2018年6月26日火曜日

庄屋日記にみる江戸の世相と暮らし その3

2 食生活
・ハレの日の食事情報は豊富
・献立例1
・献立例2
・役人接待のマニュアル
・ふだんは何を食べていたか

 これら項目を見ているだけでも、興味そそられる。
果たしてその実態は・・・、読んでください。

 此の庄屋さんのうちでは、鴨などの肉をもらっても近所にあげてしまっていたようだ。
魚と穀物類・野菜根菜類が食生活のおもだったものとして記録されている。
詳しくそれらの種類まで書かれているところが几帳面だな。

 宗門改帳をまとめるための業務があった。
庄屋さんが自分の管轄する農民の宗旨や人別を調べたものをお役人に届けるというもの。
毎年か数年おきとかの定例の接待となる。

 庄屋さん持ち回りで接待するので、記録がないと庄屋さんたちは右往左往するし、
接待に差がついてもまずい。
なので事細かに仔細に記してある。

 役人側は接待されるのが当たり前というかそれも仕事で、金品・食事・お土産と定番のコースがあったのだろう。

 あるとき、役人が引き上げるとき、いつも手渡しているお土産を差し上げあることを忘れてしまったことがあった。
数日後お役人から、そのことの書状が来たというのだから驚く。
単純にお土産の督促であるが、いくらもらうのも仕事のうちとはいえ、
そこまで仕事熱心になることもあるまい。
武士としてあるまじこと。
卑しい。

 庄屋さんはあわてて、届けたのは言うまでもない。


0 件のコメント:

コメントを投稿