかぬまま
読み進めれば、だんだんとどうしてこうもこの不安感と何かしらの不愉快感がねとりまつわりつくのかを肌に感じれば、だからといって、途中でこれ以上活字を拾い読むことをやめるとはつゆおもわず、そのまま情景を流し回すカメラの動きのようにゆがみながら目の前のものが波打ちよせるのであったが、今度はひとつのところでとまるかのように留まると少しづつではあったがそのうねりの中に飛び込むように打ちよるのであり、まもなくそれらはひとつになって粉々に砕け散るかと見まがえれば、空の上方から激しい勢いで閃きながらそこに飛び込んでくるものがあり、はたとその方に頭を向けてみるとキラキラとまばゆい光が細かい音をたてながら羽衣に塩粒があたっているかのような微かな塩気や音や光が微細に振動する空気が息苦しくもあり快くもあり、本人にもいったい何に身をまかせようとしているのか、わからぬものにゆだねてしまう心地よさもあるのだった。


 肺活量のある作家である。
話の筋はおもしろい。最後まで飽きさせぬ。

 文章は上記のごとく、ひといきに書き、句読点で息継ぎができるというようなわけではなく、
どこかで読んだような感覚にすぐにおもいあたったのは、三島由紀夫の文章の調子であったが、
彼のようなどこかに狂気を秘めたようなものではなく、ヌメヌメとまとわりつき、それがくねくねと粘着的にからだに徐々に締め付けてくるかとおもうと、それらはさらにしつこく、今度は脳内のしなぷすのひとつひとつをしらみつぶしに食いつぶしてゆくかのような恐ろしい感覚が押し寄せてくる一方、はじめは耐え難く感じていたこの違和感と不快感も慣れてくるに従って、次を次をと求め、どうか途中でこの長い湿潤なぬめりと輝きをもった生き物のような文線をどうか切らずにこのまま巻き付け締め付けてくれと望むようになってきているのであり、それらはもう湿って煙って嫌な匂いを発している希望と化していた。

 ここのところ、今まで読んだことのない作家の作品を読むようにしているのだが、
どの人のものを読んでも、おもしろい。
つまらないものに当たることのほうがはるかに少ない。
力のある作家がたくさんいるのだな。

この小説、星5つです。


2019年2月22日金曜日

図書館の貸出と著者の収入

 地元図書館で昨年7月に購読予約した本が今年2月ようやくジジイの順番にまわってきたようだ。
およそ8ヶ月かかり、その間予約待ち人数は約30人前後か。

 夜中に目覚めてしまい、ウトウトしながら古くて新しい問題、
「図書館貸出が著者の収入を減じているか?」を考えた。

 早速、ネットでこの問題を検索すると、この問題の答えそのものの論文があった。


論文「図書館貸出冊数が書籍販売金額に与える影響の計量分析の一考察」
   貫名貴洋(広島経済大学)


 明快である。
統計的な分析手法を駆使しての結論は
「図書館貸出冊数の増減と書籍販売金額の増減との間には,何らの関係が存在しないことが明らかになった」が、1996年のピークから書籍販売金額は現在まで減少の一途であり、それについて
さらに統計分析を行っても「両者の間には因果関係の存在を認めることができなかった」と論じている。

