2019年12月30日月曜日

発作性心房細動と腱鞘炎

 2015年12月、二回目のカテアブ手術前ころから、両手の指関節がおかしくなった。
強く握ってグーができなくなってきた。
年が明け、5月に手の外科専門へ行った。
そのころには、自分の手首をやっと握る程度にしかできなくなっていた。
キーボードの操作もブラインドタッチはできなくなった。
アランフェスを弾くことができるくらいの腕前だったが、まったくだめになってしまった。
これはこたえた。
車のハンドルの部分を握ることはできなくなっており、斜めに手のひらをしなければハンドル部分の握りを持てなくなっていた。

 レントゲンでは異常がなく、両手とも腱鞘炎だという。
治療の注射がとても痛いのだという。
それを何本か射つと言われた。
カテアブの術後の調子も良くないので、心臓がびっくりするとおもい、治療はしなかった。

 2,3回かよったが、治療(激しく痛い注射)しないなら、通院しないでくださいといわれ、もっともなことだとおもった。

 その病院の待合室に来るほとんどの人は手のひらの病気で、知り合い同士がいたり、または同じ病気同士で病気の状態を話し合っている人たちが結構いた。
ジジイは耳をすましてそれらをきいた。

 比較的若い女性が力仕事もしてないのに、急になってしまったという人が数名いた。
ある女性がホルモンのせいじゃないかしらというのが、耳に入った。

 帰宅してネットで調べると、女性ホルモンのせいでそのようになることが多いという。
知らなかった。

 心臓からはいろいろな種類のホルモンがでているらしい。
心房細動がおこると膀胱がすぐにパンパンになって尿意が甚だしくなる。
これは心臓のポンプ機能低下してしまうため血液を送れなくなり、心房に水がたまりすぎるのを心臓自身が回避するためにANP(心房性ナトリウム利尿ペプタイド(atrial natriuretic peputide: ANP)という心臓ホルモンが大量に分泌され、これが利尿作用があるために尿意がひどくなったり多汗になったりする。結果、体液量が減ると、血圧が下がって心臓の負担が減るという仕組みです。

 腱鞘炎は子育てのときに手首が炎症を起こしたくらいで、その後はまったく起こったことはなかった。心房細動がきっかけではないかと考えるようになった。

 2017年7月下旬ころからやっと心房細動もなくなりはじめ、それにつれて、手を握ることが少しずつだが回復してきているのを自覚できた。
手首は楽に強く握ることができるようになり、指部分もやっと握ることができるくらいになっている。

 たまたまなのだが、心臓の薬ビソプロロール服薬をやめて11日たった。
そんなにすぐ効果は現れるはずはないが、ハンドルの細い部分を、手のひらを斜めにしなくても握れるようになっていることに気づいた。

 グーを握るようにしてみると以前より深くできている。
ギターを弾くにはまだまだだが、心臓が回復してきているのと一致して、手のひらの状況も良くなっているのは、やはりなんらかの心臓から出るホルモンと関係があるのではなかろうかと想像してしまう。

 このことを研究テーマに選んでくれる医学者はいないものだろうか。



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