2019年10月2日水曜日

「彦九郎山河」を読んだ

文芸春秋 1995.9
吉村 昭 著

 高山彦九郎のおはなし。
1日で読んでしまった。
興味深い。

 読みながら修験僧の野田泉光院をおもいだしていた。
彦九郎は延享4年5月8日(1747年6月15日) - 寛政5年6月28日(1793年8月4日)、
泉光院は宝暦6年(1756年) - 天保6年(1835年)。

 彦九郎は全国的に有名な尊皇思想家であったから、泉光院が知らぬ訳はなかったはずだ。
彦九郎が九州の地で果てた事を知ったとき、泉光院はどのような気持ちであったろう。

 京都の三条大橋のたもとに、平伏するでかい銅像がある。
何度も見たことがあったがこれといって関心はなかった。
あれが皇居遥拝する彦九郎だったのだな。知らぬはジジイばかりなり。

 彦九郎の全国行脚の健脚ぶりに驚くが、野田泉光院はそれよりもすごいお人なのだ。
それにしても彦九郎さんの尊崇崇拝のすさまじさ、とてもとても思い込みの激しい方だったのだとおもう。


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