 この論文では電子書籍のなどの関係性を考慮せず、また家計消費支出の変化と書籍購入へ影響などは今後の課題としている。


 図書館関係者などの研究要項では有名な論文なのかもしれないが、一般のジジイのような者には目につかぬ内容の話である。

 もしや、出版業界が・・・、などの心配は無用だとおもうが、
市役所などが、または図書館自身がもっと積極的に取り上げなければならない問題であるはずだ。

 そういえば、健康寿命をのばすにはどうしたらよいかをAIに分析させてみた番組があった。
なんと、図書館に通うことがその一つであると導き出したのには、目をみはった。

 明快な論文は気持ちのよいものであった。

2019年2月21日木曜日

鉋がけで汗だく

 たった三枚のカッティングボードのカンナがけで汗だくになってしまった。
それに、昨日は気温が上がって暖かったからな。

 ジジイは心房細動の持病もちである。カテアブも2015年に2度やった。
今でも朝に薬を飲んでおる。

 三枚目になったら、なにやら心臓の調子が危ぶまれた。
まぁなんとか、ほどほどに仕上げた。



 よい栗材であった。
電気カンナを以前から悩んでいたのだが、購入する気になってきている。

 木端に虫食い?の穴埋めをした。



 うまくできたとおもったが、隙間が・・・。



 うーん・・・。


2019年2月20日水曜日

早速 注文が入りました♪

 栗板を仕入れて、次の日に栗のカッティングボードの注文が3枚入りました。
ありがたいことです。
仕入れておいてよかったぁ。



 昨年暮れから、もう少し営業もせねばと、庭前に小さな広告をぶら下げ始めました。
宣伝効果はあるもので、我が家の道は近所の散歩コースとして行き来が結構ありますから看板をふと見てよってくださる方も増えております。
ありがとうございます。

 ネットのメルカリのような通販販売も魅力的ではありますが、
やはり、じかに手にとって感触や大きさを確かめて求めていただきたいのです。
年を取り、体力的に無難な身の回りの生活用具の木工小物製作販売です。

 オーダーメイドで制作できます。
見るだけでもよろしいので是非手にして選択肢の一つとして
お心にとどめおいていただければ幸いです。



2019年2月19日火曜日

秩父まで材木買い出し

 昨日2019年2月18日午後から武甲山麓は武州中川駅前にある製材所まで買い出しにでかけた。
平日で我が家から1時間弱でした。

 このあたりに来るたびに、ここで10年近く前にパレオエクスプレスにたまたま出くわしたときのことが思い出されます。この風景に蒸気機関車が映えるんだな。

 ついでに、わたしの車ホンダのヴェゼルガソリン車で、往は正丸峠までずっと上りでそれでも
リッター17キロちょっと、結局往復78kmをリッター20キロでした。上出来です。

 良い製材所でした。
栗、原木丸太の4分の1の半端ものがあって、それを5分で挽いてもらった。
栗の端材も、といったってこちらは製材済のもの、2つ。
社長が思い出したように「楓もあるよ」というので、それも買った。

 次からは、こちらから仕入れることにします。


2019年2月18日月曜日

ふきのとう

 昨年は取り尽くしてしまったかとおもったが
今年も出てきた。





 こんなところにも、



 何を養分に育つのか、とても不思議です。





2019年2月17日日曜日

ナイフ&フォーク文化と箸文化と手づかみ文化

 手でつかんで食べるが、当然基本だと思います。

 フランス革命時代は、王侯貴族だって手づかみで食していました。
ナイフとフォークもあったのでしょうが、手づかみスタイルはなかなかすたれなかった。
だから、現代でもフィンガーボールなるものが食卓にあるわけです。

 知らない人はこの水を飲んじゃって笑われるのだけれど、
笑うならそんなものが食卓にある事自体だろうな。

 このナイフ・フォーク・スプーンなど目的に応じての道具類は
見た目そのまま納得のできるものです。

 しかし、箸のような形状の道具は、今一度比較して考えてみると、特異だなと改めて感じてしまいます。なんせ、食材に触れる部分から一本真っ直ぐに太さが少し太くなるだけで手で支える部分になる。食事の際に使うだけでなく、調理の段階から使っていることもその特徴のひとつであります。

 箸文化の歴史について、学んでみたくなりました。


2019年2月16日土曜日

メープルシロップ

 近所のわたしの胃袋代わりのスーパー「マミーマート」で購入。
約千円。



 ずっと若いとき、外国からの通販が珍しかった頃、LLBeanで購入していたことがあった。
おいしんだよなぁ。




 こんなに手軽にこんな都会でもないところのスーパーで手に入れることができるようになったことに、ちょっとクラクラする。

 しばらく、きらさないように買い続けそう。
おいしいよ。


2019年2月15日金曜日

明治ザ・チョコレート

 先日、このチョコレートをパリのチョコレートのイベントで売り込んでいるTV番組を見た。




 ジジイがいつもおやつに食べているのは明治のミルクチョコレート。
これをパリの街頭で試食した人たちの感想は、
これはチョコレートではない。
キャラメルの味がする、まずい。
など散々であった。

