恒星社厚生閣発行所¥4500円
関孝和や建部賢弘など和算家はときの幕府大目付また宗門改役総元締、井上政重の下屋敷キリシタン屋敷で宣教師ジョゼッペ・キアラなどから手ほどきをうけて暦学・天文学・測量術・数学などを学んでいた(だろう)という話。
井上政重は将軍家光に仕え、島原天草の戦いを平定しその功績で幕府を動かしてゆくことになる偉い人。キリシタン弾圧をしながらも一方では宣教師たちの知識・技術などを学ぶために密かに自分の下屋敷を切支丹屋敷として住まわせた。キアラはそこで約40年生活し80才前後でなくなっている。死後丁寧に供養し幕府は幕末までお墓の菩提寺にその管理をお願いしていたそうだ。現在も移されてはいるが残っている。
ジジイは和算は関孝和などが中国からの書籍などで学びその後独自に発展したとのんきに想像していた。しかし、驚きました。この本のほうがよっぽど説得力があります。
ベストセラーの推理小説より何倍も面白い。もっと内容を整理した廉価版で出版されないだろうか。
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