2017年8月1日火曜日

ノックダウン家具のこと その3

 ものを作ることが好きです。
同時にものを分解したり、壊したりすることが好きです。

 自宅の家具のほとんどは、自作したり
中古のものに自分なりに手を加えて再生し使用しています。

 家の家具たちは、ボクひとりで移動したり手入れをすることができます。
このような家具を僕自身は、身の丈にあった家具と納得しています。

 無垢の木でテーブルや椅子・タンス・机・食器入れなど様々なものを
製作販売している家具屋さんや木工職人さんがたくさんいます。
ほれぼれする製品がたくさんあります。

 若い頃、大きな一枚板のテーブルに憧れ購入したことがあります。
元気なその頃でも、ひとりで移動したりするのがやっとでした。
手が滑って板の下敷きにでもなったら、大怪我ではすまないでしょう。

 現在、この歳になって、おもうのです。
自宅で使用する家具は、身の丈にあったものでなければならいと。

 どんなに座り心地がよく意匠がすぐれている椅子でも、
ひとりで動かせなければ庭の石と同じです。
4人が席につける一枚板の木目がすばらしいテーブルだって、
部屋の中で移動しようとおもっても重くて動かせなかったら、ただの塊です。

 無理にひとりで動かそうとして、腰を痛めたり骨折したりしたのでは
危険な家具ということになってしまいます。

 自宅以外のお店や事務所などでは、上記のような制限はありませんから
それこそ意匠を凝らし、無垢の良さを活かした製品を
ボク自身使用し触れてみたい。

 また、家の一部として、固定されている家具類もたくさんありますが
そういったものは分解する必要はないので、その制限にとらわれることなく
おもいっきり自由な発想で意匠を凝ればよいと考えます。

 日常使用する身の回りの身の丈にあった家具や調度品、
その時の気分や、季節で模様替えをしたり、お客さんが来訪するときに配置を変えたりと
やはり、自分ひとりでできたほうが良い。

 齢をとりつつ、家具を減らし、簡素な身の丈にあった家具で
暮らしてゆきたい。


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