 でも正しい感想であるとおもった。
ジジイのわたしもこれがチョコレートとおもって食してはいない。
明治ミルクチョコレートという名前のお菓子だとおもって食べている。

 こんなジジイでも、パリ有名店の、今では東京にも進出しているショコラ専門店のものを
以前は頻繁に食しておった。
うーんこれがチョコレートというものか。
うまい。
そのときの感想である。

 そこでこのザ・チョコレートというものを試しに買ってみた。
結論から言うと、なんのインパクトも口の中に幸福感もなかった。
これならミルクチョコレートという偽物のチョコのほうがうまい。

 かろうじてフランボワーズ風味のものがよかったくらいか。
口の中でころがしながら、考えた。
何が足りぬのだろう。

 チョコにとってカカオは命だろう。
そのことばかりにこだわって、その次がないとおもった。

 まぁ、そのうちに研究を続ければ追いつくだろうが
まだまだ先は長いようにおもう。

 よく煎餅などで異なった味のものを何種類か混ぜて一袋で販売しているものがある。
あれと同じように、このザ・チョコレートもしてはくれまいか。


2019年2月14日木曜日

新型バターナイフ制作からの匙制作  その3

 こんな風に制作しました。
靴べらの端材なので曲がっている部分もあります。

 型紙を作って、切り出します。
丸々型どおりに切り出してしまうと、その後の作業がやりにくいので一部はつなげたままです。



 薄切りにします。



 あとは、ノコヤスリで凸凹をならします。



 水拭きして、ペーパーがけして、また水で洗うかして、布で拭き上げて完成。
塗装はしません。

 現在使っているのですが、長靴型の爪先部分が人によってはとんがり過ぎかもしれません。
まあ、自分で使いやすいように削るなりなんなりしてもらえばよいことなんですが。
先端がポロって折れる可能性も高いので、もう少し丸めてみるかな。



2019年2月13日水曜日

新型バターナイフ制作からの匙制作  その2

 このバターナイフ、先端部分を少しまるくすれば、そのまま匙として使えそうです。
これは欅ですが、こんな具合にです。



 単純に尖ったところを丸めただけです。

 和菓子やお茶の席で黒文字のかわりに使えます。
アイスクリームもすくってたべることができます。
洋菓子のケーキはできないことないけど、ちょっと小さすぎる感じ。

 赤福の匙をおもいだして調べてみるとありました。
白樺で作っているのですね。
長細い短冊のような薄い形状のへらで焼印が入ってます。

 カップのアイスクリームを買うとついてくる、木のヘラの匙にも似ています。

つづく

2019年2月12日火曜日

新型バターナイフ制作からの匙制作  その1

 本日2019年2月12日の今回のこの投稿で、1000回となりました。
2016年2月17日が第1回目でしたからほぼ丸3年になります。

 備忘録と暇つぶし気晴らしで始めたわけですが、それなりに役にたっているのでこの先も
飽きるまでまたはめんどくさくなるまでは続けるつもりではおります。
うん、健康の許す限りもですね。

 さて、本日はジジイの画期的な新型バターナイフのその後であります。
まず、使用感です。
自画自賛はみっともないことと承知しておりますが、とても使いやすいです。
腱鞘炎がいくらかは回復したとはいえ、今でも細いものを握ることができません。
ですがこの形ならば、手のひら全体でくるむように持つことができるので安心感があります。

 以前と同じ画像です。



 またはこのようにも。



 バターをぬりのばすのも、大変によい。

 樫の端材で作ってるのですが、ふとひらめきました。
新型の匙です。

つづく


2019年2月11日月曜日

オフコで久しぶりに買い物

・木彫ヤスリCP 平200 細目(柄付)
数量: 2
単価: ¥3,380

・KERV ディッシュビット 12mm軸 刃径30mm 刃長16mm
数量: 1
単価: ¥3,326



 これがまた発注から品物到着が速かったこと、1日でした。

 木彫ヤスリの製造元はこちらです。
http://www.iwasaki-y.com/index.html
ヤスリの刻印centerが目印です。



 こちらから購入しようとおもったのですが、送料を入れると
オフコのほうが安い。
わたしはなるべく製造元から購入しようといつもしているのですが、
なんか申し訳ありません。
大した違いはなかったのだから、岩崎さんのほうで買ったほうがよかったのかなぁ。


