うん、この日の出来事は鮮明に記憶しているぞ。
それだけ印象深かったということだ。
住んでいたアパートの裏には団地の集会所があり、ラジオ体操ができるくらいの
広場が草むらになっていた。
そこでキャンプファイヤーをしたのであります。
薪の火は、子どもも大人もひきつけます。
この集会所や広場でいろいろなことをやった。
人形劇団がきて、夕方から始めた影絵の劇、
幻想的だったしすっかり引き込まれたな。
敷布のでっかいのを張って、映画会もやった。
天然色でダンボのアニメだった。
気分はすっかりダンボ、耳を広げて飛ぶんだな、
その晩の夢にまででてきて、何倍も楽しんだな。
なので、ディズニーで一番好きなのはダンボ。
ディズニーランドは好きではないが、
仕事で行ったとき、ついついオールスター出演舞台とパレードを見てしまった。
ダンボに出会ったとき、目がウルウルしてしまたんだな。
北側に集会所と草むらがあったのだが、
南側には公園があった。
そこでも、よく同じような映画会をやった。
幕の裏側からも見たりした。
裏側から見ると、なんか一枚ベール越しに見えて
違った味わいがあった。
一番憶えているのが、
「赤いリンゴに唇よせて〜」リンゴの唄が流れる映画なのだが
映画の内容より、リンゴの唄のほうが印象深い。
今でも歌えるしな。
ゆらぐ炎をジッとボンヤリながめる、
いつでもしてみたいことだな。
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