国立国会図書館蔵
Illuminations and Fireworks
on the Sumida river
on a dark night in july.
この絵では船と船のあいだに隙間があるし、船をすすめることもできそうなので、これでもすいているほうなのかもしれません。江戸時代の隅田川の花火の文献を読むと、船は隙間もないくらいびっしりだったといいます。また人が押しよせて橋が落ちたりもしています。
絵師はとことん描いてやるという意欲満々で、船の中の様子はもちろんのこと、料亭の中の花火見物に興じるひとたちうや、橋の上のひとびとを残らず描きまくっています。
「大盛」「阿た里や」の箱提灯を看板に物売りでしょうか、この絵の中では一番大きな人物像です。
あと少しで暗闇になる直前の空がこれから始まる隅田川花火のはじまりをしらせます。
Calendarは川にただようかのように浮かばせています。
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