ものを作ることが好きです。
同時にものを分解したり、壊したりすることが好きです。
自宅の家具のほとんどは、自作したり
中古のものに自分なりに手を加えて再生し使用しています。
家の家具たちは、ボクひとりで移動したり手入れをすることができます。
このような家具を僕自身は、身の丈にあった家具と納得しています。
無垢の木でテーブルや椅子・タンス・机・食器入れなど様々なものを
製作販売している家具屋さんや木工職人さんがたくさんいます。
ほれぼれする製品がたくさんあります。
若い頃、大きな一枚板のテーブルに憧れ購入したことがあります。
元気なその頃でも、ひとりで移動したりするのがやっとでした。
手が滑って板の下敷きにでもなったら、大怪我ではすまないでしょう。
現在、この歳になって、おもうのです。
自宅で使用する家具は、身の丈にあったものでなければならいと。
どんなに座り心地がよく意匠がすぐれている椅子でも、
ひとりで動かせなければ庭の石と同じです。
4人が席につける一枚板の木目がすばらしいテーブルだって、
部屋の中で移動しようとおもっても重くて動かせなかったら、ただの塊です。
無理にひとりで動かそうとして、腰を痛めたり骨折したりしたのでは
危険な家具ということになってしまいます。
自宅以外のお店や事務所などでは、上記のような制限はありませんから
それこそ意匠を凝らし、無垢の良さを活かした製品を
ボク自身使用し触れてみたい。
また、家の一部として、固定されている家具類もたくさんありますが
そういったものは分解する必要はないので、その制限にとらわれることなく
おもいっきり自由な発想で意匠を凝ればよいと考えます。
日常使用する身の回りの身の丈にあった家具や調度品、
その時の気分や、季節で模様替えをしたり、お客さんが来訪するときに配置を変えたりと
やはり、自分ひとりでできたほうが良い。
齢をとりつつ、家具を減らし、簡素な身の丈にあった家具で
暮らしてゆきたい。