新井紀子 著 東洋経済新報社。
読後すぐにしたことは、
ようやく歩きはじめた子どもを持つ息子へこの本をAmazonでポチッとした。
図書館で借りて読んでいたのですが、あとがきを読んだらジジイのわたしにできることは少しでも売上に貢献すること。
わたしがこの本を評価するのは、
現在、世にはびこるAI幻想を吹き飛ばしてくれること、それを科学的論理的に示してくれている。
コンピューターをすこしでも真面目に学んだことのある人なら、AIが人間を支配するとか
シンギュラリティがやってくるだの、様々なデマに巻き込まれないとおもうのだけれど、
やはりよくわからないこと、理解できないことに人は怯えてしまうんだな。
この本のテーマである読解力がないとどうなるかということとピッタンコだぶる。
最近テレビ番組でもどこかの研究所の有名なシンギュラリティ元祖が、さかんに持論を主張していたけど、ありゃ科学者じゃなくて宗教家だとおもった。はなしのいちいちに飛躍がありすぎ
実に論理的でない。
「第4章最悪のシナリオ」は題名は暗いが明るい。
ひとつだけネタバレをさしてもらう。ゴメンナサイ。
明るい一筋の光とは、
AIとぶつからない分野で、人間は働く。
わたしも同感で、当面はこれしかないとおもう。
もっと遠いとおい将来はわからんけど。
機械学習にしろ、ディープラーニングにしろ、ビッグデータ活用にしろ、
AIには「教師データ」が必要なこと、そしてその危険性がもっと指摘されてもよいはずなのに
ちっともなのは、マスコミやコンピュータ業界の策略と怠慢がごちゃまぜになっているんだろうか。
さきの囲碁や将棋のときにそのことを説明する絶好の機会だったはずなのにな。
ジジイの真空管4ビットの頭でよくわからんかったのが、
P.198であらわれる「能力値」という単語の意味がはっきりとつかみきれなかった。
読解力のなさを笑われる覚悟で告白しているので、
教会で牧師さんに懺悔告解する以上に真剣なのであります。
何となく読みとれるのは、
P.198『それから改めて、「どの受検者はどの難易度の問題にどれくらい正解できたか」を分析すると、各受検者の6つの問題タイプごとの能力値がわかるのです。』
これが能力値の説明ならば、説明文の中に説明すべき単語が含まれているの説明ではなくなってしまいます。
能力値という言葉は、このRTSテストのなかで核心になるものです。
是非、能力値とは何か?という設問にして、その考え方を明らかにしてほしいのです。
ジジイの将来はあと少しばかりだが
これからのコンピュータ未来を生き抜いていかなければならない労働者諸君は、
コンピュータ操作ができることは必要だろうが、そのコンピュータとダブらない分野で生きてゆかなければならないとは、なんとも皮肉でその困難さにご苦労さん頑張れよと声掛けしたいが・・・
イカンイカン、なんとなく暗くなってしまった。
もうちょっと、書きたいことがあるんだけど
とりあえずはここまで。
とにかく、購入して、ここがとても大切なのです、購入して
読みましょう。
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