2018年6月27日水曜日

庄屋日記にみる江戸の世相と暮らし その4


3 住環境
・家屋敷の様子
・蔵の建て替え
・住まいと庭の手入れ
・大地震発生

 いろいろな職人さんの手当も実に細かく記録されていることに驚く。
なおかつ、一日の手当だけでなく、5分働きとか7分とか、今で言う時間給的に細かく支払っている。
また、馬を使った作業など重労働などに対しては、それなりに支払いを増やしている。

 今でも築2,300年の蔵はあちこちにあるが、その蔵を建てた大工さんや職人さんに
なにか特別に高額な支払いをしたのだろうか。
そんな疑問には終章が実に詳しい。

 手当が高額なら職人さんたちはうれしいだろうが、
そんなこと関係なく、何百年も雨風に耐えしっかり役目を果たすものを建てるという
矜持があったのだろうな。

 幕末には大地震が多かった。
この地震もその一つで、歴史上に残る地震の一つとされている。

 地震後、直ちに村の農民たちに施米や施金をしている。
今では避難所を設けたり炊き出しなどおこなっているが、
当時は現在の対応に負けず劣らず速い。

 仔細に記録された内容に興味惹かれた方は、
本書をおすすめします。


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