国立国会図書館蔵
Enjoying the View of
Koganei Mound with Cherries
in full blossom.
広重の「冨士三十六景武蔵小金井」を参考にしたようです。
もっとも広重のは富士山が主題なので桜の木のうろから富士をのぞかせていますが、Calendarでは桜の木のむこうに農家がにわか花見茶屋になって繁盛している様子が描かれています。鉄道が開通し停車場がつくられ割引きっぷで花見客が押しかけ、一年分の農家収入になるくらいであったといいます。
右端には緋毛氈の床几に腰掛けるちょん前姿のお年寄りが旅姿で描かれ、手元には煙管一式がみえます。江戸がおわってはや33年、まだまだたくさんの江戸人がいました。
左の太い幹から突き出した小枝に咲く桜が本物のようで蕾も桜色になって生き生きしています。
空は桜霞、玉川上水は水色の濃淡が美しい。
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