2018年6月25日月曜日

庄屋日記にみる江戸の世相と暮らし その2

ミネルヴァ書房 2001.1
成松佐恵子 著

 「第4章 衣食住と年中行事」が興味深い。
1 衣服
・農民の衣類は木綿と麻に限られていたか
・質入れされた衣類の内容
・妹たちの嫁入り支度
・形見分けの品々

 上記どの項目も時代劇には度々でてくる場面であるし、
これなくしては、かかせないシーンに用いられることも多い。

 農民が衣類を質入れするわけだが、その記録をもとに分析しているのでこれほど実証的で確かなことはないだろう。
果たしてその実態は・・・、読んでください。

 嫁入り支度や形見分けは庄屋さんが日記に記録しているのでこれまた確か。
果たしてその実態は・・・、読んでください。


 当時は身なりや髪型をみればその人の身分階層や職業がわかる時代、
農民は身につけてよい衣類の質まで決められていた。
とおもわれているのだが、さてや如何に。

 わたしの母は現在98才、埼玉県北部の百姓の12人兄弟の長女に生まれた。
母はまだ髪をあげそめし頃に自分で機織りしてつくった衣類の切れっ端を
今も大切にもっている。
手触りは木綿だが麻かもしれない。


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