 海外製品にもっと切れ味よく仕上がりもよいヤスリがあるやにききますが
わたしはこれで十分です。切れ味にも仕上がりにも不満はありません。
耐久性もよしです。


 ディッシュビットは2本目。
よく切れるし切削面の仕上がりもきれい。
1本目は掘り下げるところからガンガンお構いなしに使ってきました。
樫や欅など硬い材でしたから、さすがに切れなくなってきた。

 お盆や小皿をまとめて制作予定で、途中の掘り下げるのにディスクグラインダーでやってみようかと計画中であります。
2本目はもう少し大事に使いましょう。



2019年2月10日日曜日

新しい形のバターナイフ その4

まとめになります。
バターケースと蓋は栗です。

バターとナイフ(樫)をおさめた画像。



ナイフを取り出す。



以前の蓋では入らなかった「切れてるバター」も大丈夫。
蓋を作るきっかけとなったのは、このバターを入れると蓋が閉まらなかったからでした。



蓋を作ったおかげで、逆さまにしても使えます。
人によっては、こちらのほうが使いやすいかもしれません。



塗装は今のところしていません。
特に深い理由やこだわりがあるわけではありません。

 調理道具として、木工のものは世界中で使われてきてます。
日本のものだけをみても、塗装をしてないものがほとんどです。
塗装するものとしては什器の部類にはいるものでしょうか。

 使う人が、必要に応じて何らかの手立てをすればよいという考え方・使い方です。


2019年2月9日土曜日

新しい形のバターナイフ その3

 数年前に作ったバターケースを作り変えました。
蓋を変えただけですけど。本体と蓋は欅です。



 バターナイフも変えました。



 こんな具合にすき間に入れても、片側を押すと反対側が出っぱるので
つかみ出しやすいです。



つづく



2019年2月8日金曜日

新しい形のバターナイフ その2

 バターナイフに限って言えば、握る部分は不要なのです。
ジジイの画期的なこのバターナイフは、和鋏のような手のひらに収まってしまうような感じで使います。ジャムを塗るもよし、アイスクリームをすくって食べることができるような形にもできそうです。

 バターが少々硬いときには、このバターナイフで押し切るように上から力をかけることも容易です。でも冷蔵庫に入っているバターはどんなバターナイフでも固くて困難なはず。

 作っているときから、昔母が洋裁のときに使っていた道具を思い出していました。
その道具の名前が思い出せず、何度もネットで検索してようやくヒット。
これです。



 「へら」というのでした。



 この洋裁道具はそのままバターナイフやジャムなどを塗るのに使えんじゃないかなぁ。
安いし。

こんな風に握って持つんです。



 こうやって持つと力を加えるのが、従来のバターナイフの柄を握るよりも容易なんです。

つづく



2019年2月7日木曜日

新しい形のバターナイフ その1

 ふだんバターナイフと言うとこんなのが多いようです。
これは欅の端材を削ったもの。



 ネットで調べても、このようなのがほとんどです。
バターをぬるところと握るところが分かれている形です。

 西洋のナイフ・フォーク・スプーンなどの食器はほとんどすべて、機能的にこの2つの部分をもつ形になります。目的をはたす部分と手で握る部分です。それがはっきり分かれてる。

 ところが日本などのアジア諸国の箸文化圏はそれらの国々から見ると、かなり異質な道具ということになります。なんせ、明瞭に2つの部分に分けることができないのですから。
ひとつながりになってしまっています。

 さきほどの画像のバターナイフを作って使ってみて、あらためて気づいたのですが、使いにくいのです。理由はバターをぬる方向が握っている部分を軸に回転する方向と同じになってしまうからです。それは、バターを塊から必要な量を取るときにも同じことが起こります。取りづらい。
押し刺すようにするととりやすくなりますが。


 ジジイは試行錯誤重ねること、うん千回・・・。おかげで端材はすっかりなくなりました。
ウソです。2つ、3つ作ったくらい。

 こんなのです。



 こんな風にして持ったり、



手で包み込むように握ったりします。



 つづく