2019年12月10日火曜日

「歴史を記録する」吉村 昭 を読んだ その1

河出書房新社 2007.12
対談集。

『徳川幕府は偉かった』 半藤一利v.s.吉村昭 がおもしろいし今までの疑問が解けた。

○尊王攘夷論はなぜ水戸藩に生まれたか?
茨城県の鹿島灘こそ、あの広い海岸線から異国船が上陸してくるという脅威のため。

吉村 水戸藩の会沢正志斎(あいざわせいしさい)と藤田東湖(ふじたとうこ)は、外国が日本を侵略する場合、あの広い海岸線に必ず船できて上陸すると考えた。現に、沖には二百隻以上の捕鯨船が漁をしており、地元の漁師はそれをみてたまげるわけです。

半藤 尊王攘夷運動は水戸から始まって、その教えを受け継いだのはみんな海岸線をもつ藩でした。薩摩藩の場合は密貿易をやっていたから、外国に邪魔されるのがいやだった。


 この二人の対談ではないところで、こんな話にいたく教えられ納得した。
尊王攘夷イコール倒幕ではない。
水戸藩は終始一貫、尊王敬慕、または尊王佐幕。水戸藩はずっともう最後まで倒幕ということは考えていなかった。

 要点だけ抜き出しているので、ちょっとわかりにくいかな。


つづく

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