2018年6月7日木曜日

 昨日、母から譲り渡された。
ごく普通の散髪鋏。



 母からはじめて聞くはなしだった。
わたしが3歳のときに、床屋さんで前髪をそろえて切る、
いわゆる坊ちゃん刈りをしてくれたその鋏だそうだ。

 その床屋の場所もはじめて聞いた。
普段行きなれた商店街とは全然違う方にある床屋さんだった。
どうしてその床屋さんにしたのだろう。

 もらったその鋏は、刃の真ん中あたりが少し欠けてしまっていて
研ぐのもカネがかかるということで、もらいうけたらしい。
プロが使うにはひっかかりなどがあって、
髪の毛を切るには問題があったのだろうか。

 しかし、何度か研いでいくうちに欠けはなくなったようだ。
サビがういているので、まずはこれをどうにかしなくてはならんな。

 銘は「東京鋏」とある。



 商標と刻みがあり、松葉の菱形、中が読み取れない。



 ネットで調べたが、わからなかった。
60年以上前のものであることだけは確実です。




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